Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉 (文春文庫) | |
福井 晴敏 | |
文藝春秋 |
Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉を読みました。
この巻は、朋希が一功を追い詰めるシーンと、登場人物 朋希
一功、三佳の関係を明らかにするシーンが回顧される。それまでの
物語の展開から予測できる内容であるが、本当のところはどうなんだ
といったところが、明確になり喉につかえていたものが、すっきり
とれるといった感じです。
方や、並河は、作業玉から今回の事件に関与するのが、内通者の存在
があるのを知らされ、内通者だけでなく、警察機構の上層部にまで
そこが広がる予感が描写され、その後の展開にあらたなスリルを与える。
国家の安全保障について、日米安保が必ず守られる協定であると、
信じることへの危険性と自国は自分たちで防衛措置をとれるようすべきで
ないか、問題提起のようなところもあり、考えさせられる巻だと思います。