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コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 ◎ 新しい時代、新興国へのマーケティング

2012年06月22日 01時33分35秒 | 読書評
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則を読んだ。
コトラー自身が書いたのマーケティングについての本を読んだのは、
はじめてでしたが、平易に書かれていてなじみ安い内容だった。

以前、コトラーの解説書は読んだことがあったが、これほど自分の
周辺、身近なところを基にして、調査、分析、啓蒙していくもの
であるとは、あまり予想してませんでした。

コトラーと言えばこれまでの印象だともの作りから派生するビジネス
の浸透のさせ方を作り手側から進めるためのマーケット展開を固く
論理的に進めるイメージがあったのですが、そうではない内容だった
ので、少々驚きました。

ソーシャルネットワークの出現は、コトラーにとってもインパクト
あることだったのでしょう。これまでのマーケティングを1.0から
3.0に分け、これからの市場展開への主要な観点を明記していて
興味をそそられる内容だった。

ソーシャルメディアの出現によるクチコミ効果は、高く企業は
製品による満足度だけでなく、精神、信用、社会的貢献度など
を充足させる姿にならないと持続性を損なわれるという論である。

物的なものに満足できる周辺があるなかで、物を選別する手段は
ソーシャルメディアの評価によって、買い手側が主導をとる。
企業は、買い手に買うという判断をくだせるよう、信用度を
上げ、買い手の精神にアピールできるものでないと買うという
行為に至らない。

普通のことではあるが、買わせるという行為よりも、買い手で
判断して買うという行為を推進する手段が強いようだ。

企業に対しての提言と捕らえずビジネスを進めるものにとって
この考え方は捕らえておくべきことだと思う。

社会的貢献ということでは、ミグノンが触れらていることも
興味をそそる。

ビジネス的な市場の捕らえ方から、個人の高揚へアピールしないと
成り立たない様相は、ある面、市場の熟成であるとともに、
3.0から先の展開がいよいよエリアが無くなるような感を
示唆されているようで、危機感を覚えた。

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