コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 | |
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朝日新聞出版 |
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則を読んだ。
コトラー自身が書いたのマーケティングについての本を読んだのは、
はじめてでしたが、平易に書かれていてなじみ安い内容だった。
以前、コトラーの解説書は読んだことがあったが、これほど自分の
周辺、身近なところを基にして、調査、分析、啓蒙していくもの
であるとは、あまり予想してませんでした。
コトラーと言えばこれまでの印象だともの作りから派生するビジネス
の浸透のさせ方を作り手側から進めるためのマーケット展開を固く
論理的に進めるイメージがあったのですが、そうではない内容だった
ので、少々驚きました。
ソーシャルネットワークの出現は、コトラーにとってもインパクト
あることだったのでしょう。これまでのマーケティングを1.0から
3.0に分け、これからの市場展開への主要な観点を明記していて
興味をそそられる内容だった。
ソーシャルメディアの出現によるクチコミ効果は、高く企業は
製品による満足度だけでなく、精神、信用、社会的貢献度など
を充足させる姿にならないと持続性を損なわれるという論である。
物的なものに満足できる周辺があるなかで、物を選別する手段は
ソーシャルメディアの評価によって、買い手側が主導をとる。
企業は、買い手に買うという判断をくだせるよう、信用度を
上げ、買い手の精神にアピールできるものでないと買うという
行為に至らない。
普通のことではあるが、買わせるという行為よりも、買い手で
判断して買うという行為を推進する手段が強いようだ。
企業に対しての提言と捕らえずビジネスを進めるものにとって
この考え方は捕らえておくべきことだと思う。
社会的貢献ということでは、ミグノンが触れらていることも
興味をそそる。
ビジネス的な市場の捕らえ方から、個人の高揚へアピールしないと
成り立たない様相は、ある面、市場の熟成であるとともに、
3.0から先の展開がいよいよエリアが無くなるような感を
示唆されているようで、危機感を覚えた。