石川県七尾市能登島鰀目町、港を見下ろす丘の上にに鎮座される「鰀目嶽(えのめだけ)神社」。 御祭神は『天忍媛命(あまのおしひめのみこと)・ 田心媛命(たごりひめのみこと) ・大国主命』。
【もと「菅忍比咩(すがおしひめ)神社」と称したが、他に同社号の社があるため、延喜式内社としての正否のことがあって、遂に明治6年3月、現社名に改称。寛政2年8月17日に「神明神社」、「竹生島神社」をそれぞれ合祀する。往古より産土神として篤く崇敬されてきた。】石川県神社庁HPより
ガラス張りの覆屋向背には龍の彫刻、覆屋内の拝殿両脇には笏谷石製と思われる一対の狛犬さん。 覆屋には鍵が掛けられているようで、残念ながら狛犬さんとはガラス越しの対面となりました。
参道途中より神域を守護されるのは昭和11年(1936)丙子夏建立の、ガミムチ系狛犬さん一対。顔立ちはかなりいかつく強面。阿吽ともに鋭い牙を見せて、まるで周りの全てが敵だと言った風情に気圧されそう(^^;)
神社名にもなった「鰀目(えのめ)」ですが、古伝に【漁に害をなす「えい」という魚の目を、現地の神が弓で射て退治した事から「えいめ」という地名が生まれた。後に「鰀」の漢字を当てたもの。】とあります。「鰀」は、別名「あめのうお」とも読むそうですが、それだと全く別の魚になるのが不思議。
境内から見下ろす鰀目漁港は波一つなく静かで穏やか。ゆったりとした時間の中で大きく深呼吸をすれば、懐かしい潮の香りが遥か昔を思い出させる。
参拝日:2011年10月17日