七尾市能登島閨町の田んぼの真ん中。忽然と姿を現す小さな森の中に在るという、町指定史跡「関(ねや)観音堂石塔群」。
こんな場所なので、ナビが案内してくれるのはありえないような地点ばかり。何度も、無い道を行けといわれたり、海を渡れといわれたり(-_-;)。言う事を聞いてたら幾つ命があっても足りない!!と、さんざんナビの悪口をいいつつ、やっとあそこかもと見当をつけて辿り着きました (ノ_-。) 交通の邪魔にならないように車を片寄せ、細い田圃の中の一本道を行くと、「真言宗・大楽寺跡」と書かれた錆びた案内板を発見。
初夏の日差しが生み出す木漏れ日の中は、そこだけ時間が止まったかのような異空間。 ゆらゆらと明暗の下に並ぶ石塔群は、その目的を思えば幻想的でもあり、時に怖くもあります。
決して広くは無い寺跡には、室町時代に造立したとみられる約30基の五輪塔。 唱える言葉を知らない私たちは、うろ覚えの真言を唱え、社と石塔群に手を合せます。
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七尾市能登島向田町「道の駅:のとじま」に隣接した丘の上に建つ「能登島ガラス美術館」。館内には、世界各国の現代ガラス作家の造形作品400点近くが収蔵されています。
美術館の芝生庭園に設けられた「ガラスの丘」。ここには14点の大型のガラスオブジェが設置されています。
タイトルと作品がイコールにならない、芸術的センス皆無の私には、いわゆる現代アートと呼ばれる作品は今ひとつ理解できません。
そんな私が唯一気に入ったのが、カモメを思わせるオブジェの上に座って海を見つめる二人。見る側の気持ちによって、親子・夫婦・恋人・親友・・・何にでも姿を変えられる二人。七尾湾北湾を見わたせる丘の上、しかも今日のように天気が良いと景色も気分も最高。
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ヒョウタンのような岬、あれは何と言うんだろう?ああ、潮風が波打ち際で賑やかに遊んでいるよ。もう少し暖かだったらもっと良かったのにね。
風速20m/sで通行が規制される、石川県で最も長い「能登島大橋」。大橋はまさに海の道。快晴で良かった!!!。
最後の立ち寄り地「能登島大橋ロードパーク」。思いがけず『与謝野晶子』が夫の鉄幹と和倉温泉に遊んだ折に詠んだという歌碑を発見。
【 對(むか)ひたる 屏風が崎と嶋屏風 そのかなたにて 鐘の鳴る海 】
訪問日:2011年10月17日&2015年5月21日