しんしんと静まり返る夜の中、除夜の鐘におくられて、2017年が過ぎてゆきました。
昨年は、上手に騙してきたつもりの多くのウソが、その醜い姿をあらわにした年でもあります。とはいえ、見ようとしない人には、どんなにくっきりとした姿になっても見えないでしょうが・・・瑞穂の国の恵みでもある雨は、豪雨災害に姿を変え、むごい爪あとを各地に残しました。耳に入る情報の、そのあまりの痛ましさに発する言葉も失い・・見えぬ力に祈り続けました。
大和の国に座したまう神々よ・・・・なにとぞこの美しき国を、この国の民人をお守りください。
その昔、決して裕福ではなかった我が家でも、年神様を迎える準備は決して怠りませんでした。お迎えした年神様は、その家のすべての命を寿ぎ、守ってくれるのだと子供らに語ってくれた母。土間に座り、晦日に間に合わせる為に何時間もかけて、黙々と注連縄を作っていた父。
幼い心に刻み込まれてきた神の存在は・・この年になっても消える事無く息づいています。 日本国にあまた座します神々よ、惧れを忘れた人々がたとえこの国を席巻しようとも、それでも願いあげます。幾万もの尊き命によって購われたこの国を、旭日の如く美しいこの国を・・寿いでください。
皇紀2678年 元旦