車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

三岐鉄道・駅めぐりPart 2 in 三重県いなべ市

2018年02月25日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・三重県

藤原町から大安町へ、次の駅はいなべ市大安町丹生川中にある「丹生川(にゅうがわ)駅」。側線には、昭和6年から製造された危険物専用の二軸タンク貨車(私有貨車)が展示されています。

「タム8000型」は昭和37年に製造された、純アルミ製の15トン積過酸化水素専用タンク車。純アルミ製は鉄製より高価で強度が劣りますが、過酸化水素が分解するのを抑制します。

「タム500型」は1959年日本車輛の製造で、積載重量15トンのガソリン専用の小型タンク車。タンク車には「日本石油輸送株式会社」の文字と、JOTを図案化した社章が鮮やか。

「タム200形」は新潟鐵工所で製造された、アルコール専用私有貨車(タンク車)。黒い車体に白く「日本アルコール株式会社」の文字と、Aを図案化した社章が鮮やか。

貨物鉄道博物館横の蒸気機関車は、明治31年に英・シャープ・スチュアート社に発注したものです。明治36年に国有化され、大正11年には東武鉄道B4形39号となって、貨物列車牽引に活躍しました。蒸気機関車の後ろには「ト1形」「ホサ1形」の無蓋車や、「ワ11形」の有蓋車が繋がっています。

この建物は「貨物鉄道博物館」の倉庫のようですが、シャッターは閉ざされて詳細は不明。

「丹生川駅」の線路沿いで見つけたのは、「三岐」の文字が刻まれた三岐鉄道の境界杭。こうした境界杭は色んな場所で目にした筈ですが、きちんと気が付いたのは初めてかもしれません。

続いて向かったのはいなべ市大安町大井田にある「大安駅」。縁起の良い駅名として有名。その縁起の良い駅名から、記念に切符を買ったり、駅名の前で写真を撮る人も多いそうです。いなべ市大安図書館を併設するイギリス積煉瓦の駅舎は、第1回中部の駅百選にも選出されています。

駅前広場には幾つかの碑や祠が点在しており、その中の一つがこの『二宮金次郎像』

かなりの時代を経たと思われる「民俗文化財・弁天祭 大安町」と刻まれた碑。

丁度電車が入ってくるとのアナウンスが聞こえてきたので、記念に一枚と小走りに(*^^*) 後で調べたところでは、この鮮やかな黄色い車体は「三岐線 101系」の電車。

三岐鉄道、最後の駅はいなべ市北勢町阿下喜にある「北勢線・阿下喜(あげき)駅」。西桑名駅 - 阿下喜駅を結ぶ 20.4kmの路線の終着駅で、昭和6年7月8日に開業しました。阿下喜駅の南側には、市民団体によって運営されている「軽便鉄道博物館」があります。

また、昭和6年製の軽便電車「モニ226号」も保存されており、外観を見ることも出来ます。

構内の一画にある転車台は、過去に当駅で実際に使われていたものを移設したそうです。

三岐鉄道の幾つかの駅に残された鉄道遺産は、幾つもの歴史を確実に刻んできたものたち。町が歩んできた繁栄や、一時期の苦しい時代の何もかもを、実際に見てきたものたちです。またいつか、こうした歴史を生き抜いてきたモノたちを訪ねて旅が出来たら、きっと素敵でしょう。

訪問日:2017年3月25日

 

コメント (1)
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