三重県いなべ市北勢町阿下喜に残された「登録有形文化財:旧阿下喜小学校校舎」。
昭和12年3月、阿下喜(あげき)町立尋常小学校校舎として建設され、昭和56年に鳥坂野(とりさかの)に新校舎が完成するまで、多くの児童生徒たちの学び舎として活躍した「阿下喜小学校」。
学校移転に伴い取り壊される予定だった校舎は、住民たちの保存の要望を受け、正面校舎の一部規模を縮小し同校地の北側に移築保存。その後「文化資料保存施設:桐林館」として昭和59年2月に開館を迎えました。
切妻造の玄関ポーチと塔屋
屋根中央の塔屋
ドーマ(換気窓)
玄関ポーチから見る廊下側の窓
明かりも無く、人の気配が感じられない玄関。
生憎の雨模様でしたが美しい小学校校舎に出会えて気持ちはほっこり。名残を込めて振り返った視線の向こうにぽつんと佇む小学校校舎・・・やはり学校の建物には子供たちの姿が一番よく似合う・・・一抹の寂しさに何度も振り返ってしまう。
「旧校地の北奥に南面し、木造平屋建、寄棟造桟瓦葺である。南面中央に切妻造の玄関を構え、屋根の中央に塔屋を載せ、左右にドーマー窓を飾る。外壁の腰を下見板張とし、小屋はキングポストトラスを組む。外観や内部造作とも旧規をよくとどめる戦前の木造校舎。」文化遺産オンラインより
「また、校地と道路とを画する石造の門と石柵は、明治後期の尋常小学校開校時の面影を伝えており、2014.年国登録有形文化財に登録されました。」
訪問日:2011年4月9日