大阪府高石市羽衣に鎮座される「式内社:大鳥羽衣浜(おおとりはごろもはま)神社」。堺市に鎮座される「大鳥大社」の摂社で、「大鳥五社明神」の一社。御祭神は『両道入姫皇女(ふたじいりひめのみこと)』。
古くは、大鳥浜神社と呼ばれ、1260年以上前の慶雲3年に祀られた延喜式内の古社。社伝によれば、大鳥五社の内、当社と大鳥北浜神社と大鳥井瀬神社は景雲年間に管生朝臣小村が幣を奉じて祀ったとされています。当社の御祭神は、日本書紀によると大和武尊の后であり、仲哀天皇の母君とされます。
二の鳥居
参道の右側にある手水舎。手水に用いられるこの井戸は、海浜にありながら真水の湧く霊泉として古くから尊ばれ、「井戸の守大明神」として尊崇されてきました。
二の鳥居の内より神域を守護されるのは、天保12年(1841)11月吉日建立の浪花タイプの狛犬さん一対。精一杯強面を装っていますが・・やっぱり可愛い(笑)
御神木
「境内社:井戸守稲荷社」。御祭神は『井戸守稲荷大明神』。五穀豊作・商売繁盛の神とされます。
「羽衣砂丘遺跡」の碑が建つ一帯は、6~8世紀の古墳後期から奈良時代にかけての古代漁村集落の跡とされ、近隣の遺跡からは漁網に付けられた5世紀頃(401~500)の錘や蛸壷などの漁具が大量に出土しています。5~8世紀・・文字にすると無味乾燥ですが、西暦400年から800年代の人々の暮らしが垣間見えるって、物凄い事だと思いませんか?
参拝日:2017年4月24日