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檜枝岐神社奉納歌舞伎舞台 in 福島県檜枝岐村

2025年01月13日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・福島県

檜枝岐歌舞伎とは関係のない「万里姫」の像で終わった昨日のブログ。二日目は地歌舞伎が演じられる「歌舞伎舞台」の紹介ですが、その前に・・檜枝岐村居平に鎮座される「愛宕神社・鎮守神社」。御祭神は火伏の神として知られる「愛宕神」。参道石段上に鎮座される「鎮守神社」。御祭神は「鎮守神」

毎年5月12日の「愛宕神社祭礼」・8月18日の「鎮守神祭礼」には、境内において奉納歌舞伎が催されます。画像左に見えるのが「檜枝岐の舞台」、右手の建物は2012年に開館した「歌舞伎伝承館:千葉之家」

桧枝岐歌舞伎が演じられる、茅葺きの芝居小屋「奉納歌舞伎舞台」

檜枝岐の地歌舞伎は鎮守神の祭礼に歌舞伎を奉納する目的で上演されるのですが、頂いたパンフレットには「江戸中期の寛政、文化時代から二百年以上の歴史を持つ農民芸能は、かつて村人たちが伊勢参りなどに出かけた折りに見覚えたものが、今日まで伝承されたものです。役者は村人たちで、代々役を継いでいる家も多いとか。近松の名作を昔のままの姿で鑑賞できると遠方から多くのファンが訪れます」

国重要有形民俗文化財の舞台で演じられる、県重要無形文化財の地歌舞伎。そうして、山の麓に建つ舞台を取り囲むように、すり鉢状の斜面に築かれた石積の客席。参道の正面奥に鎮座されるのは「鎮守社」のお社。

最大収容人数は村の人口よりも遥かに多い約1000人。平地よりも数多くの観客を動員でき、また半円状の斜面は音が反射して音響効果も高められる。客席自体が、自然の地形を巧みに利用した最高の舞台装置の役を果たしているのです。

尾瀬会津観光協会のHPによれば「檜枝岐の歌舞伎は元来鎮守神の祭礼に歌舞伎を奉納するという形で上演され、村民もこれを楽しむというものでした。したがって建物は神社に向かって建てられ、拝殿のような形態をとっています。 明治26年の大火で消失し、明治30年頃に再建されたのが現在の舞台です。全村火災という大災害に遭い、当時の貧しい暮らしの中で、村民が総力をあげて作ったと思われます。」

上部に破風があり、前面に廂がある切妻造。軒端の様式はこの地域の民家などにみられる「兜造」で、舞台の上手に座の低い太夫座があり、花道は上演時に設けられます。

舞台中央部に固定式の二重があり、その四方に角柱。二重の前後に唐紙を入れる事ができるようになっており、短い時間に舞台設定を変える事が出来ます。

「歌舞伎伝承館千葉之家」に展示されていた奉納歌舞伎の様子。境内を埋め尽くす圧倒的な観客席の様子に、胸が躍ります。

「歌舞伎伝承館千葉之家」

境内参道に建立されていたのは「袖萩とお君の像」。雪の中、盲目の袖萩が娘のお君に手を引かれ、懐かしい我が家の軒先に立ち尽くし泣き崩れる・・昨日紹介した「奥州安達ヶ原:袖萩祭文の段」の一場面です。

訪問日:2015年7月2日


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1 コメント

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Unknown (necydalis_major)
2025-01-13 10:46:34
だんちょう

こんにちは!
今朝も気持ちいいくらいの快晴です。
今日は成人の日。
日本各地で行われる成人式。
おめでたいですね!!
成人の皆様おめでとうございます!
また成人式からやり直してみるのも面白そうですね!
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