南会津町糸沢西沢山にある「奥会津博物館」。2004年に「奥会津地方歴史民俗資料館」として運営され、2009年より奥会津博物館と名称を変更。歴史、民俗資料の他、自然史等の資料を収集、展示しています。
博物館の東側には昭和63年(1988)にこの地に移築復元された茅葺屋根の古民家「馬宿・染屋・猪股家・山王茶屋」があり、当時の暮らしぶりを垣間見る事が出来ます。
糸沢字今泉平に所在した国指定重要有形民俗文化財「馬宿(旧大竹家住宅)」。享和元年(1801)築の寄棟造・茅葺曲家。下野街道(会津西街道)を自分の所有する馬(1 人 6 頭まで)で、自分の商いの荷など仕入地から目的地まで、駅継ぎせずに行き来した仲付駑者(なかつけどちゃ)専用の宿として利用されてきました。
その昔、ネット友達に「茅葺民家に憧れる」と話したところ、彼女いわく「子供の頃に住んでた家が茅葺で、大人になったら絶対に普通の家に住むと心に誓った!」と力説され、見ると住むの違いを改めて感じさせられました。
通路から見る「旧山王茶屋」の佇まい。
塩江字上坪に所在した町指定重要有形民俗文化財「染屋(旧杉原家住宅)」。江戸時代中期頃より昭和 40 年代まで続いてきた染屋で、屋内には石英安山岩をくり抜いた12個もの藍甕(あいがめ) があります。
本来であれば建物全部を鑑賞したいところですが、予定は目白押し。一か所ごとの移動距離は思った以上に長く、陽のあるうちに予定の車泊地に辿り着く事が難しくなります。
折角の茅葺民家ですが、敷地外からの見学でお茶を濁し、次なる目的地へGO!
訪問日:2015年7月2日
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