尾張国と美濃国の境、木曽川沿の高さ約88メートルほどの丘の上に優美な姿を見せる国宝犬山城の天守。天文6年(1537)、織田信長の叔父「織田信康」によって木之下城より城郭を移して築いたのが始めといわれています。
眩しいほどに染め上げられた紅葉の向こう、凛として聳える天守の美しさはまた格別。「現存天守12城」の一つで、姫路城、松本城、彦根城、松江城と共に国宝指定された5城の一つ「犬山城」。やっぱり本物は良いですね。
この天守に至る石段は私には中々の強敵、ひたすらに足元を見ながら、胸の中で一・二・三・・と数えて登ります。数えるとしんどくなると言う人もいますが、私はこの方が気がまぎれます(^^;)
真下から見上げた時は「どうしよう・・」とためらった石段ですが、無事、城門に到着(*^^*)。チケットを購入したら、いざ城址へ。
11月中旬の犬山城は錦秋の中に美しく聳え、まさに日本の名城・国宝の名に相応しい姿。この美しい景色を見られただけでもう十二分に満足です。
こうして天守を望む位置に立ち、美しい佇まいを見上げていると、よくぞ現存させてくれたと感慨深く、改めて様々な分野の関係者の方々に感謝の念で一杯。
模擬天守と違って、足に問題のある私には天守への登城はかなり難しく、今回も外観を見るだけ。手を貸すといってくれる二人にも、絶対に!迷惑をかけます。ここはにっこり笑って、潔く諦めるのが私の良いところ ヘ(__ヘ)☆\(^^;) 自分で言って照れるなんて(笑) いやいや、これは、真っ赤に染まった紅葉の色です。
城址から見おろす木曽川の流れ、はるか向こうに見えるあの山は何という山なのだろう?生憎と私は勿論、ご亭主殿も同行のJさんも全く持って地理には疎く(^^;)
わからないものは仕方ない、折角ここまで来たのだから可能な限り楽しまなければね。それにしても鮮やかに染め上げられた紅葉。
聳え立つ天守の隣には、櫓と注連縄で守られた「大杉様」。現地案内に「樹齢:約650年、枯れる前の高さ:約24m、犬山城築城頃からの老木で、天守閣と同じくらいの高さがあり、落雷には城の身代わりに、台風の時は風よけにもなったりして城を守る御神木としてあがめられてきました。」枯れたのがいつの事なのか不明ですが、今でもこうして大切に保存されています。
いつまでもここでのんびりしたいし名残は尽きないけれど、次の目的地がまだまだ目白押し。いい加減に切り上げないと後で泣きを見るのは確実(笑)見知らぬ観光客の方と互いに写しあった三人一緒の記念写真、良いお土産になりました。
『第9代犬山城主:成瀬正肥(まさみつ)公』顕彰碑「高節凌雲霄(こうせつりょううんしょう)」
「内外一誠」と題された『犬山藩士:八木あきら』顕彰碑。
ラストは『松尾芭蕉』の門下で犬山藩士『内藤丈草』の句碑。
【 涼しさを 見せてやうごく 城の松 】
訪問日:2010年11月27日
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