車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

大鷲(おおわし)神社~其の一 in 千葉県栄町

2019年10月03日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・千葉県

栄町安食に鎮座される「大鷲(おおわし)神社」。御祭神は『天乃日鷲命(あめのひわしのみこと)、大巳貴命、小名彦命、日本武尊』

主祭神である『天乃日鷲命』は、「麻植(おえ)の神」として、紡績の業を創始された神とされます。

境内の掲示より「創祀の年代は明らかではないが、日本武尊が東夷征討の際、錦旗を立て仮の御野立所とし租神を奉斉した旧跡という。文化文政の年代には「鷲宮(鷲賀岡神社)」と称していたが、明治二六年頃より「大鷲神社」と言うようになった。」

『徳川家光』の乳母『春日局』が、『竹千代(家光)』の出世を祈願した事でも知られている大鷲神社。見事、願掛けが成就した春日の局は、三代将軍となった祝いとして御座船の金色の鷲をもらいうけ、当社に献納したと云われています。

賽銭箱の大鷲は、春日の局が献納し社宝となったその大鷲を模しているそうで、色々と奥が深いです。

現存する本殿は刻銘から天保2年(1831)の造営とされ、栄町の有形文化財に指定。 本屋、向拝の軸部、縁廻り、柱間などの壁板一面には、極めて装飾的な彫刻が施されています。 宮彫刻師の名前が分からないのが残念ですが、千葉にはまだ掘り起こされない逸材が大勢います。

眼福ともいえる数々の彫刻の中にあって、「琴を奏する不思議な彫刻」には、ある特別なご利益があるといわれています。境内で毎年行われる酉の市の特設舞台で歌った無名の歌手達、なぜか売れっ子になって翌年の紅白歌合戦に出場できるという!!。歌手にとっては大出世とも言える凄いご利益ですね😊

後方の壁板は「司馬温公の甕割り」。大きな水瓶に落ちた友達を助けるために、父親が大切にしている瓶を石で叩き割る温公。割れた甕から這い出してくる子供の姿が見えます。

こちらは中国に伝わる述異記の中の「碁を打つ二人の童」の彫刻。垂井の南宮大社の彫刻にも同じ題材がありましたが、二人の子供の仕草が生意気なくらい様になっているのは、本当は彼らが仙人だから😊

本屋と向拝を繋ぐ海老紅梁は竜の丸彫りになっており、その躍動感は見る者を圧倒させ、一歩も動けなくなるほどその場に釘付けにされます。本当に宮彫刻の主の名が知りたい!!

本殿下羽目板にも細かな彫刻があり、これは「波に玄武」。左右の貫には阿吽の獅子もいます。

さらに本殿の階段には、地肌の彫までも丁寧に仕上げられた一対の小さな狛犬さんが鎮座。年代は不明、公式ページに記載が無いかと探しましたが、彫刻同様、詳細は無しでした。 本当に社宝といっても過言でない緻密さなんですよ!

「大鷲神社」の紹介は以上ですが、実はこちらにはもう一つ・・とても有名な神社があります。 さてさて、きちんと紹介できるかどうか自信がありませんが😅、その他の境内社なども含めて、続きは明日。

参拝日:2019年3月17日


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