松江城跡内に鎮座される「松江神社」。御祭神は、松江松平家初代藩主『松平直政公』。本殿に『徳川家康公』を合祀。松平家七代藩主『松平治郷』、松江開府の祖『堀尾吉晴』を配祀します。
由緒に【1877年(明治10年)に、旧松江藩の有志により、西川津村(現松江市西川津町)楽山に松平直政を御祭神とする楽山神社として創建された。1628年(寛永5年)、堀尾忠晴が朝酌村(現・松江市西尾町)に創建した東照宮の御神霊を1898年(明治31年)、合祀し、翌年の1899年(明治32年)に、現在地の松江城山二之丸に遷座して、神社を松江神社と改めた。1931年(昭和6年)に、松江藩中興の明主として仰がれた七代藩主松平治郷と、松江開府の祖堀尾吉晴の遺徳を称えて御神霊を配祀し、今日に至っている。】
御本殿は寛永5年(1628)、権現造の拝殿は寛文元年(1661)の建造。松江の城とは切っても切り離せない神社ですが、参拝者の姿は数人。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、とても優しい顔立ちの出雲構えタイプの狛犬さん一対。 残念な事に阿形さんの顔はごっそりと削げており、その柔和な顔を見ることは出来ません。
ですが、落ちてしまった顔は足元にまだ残されていて、こうして手を添えれば復元できます。 せっかくの良いお顔の狛犬さんなので、可能であるならば修復をお願いしたいと切に思います。
藩祖『松平直政公』によって寛永16年に建築された「手水社」。境内では一際美しい建造物。
「境内社:福徳稲荷」。御祭神は『倉稲魂命(うかのみたまのみこと)』
御神域を守護されるのは、手の上に載りそうなほど小さな神狐さん一対。表情は優しさに満ちています。 昨今の稲荷の狐というと鋭い目が定番みたいですが、昔の神狐は総じて顔立ちが穏やかでした。
参拝を終えて、ずっと気になっていた頭上から聞こえる賑やかな声を追いかけ・・・ 見れば社の木々に沢山のサギの姿・・・ああ、あれは雛を育てる親鳥たちの鳴き声だったんだね。
参拝日:2011年5月19日
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