若桜町大字若桜字蓮教寺下、始発駅郡家駅から九番目「若桜(わかさ)駅」。若桜鉄道本社を擁する若桜線終着駅。この日は「因州若桜さくら祭り」の開催日。駅舎周辺は出店のテントや沢山の人々で溢れ、のんびり駅舎を楽しむとはいかないようです。
祭りの会場は隣接する若桜駅駐車場。ステージ上では「氷ノ山樹氷太鼓」の熱演中!
狙って来た祭りではないだけに、地域のお祭りに遭遇できた時の嬉しさはまた格別。力強い太鼓の音にしばし時間を忘れ、素敵な時間を過ごさせて頂きました。
しかも本日は若桜駅構内も特別仕様 (^▽^) まさかこんな美しい「C12 167蒸気機関車」を目にする事ができるとは!!
広い構内、本日はお祭りという事で構内の見学も自由。
構内には、かつて使用されていた蒸気機関車のための設備が現役で幾つか残されています。個人が修復して稼動が可能になった「機関車転車台」。後方には若桜駅のシンボル的存在の「給水塔」
「製造:昭和前1930年~鉄製転車台、直径15m、コンクリート造ピッチ付1棟。川崎車両株式会社による。直径15m、プレートガーダーを用いた上路式で、人力によって回転する。ピットには流水を導入して融雪と凍結防止を図っている。終着駅若桜駅の中核をなす施設の一つ。」文化遺産オンラインより
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「製造:昭和前1930年~鉄筋コンクリート造基礎及び鉄製水槽、面積18㎡。蒸気機関車に給水するための給水塔で、転車台の西北側に位置する。鉄筋コンクリート造基礎の上に鉄製の円筒タンクが載る構造で、東側には基礎内部に入る扉口を開き、北側には梯子をかける。」文化遺産オンラインより
「排雪モーターカー」の周囲で何や忙し気に作業する人たち。
こちらの線路わきでは随分と可愛い若桜鉄道の車両が。大の大人が先頭に座っている所を見ると、どうやらお子様を乗せて走らせるみたいですね。
そうこうするうちに、モーターカーは少しずつ先の美しい「C12 」に接近していきます。
どんどん接近して・・・
無時にドッキング。
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モーターカーに押されて?曳かれて?転車台の前に到着した「C12 」。
これからお客さんを乗せて・・と言っても「C12 」の前部に取り付けられた「無蓋車ト6」に乗って、多分そのまま前進するみたい。分かりやすく言うと乳母車を押すSL・・みたいな(^^;)
歓声に包まれて無時お役目を果たした「C12 さくら号」。何度見ても、漆黒の車体に白地に赤の日の丸は最高にカッコ良くて美しい!。
もうすぐ列車が到着するという事で若桜駅のホームへ。 線路の横を走るのは先ほどのミニ若桜鉄道車両。お子さんたちの楽しそうな声に見ているこちらも思わず笑顔。
ゆっくりとホームに滑り込むさくら4号
特別に車内の様子も見せて頂けました。近代的でしかもゆったりとした座席。こういうのを見ると、各駅停車の旅への憧れが又しても頭をもたげてきます。
さくら4号の前で親切な誰かが写してくれた二人一緒の記念写真。若桜鉄道駅巡りのラストを飾る大切な思い出の一コマになりました。
訪問日:2012年4月15日
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