南国市十市阿戸(あど)に鎮座される「式内社:石土(いしつち)神社」。御祭神は『磐土命(いはつつのみこと)=(石土神、赤土神、底土神)』。
「続日本後紀」に「承和8年(841)土佐美良布神社、石土神社を官社にする」と記載があり、また、古来伊予の「石槌(いしづち)神社」を奥の院に、当社を前の宮と呼んでいたとも云われています。(境内案内は非常に長い為、興味のある方は検索で確認してください)
一の鳥居両脇より神域を守護されるのは、文久3年(1863)亥5月吉日建立の浪速タイプの狛犬さん一対。首に巻かれた紅白の布が色褪せて、ちょっと鬱陶しそう😅。
拝殿の左手に鎮座されるのは「蔵王権現」。奉られる『蔵王権現(ざおうごんげん)』は、日本独自の山嶽仏教:修験道の本尊とされています。押し迫るような岩を背後に鎮座される姿は、まさしく古来よりの山岳修行を思わせるに充分。
拝殿の扉前には「蔵王権現」の御真言「 おんば さらくしゃ あらんじゃ うん そわか」の札が置かれ、拝殿後方に作られたわずかな隙間には、何対もの石仏が奉納されています。
境内の後方は石土山と呼ばれる岩山が聳え、その下は「石土洞」と呼ばれる石灰洞。鍾乳石や石筍(せきじゅん)が入洞をこばみ、奥を極めたものは無いと言われています。
参拝日:2018年6月18日
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