「夕陽と漁火が美しい!海岸線が一望できる展望台」
昔イワシの大群が押し寄せて来た時、老漁師が大声で知らせていた事から名付けられた「魚見台」。
気高町の西境に位置する高台から見る日本海は美しく、眼下には浜村海岸が一望できます。
私が生まれ育った漁村は、こんなに広い海に面していなくて、だから高台から見る景色も箱庭のように穏やかでこじんまりとしていた。海を見るといつも思い出すあの懐かしい景色。だからこんな風に海を見るのが好き。
高台の一画には民謡「貝がら節」の歌碑。
~何の因果(いんが)で 貝殻(かいがら)漕(こ)ぎなろうたカワイヤノ~ カワイヤノ~ 色は黒うなる 身はやせる ヤサホーエヤ~ホーエヤ~エー ヨイヤサノサッサ~
砂丘大橋の親柱には、貝殻節の歌詞が一番から四番まで刻まれています。
濱村沖から貝殻が招く 嬶(かか)よ 飯炊け出にゃならぬ
戻る船路にゃ櫓櫂がいさむ いとし妻子が待つほどに
忘れられよか情けもあつい あの娘浜村お湯育ち
浜村川の流れを見ていると自然と口を突いて出る貝殻節、何の因果で~ぇ~♪・・って、何で私、こういうの良く知ってるんだろう(-"-)
「日本大百科全書」によれば、「気高町の沖合いでは、かつて10年または20年、30年に一度、大量のホタテガイが発生する年があり、沿岸の漁師たちが、ジョレンとよばれる漁具を海底に沈め、数人が底引漁でジョレンを引き上げ、中の貝をとっていた。その際、船をこぐ漁師たちの歌った唄が「貝殻節」である。その作業は重労働だったので、歌詞にも「何の因果で……」と歌われている。この民謡はのちに近くの浜村温泉で歌謡曲調としても歌われるようになった。」
町のチョットした施設、「歓迎・浜村温泉」のウエルカムゲート、温泉街のポスター、何でもないチラシ、そこかしこに貝殻節を踊る「踊り子さんとイタヤ貝」のイラスト。
絵で見ると楽しそうですが、実際の貝がら漕ぎは並大抵の重労働では無かったといいます。何の因果で・・と自嘲気味に呟かざるを得ない作業は・・・他にも沢山ありました。
「貝がら節の里」と「浜村温泉」の顔出しに出迎えられる「JR西日本:浜村駅」。
暖かそうな湯気に誘われて近づけば、そこは「いたや貝の足湯」。モニュメントは巨大な「いたや貝」を頭上高く抱え上げる坊ちゃん二人(〃∇〃)。坊ちゃんに見守られて今回の車泊旅では初の足湯。
駅構内の一隅に『松本穣葉子』作詞「浜村小唄」の歌碑【いで湯浜村 浜から夜明け なびく湯けむり 花ぐもり】
眼鏡の紳士は、浜村温泉でラジウム泉の開発に成功した実業家『奥村元治翁』。
駅を離れて「貝がら節の里 ヤサホーパーク」へ。そしてここでも足湯(笑) そのうち足がふやけるかも等と言いつつ、機嫌よくイン(⌒∇⌒) 歩き回るか、車の助手席で大人しく座っている・・が基本の車泊旅。温泉の足湯って、足の疲れを癒す効果が絶大!!
足湯だぁ~~~と子供のようにはしゃぐ観光客を出迎えてくれるのは、貝殻の上で天使のように微笑む「モ・ア・イ!」ヾ(≧▽≦)ノ
2012年 2016年と二度の訪問になった「ヤサホーパーク」ですが、二度目の訪問で実に不思議な像を発見!お姿から見て観音様っぽい・・・光背の部分が「いたや貝」で・・頭上にも同じ姿のミニ観音様・・・一体あれは何だったのだろう?
訪問日:2012年4月18日&2016年10月21日
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