松江市島根町加賀に鎮座される「加賀(かが)神社」。別名「潜戸(くけど)大明神」。御祭神は『佐太大神』の生母『枳佐加比売命(きさがいひめのみこと)』。配神『伊弉諾尊・伊弉冊尊・天照大神・猿田彦命』。
【「延喜式神名帳」に「加賀神社」の記載がある古社で、当初は「加賀の潜戸(くけど)」の中に祀られていたが、のちに現在地に遷座したとされる。「出雲風土記鈔」では「窟戸大明神」とし、「雲陽誌」では「潜戸大明神」とし、御祭神は『伊弉諾尊・伊弉冊尊』としています。】
隋神門の前、左右より神域を守護されるのは「寛政六年(1794)九月吉日建立」。平ったい頭とびり口の愛らしい顔立ち(笑)。丈夫そうな前歯を噛み締める吽形さん。形としては京都南部の古い寺社に見られる狛犬さんに似ています。
隋神門の軒には右手でグワッシと毬をつかむ獅子の彫刻。でもこれ遠目で見ると腕枕をしてくつろぐ姿勢に見えます (^_^;)。おや、波に乗って美味しそうなお魚も。
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隋神門の先より神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん一対。「昭和五十五年十月吉日 石工・須田 益在」の刻。こういう狛犬さんに出会うと出雲の石工さんの矜持を感じます。
拝殿には、出雲風土記鈔に記された「潜門祠」「潜石太神宮」の二つの社額。
「東神社」に祀られるのは『天児屋根命・外二神』。「日御碕神社」には『天照大神』。
石段下左右より神域を守護されるのは出雲構え型の狛犬さん一対。もう随分長いことこの地で頑張ってこられたんですね。
「西神社」には『天忍穂耳命・外七神』。「恵比須神社」には『大国主命・事代主命』。
こちらの神域を守護されるのも同じく出雲構えの狛犬さん。どれくらいの時間が流れて行ったのか。この地でずっと大切に御祭神を護ってこられた神獣さんたち。どの子たちも愛おしく可愛い。
東参道入り口より神域を守護される出雲構えの狛犬さん一対。
境内の奥。柔らかな草に包まれるように神域を見守る出雲丹後狛犬の先代さん。
参拝日:2011年5月19日
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