舞鶴の観光案内やパンフレットに、必ずといって良いほど出てくる景色が、明治33年から大正10年頃にかけて旧海軍が築いた「北吸赤レンガ倉庫群」。
魚雷庫、兵器廠予備艦兵器庫など旧海軍関連の施設から、トンネルや橋脚などの生活基盤まで、舞鶴では日本が近代化を進めていく為の礎として、様々な赤レンガ建造物がつくられました。それから100年余りの時が流れ、そうした近代化遺産は舞鶴市の観光拠点として現代に復活したのです。
ここは明治36年に建設された「魚雷庫」。現存する日本最古級の鉄骨煉瓦建造物であり、現在は「赤れんが博物館」として煉瓦の歴史や、世界各国の煉瓦などが展示されています。この建物を初めて訪問したのは、2005年10月の事。美しい赤レンガの倉庫群が見たくて、ご亭主殿と初めての片道100k超えのバイクタンデムでした。
美しい曲線を描く赤レンガのトンネル、イギリス積みやフランス積みの美しさ。以来、すっかり煉瓦建築に魅了され、今日に至っています。
こちらは明治35年に建設された「旧海軍兵器廠予備艦兵器庫」、今は「舞鶴市政記念館」として活用されています。
コの字型に三つの倉庫が並ぶ光景は、舞鶴の観光パンフレットではすっかりおなじみとなりました。記念館に並行して建てられた、左の倉庫は、「旧舞鶴海軍兵器廠弾丸庫並小銃庫」。現在は「赤れんが3号棟・まいづる智恵蔵」として活用。 奥に見えるのは「旧舞鶴海軍軍需部第三水雷庫」で現在は「赤れんがイベントホール」。そして左右対称で右に長く続く倉庫は、「旧舞鶴海軍兵器廠雑器庫並預兵器庫」、現在は「赤れんが4号棟・赤れんが工房」として活用、ともに重文の指定を受けています。
まるでそのまま絵葉書になりそうな一場面・・・赤レンガに赤いポストはこれ以上ないほど似合っています。これでツタが絡まればパーフェクト😊
北吸浄水場の配水池に上屋、旧軍港引込線北吸隧道、建部山砲台跡に神崎ホフマン窯。海軍工廠として駆逐艦などを建造していた造船所、いくつもの橋梁、いくつものトンネル・・2005年当時は、倉庫群を見るのが精一杯で、他の建造物は次の機会に譲ったのですが、4年経って再訪してもやっぱり見に行けませんでした。最初の時はバイクだったので、暗くなる前に家路に着かなければならなかったという理由。二度目は、予定した場所の全部で、思いがけないほど時間をとられてしまった為。
それでも柵にしがみつきながら眺めていた自衛隊艦、二度目の舞鶴では乗船が出来ました。多分一生の思い出になったと思います😊
海上自衛隊「海軍記念館」の見学と、護衛艦「妙高」の一般公開、明日のブログで
訪問日:2005年10月28日&2010年7月10日
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