車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

ご当地マンホール in 島根県旧島根町(松江市)

2018年07月14日 07時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・島根県

旧八束郡島根町(しまねちょう)は島根半島の中央東よりに位置し、北は日本海に面し、南に北山山地を背負った町です。50km に及ぶ海岸線には「佐太大神」がお生まれになったと伝えられる「加賀の潜戸」があり、海岸全域が大山隠岐国立公園に指定されています。「町の木:松&ケヤキ」「町の花:桜&菊」を制定。

明治22年(1889)、町村制の施行により島根郡大芦村・加賀村・野波村が発足。

1896年、郡制の施行により、島根郡・秋鹿郡・意宇郡の区域をもって八束郡が発足。

1956年、野波村、大芦村、加賀村が合併、八束郡島根村が発足。

1969年、島根村が町制を施行、八束郡島根町となります。

2005年、旧松江市・鹿島町・美保関町・八雲村・玉湯町・宍道町・八束町と合併、松江市鹿島町となりました。

マンホールは全体が市松柄風の規格蓋がありましたが、デザイン蓋の類はありません。

昭和46年12月11日制定の町章は「左側の半円で「し」、右側の半円と点で「マ」、中央が「ネ」をあしらって、「しまね」と読みます。円は、町民の融和を象徴し、内部は培われた力が放射状になって、町運が、無限に進展することを示す。」旧公式HPより

撮影日:2011年5月19日

------------------------00----------------------

松江市島根町大芦、大芦漁港に面して鎮座される「式内社:大埼神社」。御祭神は『伊邪那美命』。傍らの案内に「出雲風土記登場地、現在の「大芦」は「大埼」が転化した地名である」と記されています。

参道石段両脇より神域を守護されるのは、昭和63年10月建立の出雲構えの狛犬さん一対。なんだか随分と楽しそう(⌒∇⌒)

県道37号線を走っているとき、偶然お見掛けした鳥居と狛犬さん。参道の石段にいとも簡単に心折れた二人(-_-;) 参拝は鳥居の前でご勘弁願いました。

参拝日:2011年5月19日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐太(さだ)神社 in 島根県松江市鹿島町

2018年07月13日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市鹿島町佐陀宮内に鎮座される「式内社 佐太(さだ)神社」。出雲國二ノ宮として古伝の祭祀を受け伝え、八百万の神々が集う「神在の社(かみありのやしろ)」として崇敬されます。

正殿の御祭神は『佐太御子大神(さだみこおおかみ)・伊弉諾尊・伊弉冉尊・速玉男命・事解男命』
北殿御祭神は『天照大神及・瓊々杵尊(ににぎのみこと)』
南殿御祭神は『素盞嗚尊・秘説四柱』。・・・、秘説の神々とは?? 宮司様にお聞きしましたが、秘密なのだそうです。

秋鹿郡佐田大社之記に【垂仁54年の創建で、養老元年(717年)に再建された。 『出雲国風土記』秋鹿郡条に「佐太御子社」と記載され、もとは神名火山の麓に鎮座していたと考えられ、中世に入ると「佐陀大明神」とか「佐陀大社」、「佐陀三社大明神」などと呼ばれるようになった。明治に入り現在の「佐太神社」に改称した。延喜式神名帳には「佐陀神社」と記載されている。】

神橋より神域を守護されるのは、出雲構えの狛犬さん一対、海が近い為か、かなりの範囲で剥離が見られます。

神橋を渡っていると、初夏の日差しに混じってかすかに潮のにおいが感じられました。ここから海は近いのでしょうか? 神橋の先に随神門。左右向かい合わせの門内には、色鮮やかな隋神様が境内の守護を担っておられます。

拝殿幕の御神紋、公式HPには「神在月の頃になると海が荒れ近郷の浦に「龍蛇さん」がおあがりになります。龍蛇さんは「龍蛇神」と呼ばれ、八百万の神々の先触、あるいは竜宮の使いとしてお上がりになると伝えられます。この龍蛇神の尻尾には斑紋があり、それが当社正中殿の御神紋「扇」であり全身を覆う鱗形を左右両殿の神紋「亀甲」と「輪違」をあらわしたものであると云います。」

拝殿の奥には正殿三殿並立の大社造りが並び、いずれも国の重要文化財に指定されています。わずかに垣間見えるその姿に、しばし時を忘れて魅入る二人。

外から見た南殿。通常の大社造りの構造とは逆に造られており、こうした形は他に類例を見ないものといわれています。

御本殿向かって左に、境内社「御井神社」「日田神社」。御祭神は『稲田姫命』。境内社「垂水神社」には『罔象女神』が祀られます。

三つの境内社の御神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん、神狐さんそれぞれ一対。どれほどの年代をここで過ごされたのでしょう。体の全てが、ゆるやかに・・ゆるやかに丸みを増していきます。

境内社の向かって左奥に奉納されていた社日碑。『天照皇太神宮・大己貴命・少彦名命・埴安姫命・倉稲魂命』、 五柱の神の名が六角柱のそれぞれの面に刻まれています。

重要な神事などの際に奉納されるという「猿田三番舞」「獅子舞」。それらはこの舞殿で披露されるのでしょうか?

境内に見かけた奉納燈籠

境内の入り口近くにあった不思議な「もの」。その正体は「佐太神社の藻汐祓(もしおばらい)」。この周辺では家に不幸があった際、家人は青竹の筒で海の汐を汲み、ジンバ草を採って身を清めるという風習があるそうです。不浄を藻汐祓で清めた後に当社に参詣するのが習わしだと、社務所の方が丁寧に教えて下さいました。

参拝日:2011年5月19日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご当地マンホール in 島根県旧鹿島町(松江市)

2018年07月12日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・島根県

旧八束郡鹿島町(かしまちょう)は島根県の東部に位置し、日本海側に面していた町です。町名は、1956年の合併に際し、四つの町村が秋鹿郡と島根郡に跨っていた事から一字ずつとって「鹿島」としました。町域には出雲風土記に登場する「出雲国二宮:佐太神社」や、弥生時代の銅鐸・銅剣が出土した「志谷奥遺跡」があります。

明治22年(1889)、町村制の施行により秋鹿郡恵曇村(えともむら)・佐太村、島根郡講武村・御津村が発足。

1896年、郡制の施行のため、島根郡・秋鹿郡・意宇郡の区域をもって八束郡が発足。

1947年、恵曇村が町制を施行、八束郡恵曇町となる。

1956年、八束郡恵曇町・佐太村・講武村・御津村が合併、八束郡鹿島町が発足。

2005年、旧松江市・島根町・美保関町・八雲村・玉湯町・宍道町・八束町が合併、松江市鹿島町となりました。

マンホールは規格蓋のみ、デザイン蓋はありません。

昭和46年5月8日制定の町章は「「カしマ」を図案化したものです」

松江市役所鹿島支所の敷地内にあった「中国文学者 増田渉(ますだ わたる)先生顕著碑」。恵曇村の出身。中国の思想家で小説家でもあった「魯迅(ろじん)」に師事し、彼に関する多くの作品を残した人物です。

撮影日:2011年5月19日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松江フォーゲルパーク in 島根県松江市大垣町

2018年07月11日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市大垣町、宍道湖を臨む丘陵地に花と鳥の楽園「松江フォーゲルパーク」があります。エントランス部分は、日本最古の神社建築様式〝大社造り〟をイメージした造りで、施設名とのアンバランスが何とも微妙(笑)。ちなみに「フォーゲル」はドイツ語で「鳥」。園内には約80種類、800羽の鳥たちがいるそうです。

長屋門をくぐると、生態展示された約60羽のフクロウ・ミミズクが私たちを出迎えてくれます。 左の子は「アフリカヒナフクロウ」。右は多分「オオコノハズク」。森の賢者と言われるだけあってすごく賢そうな顔 (^-^)

一番のお気に入りは、某ファンタジー映画で大活躍して以来気になっていた「シロフクロウ」(*^^*) もう何だろう!!このかわいらしさ。勝手な思い込みかもしれないけど絶対に笑ってる(笑)

こっちの二羽は、お互いにそっぽを向いたまま眠っているみたい。もともとふくろうは夜行性なので、この時間なら寝ていて当然なのかも。

受付を済ませたら、ベゴニア・フクシア・コリウスなど、約1万本が常時展示されている国内最大級の花の温室へ。 約8000m2の広さを持つ「センターハウス」は、まさに花の別天地、無条件にハッピーな気分になれます (〃∇〃)。

ハウス内には幾つかの縁結びスポットがあり、「幸せのハート」は若いカッブルに大人気。 若くない私たちですが(笑)、カップルであることには違いないので、早速記念撮影d(-_^) 

次はアイビーゼラニウムの花と香りに囲まれた「幸せの椅子」で。今更かもしれないですが結婚して?十年(笑)。花言葉の「真実の愛」をずっと忘れないでね。

こちらのフロアの目玉は、可愛いふくろうによる「フクロウ飛行ショー」。主役はなんとも不思議な表情の「クロワシミミズク」君。

「ショーに参加する人」と言われて、思わず手を上げてしまった私(笑)。だってこんなに身近にこんなに可愛いフクロウ君を見られるなんて滅多にないチャンス。ひな壇で見てるより絶対に楽しい。

今からこの輪の中をふくろうが飛び抜けるのです・・と・・フクロウ君と目が合った瞬間にはもう潜り抜けてた (ーー゛);

トロピカル・エイビアリーと呼ばれる熱帯鳥温室では、素敵な鳥たちに餌付けができます。 今回は「オニオオハシ」の餌付け(¥100)。カップの中身は皮をむいた青い葡萄の実。そんな子供っぽいことと笑われそうですが、これが意外と楽しく、ワクワクする体験でした。だって自分の腕に止まった鳥さんの背中、撫でられるんですよ!!

もう一つのお楽しみは、一緒に園内を大行進できるペンギンのお散歩タイム(*^^*) これだって子供だましみたいと思っていましたが、これがまた可愛くて、本当に年甲斐もなくひたすらストーカーになりきって。

ウォーターフォール・エイビリアリーは水鳥温室。「コシベニペリカン」たち、何を語らっているんでしょう?

初めて見た「ショウジョウトキ」・・・確かにトキは漢字で書くと朱鷺・・朱だね。でもペリカンの仲間だなんて知らなかった(゚o゚*)

どこかの王女様に愛されそうな美しい緑の羽毛を持つ鳥は、リビングストンエボシドリ。和服の柄に合いそうな色合い、王女様では無いですが心惹かれる(^-^)

広大なオープンスクエア・芝生広場は、広くて明るく、食事タイムにはぴったりの場所。 普段はあまり食欲のわかない私ですが、綺麗な花と可愛い鳥たちのお陰で食べる気満々(笑)

ここでは、鷹や隼たちによる「バードショー」が開催されるというので、しばし時間待ち。トンビやワシなら見た事がありますが、鷹や隼を間近で見るのは初めての経験。ショーはとにかく迫力満点、獲物(ラジコンカー)を追う隼の姿に思わず息を呑み、手に汗を握りました。

園内にある標高53mの「くにびき展望台」からは、宍道湖の大パノラマを眺める事ができます。

道路と並ぶようにカーブを描く一畑鉄道の線路、ああ!ほら、駅に近づく黄色い電車が見えてきたよ。

訪問日:2013年5月24日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八重垣(やえがき)神社~其の二 in 島根県松江市

2018年07月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

縁結びで有名な「八重垣神社」。その社殿の後方「佐久佐女の森」には謂れの元となった「奥の院」が鎮座します。 社殿周辺とは空気の色まで異なったような・・・一帯は深い緑に包まれており、独特の雰囲気に思わず背筋が伸びるような不思議な感覚・・・

その一画に若いカップルには特に人気の縁結びのパワースポット「鏡の池」があります。中心地は結界に守られており、さして深くない池の底は、白くもやった状態・・・、お世辞にも清浄とは言えませんが、理由は縁を占う水占いの半紙。この白いもやっとした数だけの願いが沈んでいるのだと思うと、見る目も変わってきます。

鏡の池は、『櫛稲田姫命』が大蛇から身を隠している間、日々の飲料水として、また姿を映す鏡として伝えられています。今も変わらず湧き出る湧水は往時を偲ばせ「縁結び占いの池」として信仰されています。池の向こう正面には『櫛稲田姫命』をご祭神とする「天鏡神社」が静かに座し、恋人たちの願いの行く先を見守っています。

奥の院の更に奥には「夫婦杉」があり、近くには『稲田姫』を匿ったとされる大杉の跡もあります。『素盞嗚』は「佐久佐女の森」の大杉を中心に八重垣を造り、その内に『稲田姫』の身を隠されました。

日本神話では、『素盞嗚』は『稲田姫』を小さな櫛に変え、それを髪に挿して大蛇退治をしたと云います。 であれば、杉の八重垣も、鏡の池も不要となりますが・・・私が思うに(笑)、素盞嗚は、稲田姫の実体を八重垣の内に匿まい、魂魄を櫛に籠めて大蛇と戦ったのではないかと・・・

鏡池の近くにある「神秘 夫婦椿(子宝椿)」。背丈ほどの高さで2本の木が抱き合うように密着した姿は、自然の神秘を垣間見せると共に、何とも面映ゆい気分に(〃∇〃)。また境内社:「山神神社」の近くには「神秘 夫婦椿(乙女椿)」

奥の院を出て境内の裏手、乙女椿の横に鎮座される「山神神社」。御祭神は『大山祇命(おおやまづみのみこと)・石長姫命(いわながひめのみこと)』。『石長姫命』と言えば、顔立ちこそ岩のようと云われていますが、永遠の命の象徴とされる女神。

縁を結ぶとは、すなわち子孫を繁栄させ連綿と命脈を繋ぐ・・という原始の観点から見れば、この風景も納得。 とはいえ、流石に一つ一つにカメラを向けるのは気恥ずかしく、つい誰にとも無く照れ笑い(^_^;)。

「山神神社」の裏手に当たる参道の「子宝の御神木」。それはまさに縁結びの原点。神代の昔より連綿と受け継がれてきた人々の営み、子孫を残せなければその命はそこで終わります。 幾世紀にも渡って受け継がれてゆく命こそが、国生みのもっとも重要な鍵だったのです。

境内社「社日神社」。御祭神は『天照大神』

石祠の左右より神域を守護されるのは、すでに顔の形もおぼろげになった小さな出雲丹後の狛犬さん一対。真っ直ぐに背筋を伸ばしたお姿がとても健気。

『松尾芭蕉』句碑【 和歌の跡 とふや出雲の 八重霞 】

松江藩七代藩主、松平治郷(不昧)の弟『松平雪川公』献碑【 木枯や 神のみゆきの 山の跡 】

画像左【 笹鳴や 縁占ひの  神の池(前田圭史) 】:画像右【 そうこうの 妻に悔なき 初鏡(前田圭史の妻) 】 裏面に昭和四十九年金婚記念とあり、その時に建立したと思われますが前田夫妻の句碑がこの地に立つ所以の経緯は不明です。(公式HPより)

二座の御祭神が鎮まられる本殿の後ろには、姫の両親である『脚摩乳(あしなづち)・手摩乳(てなづち)』が鎮まられる境内社が鎮座されます。ああ、そうそう、駐車場の近くでこんな碑を見つけました「古代結婚式発祥の地」

『素盞鳴』の読んだ和歌に出てくる「八重垣」ですが、「大垣・中垣・万垣・西垣・万定垣・北垣・袖垣・秘弥垣」・・実際の地名に残った垣もありますね。

参拝日:2011年5月18日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八重垣(やえがき)神社~其の一 in 島根県松江市

2018年07月09日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市佐草町に鎮座される式内社「八重垣(やえがき)神社」。旧称「佐久佐(さくさ)神社」と称し、「神魂(かもす)神社」と同じく、意宇(おう)六社の一社。御祭神は『素盞嗚尊・櫛稲田姫』『大己貴命・青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと)』を配祀。

社伝に【『素盞嗚尊』が八岐大蛇を退治した後、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」と詠んで『櫛稲田姫』との住居を構えたという須賀の地「須我神社」に創建され、後に、『青幡佐久佐日古命』が祀られる「佐久佐神社」の境内に遷座したという。明治5年、「佐久佐神社」は「八重垣神社」を合祀して郷社に列格し、明治9年に県社に昇格した。明治11年に「八重垣神社」に改称した。】

随神門近くより神域を守護されるのは、一説には室町前期(1330~)の作と言われ、神社のご由緒書にも案内がある有名な狛犬さん一対。
【境内狛犬は製作年代が明らかではありませんが古色蒼然として且つ傑作で、考古学老の嘆称されますもので日本内地にこの種二個現存しているその内の一個といわれております。】

随神門から真っ直ぐに見える参道、その先には美しい佇まいの拝殿。随神門左右より神域を守護されるのは、色鮮やかな彩色が施された随神様。

更にそれぞれの随神様の傍らには、木の肌そのままで彫りこまれた神殿狛犬さんがお側に控え、共に神域を守護されます。

出雲大社と同じ左綯いの大注連縄が架けられた拝殿。普段なら観光バスが停まり、縁結びを願う人たちであふれる筈の境内ですが、何故か今日はとても静かで深呼吸の空気まで優しい。

【「八重垣神社」の宝物館には、約1100年以上前に描かれたといわれる『素盞鳴尊・稲田姫命・天照大神・市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命』の六神像の貴重な壁画が保存・公開されています。描かれた年代については諸説あるようですが、寛平5年(893年)、平安時代の宮廷画家だった『巨勢金岡(こせの かなおか)』によって描かれたとされており、国の重要文化財に指定されています。」

二神の壁画は絵馬にも採用されており、誰もが手軽にその尊像を拝することが出きます。・・・『素盞鳴尊』のお顔が、江戸時代に製作されたからくり人形の「茶運び人形」みたいだと思ったことは・・・内密に(-_-;)

それにしても『稲田姫命』の美しいことと言ったら、この美しい姫の為なら大蛇だろうが黄泉の王だろうが恐くない(笑)

見事「八岐大蛇」を退治して結ばれた二人は、ここに新居を営み日本で最初の和歌を詠みます。

【 八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を 】

かってこの社は「佐久佐神社」と称しており、それを表した「出雲神楽歌」があります。見事大蛇を退治し、二人が手を取って舞台から消えるシーン。【 ~いざさらば いざさらば 連れて帰らむ佐草の郷に~ 】 表参道を出てホンの少し歩いたところに大きく枝を広げる「連理(れんり)玉椿(夫婦椿)」。添えられていた案内に【 出雲八重垣、祈願をこめて 末は連理の玉椿 】・・末は連理の玉椿、何と美しい響きだろう・・

『天つ神(素盞鳴尊)』『「国つ神(稲田姫命)』の両親の承諾を得て正式に「結婚」する。 それはまさに出雲の縁結びの大神の御業であると共に、人々の大祖神の所以でもあるのです。

八重垣神社」の見所、まだまだ尽きませんが続きは明日

参拝日:2011年5月18日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神魂(かもす)神社 in 島根県松江市大庭町

2018年07月08日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市大庭町に鎮座される「神魂(かもす)神社」。御祭神は『伊弉冊大神・伊弉諾大神』

天保4年の『出雲神社巡拝記』にも詳述される「出雲国意宇(おう)六社」の一つ。 いずれも「出雲国造家」と所縁の深い神社で、「六社さん」と呼ばれ崇敬されています。

深い緑に包まれた石畳の参道はこの上なく心地よく、神秘の内側へと誘うように続きます。 足の自信のない身には決して優しい参道とはいえませんが、不思議と気持ちは軽やか。

社伝に【『天穂日命』がこの地に天降って創建したものと伝えられる。文献における初見は承元2年(1208)の鎌倉将軍下文であり、実際の創建は平安時代中期以降とみられている。】。本殿は、現存する最古の大社造建造物として、昭和27年3月に国宝に指定。

巨大な自然石を積み上げた石段、その向こうに広がる神域は何故か空気の色まで違って見えます。 古代出雲の中心地であったこの地には、いまだ神々の息吹が残されているのかもしれません。

本殿の向かって左手にある末社「貴布祢稲荷両神社」。天正11年建立の社殿は、山陰地方には珍しい二間社流造。 桃山時代の建築様式を伝える建物として、国重要文化財の指定。

神域を守護されるのは、この上ないほど優しい眼差しを参拝者に投げかける神狐さん一対。 ああ・・本当に出雲の神狐はお優しい・・

参拝を終えて手水舎の水の冷たさにホッと一息。

もう少し早い季節であれば、参道は満開の桜で彩られていただろうね・・・風に乗って散る花びらは、きっとどんな芸術作品よりも美しいに違いない。

参拝日:2011年5月18日

------------------------00----------------------

「出雲国意宇(おう)六社」

「松江市大庭町:神魂(かもす)神社」・「松江市佐草町:八重垣(やえがき )神社 」・「松江市山代町:真名井(まない )神社 」・「松江市大草町:六所 (ろくしょ)神社 」・「松江市八雲町:熊野 (くまの )大社」・「松江市東出雲町:揖夜(いや)神社

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平濱(ひらはま)八幡宮・武内神社~其の二 in 島根県松江市

2018年07月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

平濱八幡宮&武内神社、昨日の続きは境内に鎮座される「境内社:十二社権現」から。石段上左右より神域を守護されるのは、文政六年(1823)吉日建立の出雲丹後狛犬さん一対。

本来であれば、阿形さんの顔の方が崩れやすいのですが、こちらは吽形さんの顔が崩れています。 いずれにしても、細工が容易な分、石の寿命としては短い来待石・・仕方の無いことかも。

 

社殿左側に鎮座されるのは「境内社・熊野権現」。更に左隣に「境内社・加和羅神社」。御祭神は『國常立尊:外十一柱』

「熊野権現」の足元より神域を守護されるのは、出雲構えの狛犬さん一対。何故か阿形さんの尾は刃物で切られた様に半分無くなっています。

参道途中に鎮座されるのは、朱塗りの鳥居が鮮やかな「境内社・稲荷神社」

社殿内より神域を守護されるのは「石工:大野佳広 昭和59年8月建立」の神狐さん一対。軽く口を開けた阿形さん・・・何やら変わったものを背負っておられますが・・(((((^_^;)

鳥居のうち、社殿前より神域を守護される大小の神狐さん。足元には小さな出雲丹後の狛犬さん一対。

同じく石段途中に鎮座されていた境内社。多分「東随神社」「西随神社」と思われます。御祭神はそれぞれに『豊盤間戸命』『櫛磐間戸命』ですが、自信は・・・ありません(笑)。

幼い男女の道祖神が刻まれた「塞ノ神(幸の神)」。安産・愛児・学業守護の御神徳があるそうです。

最後は「冷頭静修(“頭を冷やし静かに学ぶ”)」の「やる気達磨」。達磨さんの頭に水をかけ、静かに祈願して下さいとあります。私たちの祈願は何時も決まって、今と未来の旅の無事、無事故・無違反、これに尽きますね。

参拝日:2011年5月18日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平濱(ひらはま)八幡宮・武内神社~其の一 in 島根県松江市

2018年07月06日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市八幡町に鎮座される「平濱(ひらはま)八幡宮」。御祭神は『応神天皇・仲哀天皇・神功皇后』

うっそうと茂る木々の間に伸びる石段、その途中より神域を守護されるのは出雲丹後の狛犬さん一対。

「石師 六右衛門」の刻。石工の名前から想像するに、江戸時代の奉納かと思われますが、奉納年が無く不明。

 

それなりに急な石段の突き当たりに神門。その奥に八幡宮の拝殿が見えてきました。

【創建年代は不詳であるが、京都の石清水八幡宮の別宮として天永二年(1111)陰陽寮においてご遷宮の日時を占ったことが石清水文書に見え、出雲国最古の八幡宮といわれている。 後には出雲国八所八幡宮の総社として著われた。江戸時代は一社一令の神社として特殊の地位を保持してきた。】

平濱八幡宮拝殿

平濱八幡宮拝殿内部

平濱八幡宮拝殿

拝殿前より神域を守護されるのは、昭和七年(1932)十月建立。出雲構えの狛犬さん一対。

「平濱八幡宮」の左隣りに鎮座される「武内神社」。御祭神は『武内宿禰』。 参道にはそれぞれに鳥居が建立されており、鳥居額も個別に掛けられています。

御祭神にちなんで「武内さん」の愛称で親しまれており、知名度はこちらの方が高いようです。 特に八月の例大祭「たけうっつぁん」には、参道を埋め尽くす露店が立ち並びとても賑やかだとか。

【武内神社の祭神『武内宿禰命』は、わが国初の大臣として景行、成務、仲哀、應神、仁徳天皇の五朝に仕え、大臣として国政に大きく関与し、長寿であったことから延命長寿・開運厄除・病気平癒・交通安全の守護神として崇敬されています。】

注連縄に隠れてしまって片側しか写せなかった拝殿貫の獅子と牡丹。大きな目玉をくるくると見開き、今にも何か話しかけてきそう。

向拝の彫刻は松に千鳥かな?

二つの神社が並ぶ境内。神域には他にも境内社があり、それぞれに守護の神獣がおられますが・・この続きは明日

参拝日:2011年5月18日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賣布(めふ)神社~其の二 in 島根県松江市和多見町

2018年07月05日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

「賣布(めふ)神社」の本殿後方、柵うちに鎮座されるのは「境内社:金刀比羅神社」。 御祭神は『大名牟遅命(おおなむぢのみこと)・少彦名命』(大名牟遅命は『大国主命』の別名の一つとされています)

石の鳥居のうちに鎮座されるのは「境内社:常光神社」。御祭神は『常姫霊位』。この御祭神が実はよくわかりません。霊位とあるので、普通に考えれば「常姫」さんの御霊を祀ると解釈するのでしょうか?

社殿前より神域を守護されるのは昭和十年(1935)十二月建立の備前焼狛獅子さん一対。まだ年若い少年のような顔立ちで、傷も欠けも無く良いお姿です。

「境内社:和田津見社」。御祭神は『櫛八玉神(くしやたまのかみ)・豊玉彦神・豊玉姫神』。『櫛八玉神』は、出雲のお社に鎮まった『大国主』の為に料理を供した神様。『豊玉彦神・豊玉姫神』は『海神(わだつみ)』の別名とされ、海そのものを表す神とされています。

社殿前で神域を守護されるのは、大きな目を見開いて何か悪戯を企んでるような顔立ちの出雲丹後の狛犬さん一対。お兄ちゃんの風情で耳を傾ける吽形さん。阿形さんはこの上なく楽しそうに何かを話し続けている様子。

 

「境内社・恵美須社」。御祭神は『大國主命・事代主命』の親子神。

社殿の左右より神域を守護されるのは、ガキ大将風味一杯の(笑)出雲丹後の狛犬さん一対。 阿形さんのお顔は少し剥離が見られますが、それでも全体から感じる可愛さは不滅。

御神木の傍らに祀られるのは「白潟地主総荒神」。御祭神は『速秋津比古神・素盞嗚尊』

御神木左右より神域を守護されるのは、出雲構えの狛犬さん一対。 阿形さんの後ろ足は欠損しており、首元に必死につかまる子狛はその形を失いつつあります。

境内裏にある入り口らしき場所の木陰に、隠れるように置かれていた来待石の神殿狛犬さん。どれほどの時間が流れていったのか・・その流れに身をゆだねている姿もまた美しい。

境内の一画に建立されていた・・多分、文学碑。

参拝日:2011年5月18日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする