柳博雄著『私もパーキンソン病患者です。』を読んだ、今を精一杯生きよう
早いもので、今日で1月も終わり。なんだかんだしていたら、「もうお正月の準備」なんてことになりかねない。そんな時間の流れの速さと、私の老いのスピードはどちらが速いのだろうと、思ったりもする今日この頃だ。
そうした中で、一昨日・29日付の毎日新聞の一面トップに、「〈認知症〉不明・死亡578人 遠方で保護も…2012年分」見出しが躍っていた。「認知症の人を巡る深刻な実態が判明した」と書かれていて、私もいつか「認知症」と診断が下るのではと、激しく心配している。
そうした「認知症」も含めて、いつ病気となるかは、誰も全く予測はできない。私が最近読んだ『私もパーキンソン病患者です。 高齢障害者医療や介護保険制度の行く末』(三五館刊)の著者である、元朝日新聞記者である柳博雄さんも、まさに突然告げられている。
「パーキンソン病と思われます。千人に一人の病気ですよ」と医師から告げられた。「2009年5月20日のこと」と、著者は書いている。著者は1941年生まれだから、68歳の時。二年の後、身体障害者に二級の認定を受けている。
この本は、著者が罹患した「パーキンソン病」を患いながらの暮らしや思いを書き綴るとともに、本の副題にもあるように、高齢障害者医療や介護保険制度の現状や行く末についても詳しく書いている。著者が記者であったことから、そうしたことを伝えるのは自身の責務と感じたのだろう。その意味ではとても参考になる本でもあった。
「明日どうなるか、誰も知らない」。それ故、今を精一杯生きるしかない。寒さに震える冬を過ごしているが、明日からは2月。大好きな桜の季節はもうすぐだ。
奉還町にある「スローカフェタンポポ」、多くの方に利用して欲しいと願う
昨日は、奉還町にある「スローカフェタンポポ」でランチとした。この「タンポポ」、精神障がいの方の社会復帰をめざす作業所でもある。こころの病をもつ人をサポートしている。「のんびり、ゆっくりと癒やされる場」であり、かつ支援の意味でももっと利用したいが、なかなか行けない。
ところで、「タンポポは障害のある人たちが安心して過ごせて、自信と誇りをもって地域で暮らしていけることを願い、開設された作業所です。『食』を通じて積極的な社会参加をめざしています」。
そして、「『スロー』はゆっくりやろうよ、『タンポポ』は、冬をしのいで花を咲かせるたくましさと明るさを持っています。ゆっくりと地域にそれぞれの花を咲かせ、障害のある者もない者もお互いに認め合い、共に心豊かに暮らしていける街作りをめざしています」と、事業所について書いている。
そんな「スローカフェタンポポ」を、一人でも多くの方に利用して欲しいと願う。よろしくお願いする。