穴埋め企画、乗り鉄のお勧め路線の第9回は指宿枕崎線です。
指宿枕崎線は、鹿児島中央と枕崎を結ぶ87.8kmの盲腸線で、普通鉄道としては最南端を走る路線でもあります。
普通鉄道での日本最南端の駅、西大山駅を路線内に持つため、鉄道ファンとしては一度は訪れておきたい路線の一つです。
沿線は鹿児島中央から谷山駅までの間は、鹿児島市電が一部並行して走っており、JR九州では数少ない並行路線を持つ路線でもあります(この他には、鹿児島本線と長崎本線の一部程度)。鹿児島中央から山川くらいまでは鹿児島湾に沿って走る形になりますが、鹿児島中央~谷山は市街地になるため、本格的に海に近くなるのは平川ぐらいから。桜島を遠くに見ながら、鹿児島湾の景色を楽しめます。また、途中には有名な温泉地である、指宿があります。
海に間近い山川駅
山川駅の駅舎側。有人駅としては日本最南端
指宿駅
山川を過ぎて西大山に至ると、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳が見えます。西大山は2月には菜の花畑が開花を迎えますので、開聞岳とセットでとてもきれいな風景を見ることが出来ます。入野を過ぎると今度は東シナ海が見えてくるのですが、この後は割と陸に入ってしまうので、あまり海は見えません。交換駅の西頴娃を過ぎ、枕崎へ至ります。2006年5月までは、枕崎駅は鹿児島交通枕崎線(1984年に廃止)の駅舎を利用していたのですが、現在は100mほど手前に移動し、旧枕崎駅跡はショッピングセンターになっているそうです。
西大山駅のホームから見た開聞岳
西大山駅は普通鉄道での日本最南端の駅。モノレールを含めると、沖縄都市モノレールの赤嶺駅。ちなみにこの看板は最東端駅を間違えている(根室ではなく東根室が正解)。最西端も第3セクター含めれば、松浦鉄道のたびら平戸口駅である(モノレール含めれば沖縄都市モノレールの那覇空港駅)
西大山駅前の菜の花畑と開聞岳とキハ47形
西頴娃駅。緯度的に最南端ではないのだが、有人駅では一番枕崎寄りの駅
旧枕崎駅舎
枕崎駅停車中のキハ47形。利用者は学生が主である
指宿枕崎線は風景と温泉が特徴の路線ですが、線路自体は全て非電化で気動車により運行されています。鹿児島中央~山川は快速「なのはな」が設定されており、比較的運転本数も多いのですが、山川~枕崎は運転本数が少なく、盲腸線という性格も相まって、乗り潰しに苦労する路線の1つになっています。
車両は、主に鹿児島中央~山川はキハ200系が運行され、快速「なのはな」には黄色の塗装の車両が基本的に使用されます。キハ40・47・140・147形の運行もありますが、これらの車両の運行は山川~枕崎が中心になります。
黄色い快速「なのはな」用のキハ200系は転換クロスシート
赤い一般型のキハ200系も運行。赤いキハ200形500番台はロングシートなので注意
赤いキハ200形500番台は朝夕の区間運転が主体のようだ
キハ40形、キハ47形も全線で運行されるが、山川~枕崎はこれら旧国鉄車での運行だけになる
全線を通して乗る場合、山川で乗り換えるというケースが多い
西頴娃で交換するキハ47形
さて、そんな指宿枕崎線で快速「なのはなDX」だけが唯一観光向けの列車として整備されていました。キハ220 1102が専用の改造を受けたものです。シートは「はやとの風」のキハ47・147等と似ているのですが、リクライニングしませんでした。この列車は3月のダイヤ改正で廃止されるので、改造車両をどうするのかが気になるところです。
快速「なのはなDX」用のキハ220 1102
キハ220 1102の車内。改造度は「はやとの風」と「いさぶろう・しんぺい」の中間と言った感じ
温かい鹿児島だけに、2月には菜の花満開になる指宿枕崎線。3月には、観光特急「指宿のたまて箱」が新設される予定ですので、またいずれ訪れたいところです。
指宿枕崎線は、鹿児島中央と枕崎を結ぶ87.8kmの盲腸線で、普通鉄道としては最南端を走る路線でもあります。
普通鉄道での日本最南端の駅、西大山駅を路線内に持つため、鉄道ファンとしては一度は訪れておきたい路線の一つです。
沿線は鹿児島中央から谷山駅までの間は、鹿児島市電が一部並行して走っており、JR九州では数少ない並行路線を持つ路線でもあります(この他には、鹿児島本線と長崎本線の一部程度)。鹿児島中央から山川くらいまでは鹿児島湾に沿って走る形になりますが、鹿児島中央~谷山は市街地になるため、本格的に海に近くなるのは平川ぐらいから。桜島を遠くに見ながら、鹿児島湾の景色を楽しめます。また、途中には有名な温泉地である、指宿があります。
海に間近い山川駅
山川駅の駅舎側。有人駅としては日本最南端
指宿駅
山川を過ぎて西大山に至ると、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳が見えます。西大山は2月には菜の花畑が開花を迎えますので、開聞岳とセットでとてもきれいな風景を見ることが出来ます。入野を過ぎると今度は東シナ海が見えてくるのですが、この後は割と陸に入ってしまうので、あまり海は見えません。交換駅の西頴娃を過ぎ、枕崎へ至ります。2006年5月までは、枕崎駅は鹿児島交通枕崎線(1984年に廃止)の駅舎を利用していたのですが、現在は100mほど手前に移動し、旧枕崎駅跡はショッピングセンターになっているそうです。
西大山駅のホームから見た開聞岳
西大山駅は普通鉄道での日本最南端の駅。モノレールを含めると、沖縄都市モノレールの赤嶺駅。ちなみにこの看板は最東端駅を間違えている(根室ではなく東根室が正解)。最西端も第3セクター含めれば、松浦鉄道のたびら平戸口駅である(モノレール含めれば沖縄都市モノレールの那覇空港駅)
西大山駅前の菜の花畑と開聞岳とキハ47形
西頴娃駅。緯度的に最南端ではないのだが、有人駅では一番枕崎寄りの駅
旧枕崎駅舎
枕崎駅停車中のキハ47形。利用者は学生が主である
指宿枕崎線は風景と温泉が特徴の路線ですが、線路自体は全て非電化で気動車により運行されています。鹿児島中央~山川は快速「なのはな」が設定されており、比較的運転本数も多いのですが、山川~枕崎は運転本数が少なく、盲腸線という性格も相まって、乗り潰しに苦労する路線の1つになっています。
車両は、主に鹿児島中央~山川はキハ200系が運行され、快速「なのはな」には黄色の塗装の車両が基本的に使用されます。キハ40・47・140・147形の運行もありますが、これらの車両の運行は山川~枕崎が中心になります。
黄色い快速「なのはな」用のキハ200系は転換クロスシート
赤い一般型のキハ200系も運行。赤いキハ200形500番台はロングシートなので注意
赤いキハ200形500番台は朝夕の区間運転が主体のようだ
キハ40形、キハ47形も全線で運行されるが、山川~枕崎はこれら旧国鉄車での運行だけになる
全線を通して乗る場合、山川で乗り換えるというケースが多い
西頴娃で交換するキハ47形
さて、そんな指宿枕崎線で快速「なのはなDX」だけが唯一観光向けの列車として整備されていました。キハ220 1102が専用の改造を受けたものです。シートは「はやとの風」のキハ47・147等と似ているのですが、リクライニングしませんでした。この列車は3月のダイヤ改正で廃止されるので、改造車両をどうするのかが気になるところです。
快速「なのはなDX」用のキハ220 1102
キハ220 1102の車内。改造度は「はやとの風」と「いさぶろう・しんぺい」の中間と言った感じ
温かい鹿児島だけに、2月には菜の花満開になる指宿枕崎線。3月には、観光特急「指宿のたまて箱」が新設される予定ですので、またいずれ訪れたいところです。