きのう近所で私の家の菩提寺である榮福寺(ようふくじ)のご三男が結婚されました。結婚式はもちろん仏式で当榮福寺の御本尊薬師如来御宝前で行われました。知り合いの誰もそのような様式の式に参列の経験なく、興味があったのですが、その後の披露宴にご招待いただきました。
披露宴の中で、当日の仏式の結婚式の様子がもうDVDに編集され、モニターで見ることができました。神式とはもちろん違うのですが、ちゃんと三三九度も指輪交換も行われていました。御戒師としてその地区の重鎮の僧侶が進行を進めているようでした。
子供のころの新郎はよく知っているのですが、学生時代や一般企業への就職時、また高野山の修学院を経験している頃は全く知らず、少し前に実家の榮福寺でお父様のお手伝いを始め、立派な(イケメン)僧侶になったと感心していたところです。長兄は「まじめ」、次兄は「クール」、そして三男は「おどけもの」の印象でしたので。
きのうの披露宴は大勢の僧侶が集まり、今時の披露宴とは違う昔からの厳粛な感じのものでしたが、所々に新郎・新婦の手作りのもので歓待していました。ひとりひとりへの手書きでの感謝の気持ちをこめた挨拶、手作りのクッキー、朱印も手彫りだそうです。随分時間をかけ準備してきたのがわかりました。
このウエルカム・ボードのイラストは新郎のお兄さんが描いたもの。お兄さんも小さい頃よく知っていて、今回の新郎と一緒に得度をうけており、僧侶なのですが中学生のころから美術が得意で、いま東京の方でその勉強もしていると聞きました。
さて、披露宴の様子はやはり一般の披露宴とは違っていて、ケーキカットやキャンドルサービスはありません。このかわりというか相当するものが「水合わせの儀」というものが行われていました。お互いの出身地の水をひとつの竹で作った器に流し入れるような事だったと思います。とても長く4時間に及ぶ披露宴でしたが、工夫され時間を忘れさせるようなすばらしい披露宴でした。
先を越されてしまった兄ちゃん2人、ガンバレよ。