「最近、寝られないんです」と患者さんがなにか言いにくそうに、暗に「睡眠薬を出して欲しい」というように話されることがあります。
そんな時に私たちが処方する、いわゆる睡眠薬は「睡眠導入薬」と言われる、効きが短いものです。もちろんもう少し作用時間が長いものでもお渡しすることはできますけど、それらは専門の先生におまかせしています。
従来よく使われてきたものは、投薬内服に制限をかけるような動きがあり、そのまま使い続けるとペナルティーがかせられますし、写真のようなものに切り替えを考慮していかない医師は「ダメな医師」という感じが広がりつつあるように思います。ずいぶん前から欧米じゃ、従来の薬を飲み続けた患者さんが交通事故を起こしてしまったら、医師が訴えられてしまうそうです。
これまでのも使い方次第、決して悪くはないと思うのですけどね。
私の住むところは米の作付けの他に野菜の栽培が盛んです。農家の人たちはビックリするほど仕事をしています。近隣の農家と競り合うように仕事をしているようにも感じます。田畑を遊ばせているのを「恥ずかしがって」いるかのように。米の収穫が終わった後、稲の切り株が見えたままにしている事は恥ずかしいと三期作を行い、田畑が休んでいることはありません。
そんなに朝早くからよく身体を動かし、夕方まで田んぼで仕事をするものだから、夕食をとると眠くなってテレビを見ながら20時頃には寝ちゃいます。そして日が変わる頃には目が覚めて、その後が寝られなくて困っているというケースが多いです。
まあ、20時~24時までうとうとしたなら、その後寝られないのはあたりまえでしょうね。
不眠症の専門の先生は、「不眠⇒睡眠薬」じゃなくて 睡眠衛生指導 だとおっしゃいます。そのとおりだけど、一日中身体を動かしている人にそんな指導は聞いてもらえませんよ。