東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

サウナに入る覚悟

2020年12月28日 17時26分14秒 | 遠征ブログ

こんにちは。仰秀新3年の萩原です。仰秀の遠征報告をします。先週の土日に和歌山カップが行われました。仰秀にとって今回の和歌山遠征は去年の全日本選手権以来1年ぶりの遠征となりました。この和歌山カップは総勢10艇のレースで、1日目はフリートレース、2日目はマッチレースからなるカップ戦でした。またアンパイア制が特徴的でした。


レース1日目。この日はフリートレースでした。関東のフリートレースとプレアニしか出たことのない自分は、今までより断然長いコースや初めてのアンパイア制に戸惑いました。


この不慣れな状況の中、始まったレースでは自分たちの技量の無さ・レースの経験不足から他艇に勝てませんでした。

特に課題だったことは以下の3つです。

チームとしては

1.登れないこと

2.ボートスピードが良くないこと

自分としては

3.一貫性がないこと。です。

1.登れないためスタートで一線で出れても下からの突き上げに対処できず、タックしてニ線に行かざるを得ない・タックもできず下艇からプロテストをかけられてしまう・登っている時のvmgが良くないため前の艇のブランケに入りカバーされてしまうなど、登れない(登って走るとvmgが悪い)ことで大きく足を引っ張られてしまいました。


2.ボートスピード

決してボートスピードはダントツ最下位ではなく、特にランニングは平均より速いかもと思える速度でした。しかし、全体としてのボートスピードは平均以下で、この速度はレースで勝つには不十分であり、これから一層磨くことが不可欠であることを痛感しました。


3.自分の一貫性の無さ

自分のタクティシャンとしての未熟さも他艇に勝てなかった大きな要因だと思います。リードを維持できなかったことや、タックしすぎてしまったことなど反省点は多々あります。特に「なぜタックする/しないのか」をついて常に意識し続けておらず、「なんとなく」な瞬間があったこと、LBの松前さんのアドバイス待ちの時間があったことが否めないことが1番の心残りです。また自分のコースの説明が、勝てないレースだと言い訳にもなりかねないことを感じました。タクティシャンとしてはどれだけ「言い訳」をしないか、何度経験しても「否、もう一度。」と言えるコースを引けるかが大事だと思い知りました。



結果として1日目は10艇中9位と下位に沈んでしまいました。特にクルーザー班のライバルである神戸大学はLB1年目のチームが5位と上位におり、実力の差を痛感しました。





 2日目はマッチレースでした。仰秀はマッチ経験者がヘルムの中野さんしかおらず、ほとんどのメンバーにとってマッチ初戦でした。


1戦目 

神戸大学LB2年目の吉富さんとの対決でした。マッチ初戦であったこと、相手がマッチを得意としていたことから、スタートから完全に抑えられてしまい、完敗しました。


2戦目

東大ヨット部のLB1年目のチームと戦いました。1上・1下は少しの差で負けていましたが、下回航で追いつきました。その後2上では相手艇に対してインサイド(右側・ラップあり)をキープしようとしていました。ここで走り負けてしまい、前にいかれて結果負けてしまいました。大変悔しかったのですが、LBの人たち相手に接戦を繰り広げることができ、嬉しかったです。


3戦目

京都大学のLBの方々との戦いでした。両艇リコール後、仰秀は先に戻り相手艇をカバーし続け、2上途中まで優位に立ちました。しかし2上でかなりの差があったことからカバーを疎かにしてしまい、インサイドを取られ抜かれててしまいました。上回航で京大はスピンを上げず、回航直後の自分たちの艇を下から突き上げてきました。相手艇が時間的に避ける余裕を与えなかったことから相手艇の反則となり、そのリードを保ち勝つことができました。






総括

二日間かけて思ったのは

1.まだまだ技量面で上位のチームと大きな差があること。

2.様々なレース経験が必要であること

です。


特に前回の関東フリートレースで健闘したことから少し慢心が生じていました。今回の和歌山での清々しいほどの惨敗から次の冬季合宿では気を引き締めて仰秀の技量を高めるべく邁進していこうと思います。


また普段の関東フリートとは違うレースを体験することで、レグの長いレースでの戦い方や、アンパイアの方からの指導、マッチレースを通したボートハンドリングの比較・修正など様々な収穫を得ることができ非常に良かったです。


来年も和歌山カップに出て、来年こそ上位艇に勝負し上位に食い込みたいです。


あと和歌山で温泉に行ったときに、サウナに入ると、豪傑な先輩2人の吉武vs中野が行なわれていて、下手に先にサウナから出るわけにもいかなくなり、0.1の視力では全く見えないテレビを見ながらひたすら先輩2人のギブアップを願い続ける羽目になっりました。今後はサウナで対決をするときは先に後輩に一言声をかけてからしていただきたいです。


最後に和歌山カップに仰秀で出て頂いたLBの松山さん、わざわざ和歌山まで来てくれたマネージャーの2人、他艇で和歌山カップに出て色々指導してくださたったLBの方々、和歌山カップを開催していただいた皆様、本当にありがとうございました。



京大生は美男美女が多かったです。東大も多いですが。

2020年03月09日 12時03分07秒 | 遠征ブログ

こんにちは。

新三年スナイプクルーの長岡です。

先日京都大学さんの合宿にお邪魔する企画、通称京大留学に参加して参りましたので、遅くなりましたがご報告させていただきます。

 

 

京都大学といえば、ことスナイプに関しては昨年全日本優勝と目覚ましい活躍を見せている大学です。

東大との差を見出して、そして技術を吸収できればと思い、この遠征に臨みました。

 

初日は琵琶湖特有の微風、中二日は珍しい琵琶湖での強風、最終日は締めの微風と言ったように様々な風に恵まれ、各風域での京大のセーリングに触れることができ、また東大との違いを認識することができました。

 

東大との大きな違いを感じたのは、微風での動作の精度の高さや強風でのバングトリムでした。

 

琵琶湖ではもっぱら微風が吹くことや平水面で加速感が得られやすいこともあって、京大では煽りによる加速の研究がとても進んでいました。

また、動作の精度も東大とは比べられないほど高かったです。みんなうまい。

初日はそのレベルの高さや、ミーティングでの会話内容に正直ついていけず、ここまで差があるのかと痛感いたしまして、いわゆるメンブレをしておりました。

(余談ですが、メンブレとはメンタルブレイクのことで、メンタルブレブレのことではないようです)

 

平水面であり、かつパフの強弱が激しい琵琶湖ではバングトリムが主に使われているデパワー法ということで、東大が知らなかった(僕は少なくとも知らなかった)考え方を共有していただき、またそれを実践してみて中二日の充実度はかなり高かったです。波のある関東水域でどれだけ応用できるのかはわかりませんが、最近トラベラーとバングのハイブリッドが流行っている東大にできる限り還元したいです。

 

 

グダグダとつまらない感じで続けてしまいました。

家に篭りすぎて感情が淡白になっているのでしょうか。早く元気に活動がしたいものです。

 

兎にも角にも京大との差として一番痛感したのは、セーリングに対する感覚の鋭さでした。

パワー感や加速感に対する感覚が鋭い人が多いのが印象で、その人たちの存在が京大のセーリングのレベルを支えているのだと思います。

もっと敏感になりたいですね。なかなか一朝一夕にはいきませんが、常に意識していることが重要だと考えています。

なんだか中学の先生みたいなことを言っていますね。

 

個人的な考えとして、動作はレースの結果、順位に関わってくる要素としてはかなり小さい部類だと思っています。

レグの中盤あたりで少しロールタックをミスしたからと言って、順位が10個下がるとかそんなことは決してありません。

そう考えるとタクティクスやストラテジーの方がよっぽど大事です。

もちろん一番大事なのはスピードですが。それは吉武さんと乗っていればわかることです。

ただマーク際や他艇が絡んでくる時など、自分が瞬間で生きるか死ぬかが変化する時には動作の精度が生きてくる、というか動作の精度で自分の命運が左右されるんだと思います。

また、動作を磨くことは感覚の鋭さを磨くことと直結します。それはセーリングの質に直結します。

要所要所のタクティクスやセーリングの質を上げるため。それが本当の動作を磨いていく目的であるのだと思います。京大のそこへの姿勢は圧倒的であるし、見習っていくべきです。それが京大を支えていると思います。

ただスピードやストラテジーがレースの大きな要素として存在していることを忘れてはいけないです。

そこのバランスを考えつつ、練習を運営していくことが大事なんだと思います。

 

 

新3年 長岡誠

 

蛇足

コロナの影響で活動自粛しておりますが、やることがないわけではないのですが暇ですね。

部活に入っていなかったらこんな生活をしていた可能性があるのかと考えるとあの時の判断は正しかったんだと思いますし、僕を導いてくれた方々には深く感謝したいですね。

新勧頑張って参りましょう。


京大遠征1日目

2020年02月25日 22時03分04秒 | 遠征ブログ

新3年の470クルーの下重です。

本日から、京大遠征に来ております。

 

今日の琵琶湖は噂通り鏡のような湖面でした。

京大の微風動作はとても繊細でカルチャーショックを受けるほどでした。

波の無い平水面だからこその観点は私たちには無いものでした。

 

あと3日間。

見れるだけのものを吸収して東大に持ち帰りたいと思います。