東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

若い仲間たちへ

2020年03月28日 17時00分00秒 | 主将挨拶

こんにちは。東大ヨット部ディンギー班主将の吉武です。 東大ヨット部は当面の間の練習・新勧(新歓)を中止することなりました。いつから再開できるか、大会はあるのか、全くわかりません。やりたいことができないことに、焦りを感じます。

しかし、ウィルスの脅威は刻々と近づいています。感染者は増え続け、多くの人を苦しめています。そして多くの医療関係者が誰かの「大切な人」を守るために奮闘しています。

僕らにも「大切な人」がいます。家族、コーチ、部員、親友。私はその「大切な人」が苦しむ姿を見るのは、きっと耐えられません。

僕らが家にいることが「大切な人」を守ることに繋がるなら、家で1日を過ごそう。最前線で闘ってくれている人たちに感謝して、彼らのために行動しよう。一人一人が徹底することが、事態の一刻も早い収束に繋がるはずです。

家から出なくても、それぞれの目標のために努力することはできる。海に出なくても、工夫することはできる。ウィルスは僕たちの情熱まで奪うことはできないはず。

早く、また大好きなヨットに乗れる日が来ることを祈っています。

 

東大ヨット部ディンギー班

主将 吉武宗浩


早めの春

2020年03月19日 16時35分00秒 | 通常練習

こんにちは。新三年470クルーの廣瀬です。


コロナウイルスの広がりに対する対策として2週間ほど活動を自粛していましたが先合宿から活動を再開いたしました。

昨年は無限に感じた春合宿もコロナウイルスの影響で今年はものすごく短く感じます。

まだ活動を自粛している大学も多く、また自分達もいつまで練習できるかわからない状況ですので、手洗い・うがいや検温の徹底など体調管理には細心の注意を払って活動しています。


先合宿を振り返りますと、4日間のうち2日も強風のため出艇できず、物足りない合宿になってしまいましたが、微風域での練習では京大留学で学んできたものを生かそうと各々動作を工夫することができたと思います。また、最終日には早稲田の部内戦に混じり長めのコース練習を行いました。東大としては早稲田に絡んでいくことがなかなか出来ず力の差を感じる日となってしまいましたが、スタート前後での動作の甘さやランニングのスピードなど足りないものをしっかり把握できるいい機会になったと思います。


また最終日には経験者の新入生が練習に参加してきてくれました。東大ヨット部がさらに飛躍していくためにも新しい力が必要になると思うので、コロナウイルス対策をしっかりして良い環境で新勧期間をむかえたいと思います。


なかなか練習時間が確保できずもどかしい気持ちもありますが、練習できること自体に感謝して春合宿も11日を無駄にしないように頑張っていきます。これからも変わらぬご支援のほど宜しくお願い致します。


ヨット乗ってみたよっと。

2020年03月18日 14時18分54秒 | 内なる考え
皆様、こんにちは。クルーザー班マネージャー新2年の青木香穂です。

今週は3/13から3/15までの3日間の練習の内、3/15に社会人チームJellyfishの皆様の練習に参加させて頂くという前代未聞のことをしました。

マネージャー兼ヨット初めての私が練習に参加してみて思ったことを、つらつらと書こうと思います。

因みに、今回私はポジション的には3番をさせて頂きました。したことはツイーカートリムとスピン回収です。


まずは、ヨットって楽しいんだと思いました。私が乗った3/15は天候に恵まれたということもあるかもしれないですが。でも、風の向きや速さが一定ではなく、簡単には出来ないことも楽しさの理由なのかなと思いました。

また、普段ミーティングで言っている内容も分かって面白かったです。これがタッグ練か!マーク回航ってこんな感じなのか!などなど。いくら話を聞いたり動画を見せてもらったりしていても、やはり百聞は一見に如かずだなと思いました。

あと、ロープの偉大さを感じました。ロープのちょっとした引き具合で帆の形が変わりヨットの動きが変わる。プレイヤーの皆様にとっては当たり前のことかもしれないですが、私は感動しました。

そして、プレイヤーの皆様の凄さも実感しました。そんなに動いてない私でも凄くお腹が空いたんです!(笑)いつも皆様たくさん食べるな~と思っていたのですが、この大変さだったら当たり前だと思いました。本当に凄いです、尊敬の気持ちでいっぱいです。

しかし、もっと自発的に動けたなという悔しさも残りました。それは、私が下回航のちょっと前にジブシートをひく余裕があったのにも関わらず、とても忙しい太朗さんが終始してたことです。後で聞いたら、してくれたらめっちゃ助かったって言われて、自分の積極性の無さを悔やみました。

そんな私に皆様が、初めてなのに凄い!と褒めてくださったので、褒めてのびるタイプ&冗談が通じない私はすごく嬉しかったです(笑)

最後になりましたが、マネージャーも乗る?と声をかけて乗せてくださったJellyfishの皆様、ありがとうございました。楽しかったです。また、是非お願い致します!!



PS
出艇直後にJellyfishの松本さんから初めての乗る人の心得を教えて頂いたので、安心して乗ることが出来ました。新歓などの参考になればと思います。

・必ずどこか安定した所に掴まること
・落水しても船から離れないこと
・周りをよく見ること(間違えても良いから危ないと思ったら言う)
・ブームに頭ぶつけないように気を付けること





意識的に学ぶ

2020年03月12日 23時07分07秒 | 内なる考え

こんばんは。マネージャーの仲田です。

 

京大留学から帰ってきて、早2週間が過ぎようとしています。

合宿中はあんなにオフを渇望していたのに、いざオフになってみると自分が何もしない人間であることを再確認して少し凹み、忙しない合宿生活もやっぱり結構好きだったんだなと感じている今日この頃です。

 

前回のリレーブログで私は昨年の京大のチームづくりについてつらつらと書いたこともあって、あの噂の京大を体感できるんだ!と前々からこの京大留学をとても楽しみにしていました。

実際行ってみて、京大留学は、現状の東大のレスキュー運営と個人的な動き方を見つめ直すいいきっかけになりました。

 

まず京大では、マネージャーにレスキュー運営が一任されており(!)、レスキュー艇の運転もすべてマネージャーが行います。

京大マネージャーで印象的だったことは、主に以下の3つです。

1つ目は、沖でのレスキュー協力体制が確立されていること。マークを打ったり各チームの練習メニューが変われば、逐一連絡します。東大では淡青と疾風間で連絡が取れないなんてことがありますが、京大は沖での連絡が密で、常に470とスナイプがどういう動きをしているかが把握できます。両チーム合同でやりたい練習がある時はすぐ呼びかけて練習を始めていました。

2つ目は、動画撮影を非常に重要視しており、動画を撮るための運転に徹していること。必ずスタンの真後ろにレスキューが位置して、ブームが点に見えるようにレスキューは運転されていました。ミーティングの時にもその日の動画や参考動画を見る文化があり、京大の強みである動画分析力を支えているのは、この動画のクオリティを保つレスキュー体制なんだと思いました。

3つ目は、マネージャーミーティングの存在。その日の運営上の反省点、トラブル対処について共有していました。今の東大で始めても内容が薄くあまり意味がないと思うのですが、ゆくゆくはマネージャーミーティングも出来るくらいの仕事量を持てるようになれたらと思いました。

 

以上のような感じで、東大に持ち帰って改善するべきことが明確化した気がします。

 

そして、個人的な話になりますが、京大での大きな収穫はヨットの動作に目がいったことでしょうか。

 

4日間という短い期間、京大でレスキューに乗らせてもらった時良くも悪くもお客さん扱いであったために、私は正直マーク打ちマーク上げ以外これと言ってすることもなく余裕がありました。何もすることがないなら京大の人の動画をたくさん撮って東大に持ち帰るのが使命だ!とそのことだけを頭に、ひたすら動画を撮っていました。そうすると、次第に動作に目が行くようになりました。そうか、スキッパーはこういう動きをするんだ、ジャイブの時のセールってこんな風になってるんだへえ〜〜!と。

 

昨年の代交代から海に出るようになりましたが、今思えば東大でレスキューに乗っている時は、「何をしているかよくわからないけど忙しくしている」という感じだった気がします。なんとなく忙しくしている自分に満足してしまっていて、自分がいかにレスキューの上で漫然と過ごしていたのかを痛感しました。海に何十回も出ていればそのうちヨットのことわかるかな?なんて甘い考えをしていました。ごめんなさい。ただぼーっとヨットのことを見ていても何もわかりません。スキッパーとクルーがそれぞれ何をしているのか、先輩がメイン引いて〜と言ったあとどんな風にセールが変化しているのか、小松さんがどういうコースを設定してどんな練習をさせたいのか。意識的に取り組めば入る情報量は格段に変わります。

 

こうして意識的に学んで知見を蓄えていくことは、いずれ私たちマネージャーが練習運営をしたいと夢見るなら避けては通れない道です。

 

と言っても、練習運営云々を考える前に、ヨット自体の楽しさがわからない中ずーっとレスキューに乗るのは辛いだろうなと思っていた自分もいました。今回やっと、ヨット競技自体に興味を持てるようになったかもしれません。私は船に乗ることはないけど、もっと良い動作がどんなものか知りたい。マーク際でどんなケースが起きたのか理解できるようになりたい。プレイヤーと共通言語を持てるようになれたらどんなに楽しいだろう、そんな風に思いました。

 

東大のマネージャーがプレイヤーと共通言語を持って同じ視座で、いやもうちょっと欲を言えば、自主的に練習運営ができるようになれれば、サポート体制としてかなり強くなれるはずです。京大に勝つのも夢じゃない。

 

今回東大を離れたことで見えたことを、もやっとした記憶ではなくちゃんと記録して、今後改善を繰り返していけたらいいなあと思います。

レスキュー人員が足りない中、京大に行かせてくれた先輩方ありがとうございました!

 

p.s.陸マネのみんな。京大のご飯もめちゃくちゃ美味しかったけど、栄養管理が行き届いてて何より抜群に美味しい、うちの陸マネが作るご飯が1番だって心の底から思いました。海に出れるのはみんなのおかげです、いつもありがとう!!

 

新2年

仲田洋子


京大生は美男美女が多かったです。東大も多いですが。

2020年03月09日 12時03分07秒 | 遠征ブログ

こんにちは。

新三年スナイプクルーの長岡です。

先日京都大学さんの合宿にお邪魔する企画、通称京大留学に参加して参りましたので、遅くなりましたがご報告させていただきます。

 

 

京都大学といえば、ことスナイプに関しては昨年全日本優勝と目覚ましい活躍を見せている大学です。

東大との差を見出して、そして技術を吸収できればと思い、この遠征に臨みました。

 

初日は琵琶湖特有の微風、中二日は珍しい琵琶湖での強風、最終日は締めの微風と言ったように様々な風に恵まれ、各風域での京大のセーリングに触れることができ、また東大との違いを認識することができました。

 

東大との大きな違いを感じたのは、微風での動作の精度の高さや強風でのバングトリムでした。

 

琵琶湖ではもっぱら微風が吹くことや平水面で加速感が得られやすいこともあって、京大では煽りによる加速の研究がとても進んでいました。

また、動作の精度も東大とは比べられないほど高かったです。みんなうまい。

初日はそのレベルの高さや、ミーティングでの会話内容に正直ついていけず、ここまで差があるのかと痛感いたしまして、いわゆるメンブレをしておりました。

(余談ですが、メンブレとはメンタルブレイクのことで、メンタルブレブレのことではないようです)

 

平水面であり、かつパフの強弱が激しい琵琶湖ではバングトリムが主に使われているデパワー法ということで、東大が知らなかった(僕は少なくとも知らなかった)考え方を共有していただき、またそれを実践してみて中二日の充実度はかなり高かったです。波のある関東水域でどれだけ応用できるのかはわかりませんが、最近トラベラーとバングのハイブリッドが流行っている東大にできる限り還元したいです。

 

 

グダグダとつまらない感じで続けてしまいました。

家に篭りすぎて感情が淡白になっているのでしょうか。早く元気に活動がしたいものです。

 

兎にも角にも京大との差として一番痛感したのは、セーリングに対する感覚の鋭さでした。

パワー感や加速感に対する感覚が鋭い人が多いのが印象で、その人たちの存在が京大のセーリングのレベルを支えているのだと思います。

もっと敏感になりたいですね。なかなか一朝一夕にはいきませんが、常に意識していることが重要だと考えています。

なんだか中学の先生みたいなことを言っていますね。

 

個人的な考えとして、動作はレースの結果、順位に関わってくる要素としてはかなり小さい部類だと思っています。

レグの中盤あたりで少しロールタックをミスしたからと言って、順位が10個下がるとかそんなことは決してありません。

そう考えるとタクティクスやストラテジーの方がよっぽど大事です。

もちろん一番大事なのはスピードですが。それは吉武さんと乗っていればわかることです。

ただマーク際や他艇が絡んでくる時など、自分が瞬間で生きるか死ぬかが変化する時には動作の精度が生きてくる、というか動作の精度で自分の命運が左右されるんだと思います。

また、動作を磨くことは感覚の鋭さを磨くことと直結します。それはセーリングの質に直結します。

要所要所のタクティクスやセーリングの質を上げるため。それが本当の動作を磨いていく目的であるのだと思います。京大のそこへの姿勢は圧倒的であるし、見習っていくべきです。それが京大を支えていると思います。

ただスピードやストラテジーがレースの大きな要素として存在していることを忘れてはいけないです。

そこのバランスを考えつつ、練習を運営していくことが大事なんだと思います。

 

 

新3年 長岡誠

 

蛇足

コロナの影響で活動自粛しておりますが、やることがないわけではないのですが暇ですね。

部活に入っていなかったらこんな生活をしていた可能性があるのかと考えるとあの時の判断は正しかったんだと思いますし、僕を導いてくれた方々には深く感謝したいですね。

新勧頑張って参りましょう。


甘ったれ

2020年03月06日 12時34分36秒 | 内なる考え

昨日観た映画のせいか、なんだか気だるく、息苦しいです。立ち上がろうとしない自分の体に、甘ったれんなと檄を飛ばしています。

先合宿は初めてレースに出ました。本当ならレース内容、リザルト云々から振り返っていくべきですが、僕が俎上に上げる問題は自分のメンタルです。引退するまでではなく死ぬまで付き合っていく問題にぶち当たりました。自分のメンタルが弱いのは僕が誰よりもよく知っています。だからヨット部に入った時点でまたこのことで悩む日が来るのはわかっていました。

第2レースの一下の回航でミスをして艇内の雰囲気に綻びが生まれた瞬間から、じわじわと自分の集中力が落ちていくのを感じました。舵がぶれていくのを指摘する先輩の声を気にしまいと思っても自分が傾いていくのを止められず、終わったとつぶやく声が耳に入った途端、それに甘えるように集中の糸はぷつりと切れました。

呆れるくらい弱くて脆い、こんな自分はもう見たくないし見せたくないです。虚勢と技術と体力で武装して、自分の足で立ち上がって速く走れるようになりたい。引退まであと2年と8ヶ月で、変わらなければなりません。

新2年スナイプスキッパー 青木大吾


ヨットレースはフリートレースだけじゃないよ!

2020年03月05日 01時33分34秒 | レース反省

こんにちは、クルーザー班新3年の中野です。

先週4年生の皆さんと一緒に出場した学生マッチについてブログを書かせていただきます。

ご存知の通り4年生はプレーヤーが4人しかおらず、体重的にあと2人いた方が良いということで日大理工学部ヨット部(体育会系のヨット部と別にクルーザーで活動している部活です)4年の福田さんと共にチームに招き入れていただきました。

2月上旬から月光が開催する練習会に参加したり、現役が仰秀を使っていない日に仰秀一艇で練習したりしましたが、今年の冬はド強風で出艇できないか微風で中々走れないかという日が多く、目一杯練習ができた日は少なかったように思えます。

 

レースではピットを務めておりました。個人的には、初めて乗る船への対応力は少しは上がったかなと思います。今まで乗ってきた船と艤装が違う部分が多かったものの、最初のレースから特に戸惑うこともなく動作をこなせました。

ただ逆に言えばそれは最低限できなければいけないことであり、乗せ替え等で時間がない中でそれ以上のこと(例えば荷物をマスト周りに固めて置くとか)に対応するクルー力はまだまだないなぁと感じさせられました。

レース中はタクティシャンの小野さんの真後ろで自分なりにコースを考えたりレイラインを見たりしながら、ごちゃごちゃと提言していました。的を射た発言ばかりではなく小野さんにとってみれば邪魔だったかもしれませんが、自分としては11の状況で相手に勝つ方法を考える良い勉強になりました。

スタートについても、練習開始当初は何をやっているのか全くと言っていいほど分からずただただ振り回されていましたが、11ものレースをこなす内に大まかな流れが分かってきて、次に相手艇がどう動き、自艇がどう動くべきかが僅かながら読めるようになりました。


スタートからフィニッシュまでの流れが一通り分かると、マッチレースは面白いです。スタート前やペナルティ解消が絡んだ時の動きは特に複雑に感じられますが、どの動きも「目の前の相手に如何にして勝つか」を突き詰めた結果という点では、複数の艇や得点差が絡むフリートレースよりシンプルです。

その分、一つ一つの動作や判断が如実に結果に結びつくことを実感しました。101敗で圧勝したsnipe loversとの一戦。スタートはほぼイーブン、しかも相手より右側で出る理想的な展開。レグの1/3ぐらいで相手艇がタックし、我々もスタボで前を切ってタイトカバー。のはずが、タック後に段々ゲージが広がり次の相手艇のタック直後スタボをかけられ、ディップ後にドンタックを主張してY旗を揚げるも認められず。この攻防で完全に勝負がつきました。

ミーティングではこの場面について様々な反省が出ました。そもそもフォアデッキはリーバウを打つつもりだっだが後ろに伝わっていなかった。タックのタイミングがほんの少しだけ遅くタイトカバーが甘かった。VMGが悪くても下し気味に走ればドンタックの位置をキープして連れ出せた。避ける時はディップじゃなく全力で舵を押してタックすればペナルティを取ってもらえたかもしれない。個人的に今回のハイライト的な場面です。

 

話は変わりますが、去年は3月と5月に西坂さんたちと一緒に西宮でJ70に乗せていただき、今年も塚本さんたちと学生マッチに出させてもらいました。小網代にいるとディンギー班の上級生とはどうしても疎遠になりがちですが、2年連続でこのような形で関わることができて幸運だなぁと思っています。未熟な自分を招き入れ、送り出してくれた磯野さん、春日さんには感謝しております。

来年は自分が仰秀の舵を持つつもりなので、去年や今年のように1個上の代と一緒にヨットに乗るのは難しい気がしますが(自分の引退後にそんな機会があれば是非ご一緒したいです)、再来年はとうとう同期と一緒に学生マッチに出ることになりそうです。それぞれ違う場所で、違う目標に向かって、違うヨットに乗ってきた同期と共に、お互い4年間で得たものを出し合いながら同じレースに挑む。今からワクワクしてたまりません。インカレで手も足も出ないような相手にマッチで勝てたりしたら最高ですね。マッチレースは白黒はっきりする分、勝った時の喜びは格別です。

 

少々先を見過ぎました。直近の目標だったANIORU’s cupは残念ながら中止となってしまいましたが、次なる目標である9月のイギリスワールドに向けて、今出来ることを着実にやって行く所存です。それでは。

 

東京大学運動会ヨット部

クルーザー班 新3年

中野 陽


暖かい春の到来は幸か不幸か

2020年03月04日 19時37分00秒 | 内なる考え

こんにちは、新3470スキッパーの古橋です。

最近は寒暖差が激しく、世間ではなんたらウイルスの話題ばかりで油断をしたら体調を崩してしまいそうですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。自分も体調管理は怠らないよう気をつけたい所存です。

さて、今クールの合宿は京大生の訪問に始まり、今後の春合宿を部全体で話し合ったことや、八景レースに至るまで、色々あった合宿でした。毎回同じ5日間合宿のはずなのに今回は本当に長く感じました。

これまで約1ヶ月の春合宿を振り返って思うのは、ここまで頑張ってきて残り半分!という達成感に近い感情よりも、果たしてこのままで大丈夫なんだろうかという不安の方が大きいです。

去年は「春合宿は吹く」「あの寒くて厳しい強風の中で練習してこそ上手くなる」などと先輩方から聞いており、案の定最高気温一桁の強風コンディションが連日続き、合宿明けには心身ともにしばかれ操船技術も上手くなったと実感することができました。風が強くて多くの艇が沈するような日に小松コーチはよく「君たちはこの波と、この風に揉まれて強くなるんだ」と仰るのが僕は好きで、それを聞く度に寒くて辛いのは本当に嫌だけど頑張ろうと思いました。

一方今年は暖冬で、合宿期間中に出艇できる範囲での強風が吹くことは数少なく、今まで微風〜軽風のコンディションでの練習が主でした。もちろん微風〜軽風の練習は大切で、軽んじて練習に取り組んでいるわけでは全くないです。しかし強風を想定して合宿に臨んでいた身としては、このままで大丈夫なんだろうか、本当に自分は上手くなっているんだろうかと不安に感じる側面の方が大きいのが正直なところです。

新3年の今になってようやく、ヨットが対自然のスポーツであるということの意味を痛感しています。与えられた環境の中でいかに速く船を走らせるか、二度として同じ風が吹くことのない中で日々の積み重ねを応用させられるか。

でもだからこそ、どんな風が吹いている中でも練習をして経験を積むことが大事なんだと。

確かに強風の練習ができずに不安を覚えてはいますが、この春合宿に練習してきたことはきっと無駄にはなっていないはずだと信じています。日々与えられた条件のもと淡々と練習を積むしかありません。

今後様々な事情で練習ができないことになるかもしれませんが、海に出られる一日一日を大切に、そしていつも応援していただいてる関係者の方々やLBの皆様に恥じない練習をしていきたいと改めて感じました。今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。

少し長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

古橋恒太