こんばんは。新四年の山本です。
秋深まり冬の訪れを肌で感じております。我が家の格子の外側ではたくさんのてんとう虫が冬眠しております。かわいいです。
東北大戦がありました。
リザルトは中田くんが上げてくれました。そちらの方でよろしくお願いします。
またしても長文の予感がします。
ヨット部生活最後の東北大戦になりました。僕は、新2年、東北大にも人気を博した多賀谷くんとレースに出ました。
結果は、参加24艇のうち、5-3-1(OCS)-1-3、計37点で個人7位となりました。
今回スナイプ級優勝、470級準優勝、総合準優勝という結果になりましたが、総合の14点差には僕のocsの責任が大きく、またスナイプの優勝も、文字をつけてレース艇三艇の中で足を引っ張る形となり、今回スナイプ級はかなり久しぶりに優勝を勝ち取れたとはいえ、僕としてはあまり喜ぶことはできませんでした。
文字については、初日は絶対に勝つぞという気持ちばかりが空回りし、スタートを攻めた結果第3レースでラインから約1艇身飛び出し、そのままリコールに気づかずフィニッシュしてしまいました。トップホーンが鳴らないのは精神的にきついものがありますね。
ただ、初日は最初から気持ちだけが前に出て、第一レース、第二レースもリコールしてても仕方がないようなスタートの攻め方をしていたので、今回の東北大戦で個人7位という結果は悔しいですが自分の実力を正しく反映していると強く認識しております。
秋インでは、見通しを慎重にとって、絶対にリコールしない意識があったのに、代替わり後にいきなり文字を付けてしまうのは、代替わり後に弛んだ姿を見せてしまうようで申し訳なく思っております。
気持ちを切り替えて臨んだ二日目、第4レースは下有利で下が空いていたので安全に出て即タックして艇団の前を切るスタートが出来たのですが、これは及第点として
第5レース、絶対にリコールしないし、ゼネリコもさせないという意識がこれまた空回りして、みんな高いんじゃないのと本船側の周りの船に声をかけてラインを低く留めていたら、あまりにラインが低い上に自艇は低いラインの中でさらに埋もれ、スタート号砲1分後にスタートラインを切る最悪のスタートに。本当に恥ずかしいです。。。
やはりスタートは難し、精進が必要……
たまたま神風を掴んで一上に到達する頃にはトップ付近まで回復することが出来たのですが、こんなことはなかなかないので堅実なスタートを身に付けたいところです。
今回OCSを付けたことによるスタートへの恐怖というか不安というかはなかなか拭うことが難しそうではありますが、一回一回のこれからのスタート練習に全身全霊をかけて臨んでちゃんとスタートで出れるようになりたいですね。や、再来週の八景島レース、少々不安はありますが来週の練習でなんとか自信を取り戻せるようにしたい。
スナイプチームのレース運びについて
レース毎に艇が集まって情報共有したりすることはかなり改善されたと思います。なんというかレースの間の時間が結構あって、風の情報の意見交換、走り合わせの他にもみんなでスタートラインの見通しについて話し合うなどしたことも、なんだかチームの一体感があって楽しかったですね。
会話が艇間で為されることは、コミュニケーションを取ることで過ちを未然に防ぎ慎重を期すことと、ペア以外の人とも会話することでレース直前の緊張をほぐす効果があるのかなと思いました。
あと今回のレガッタではレース中に東大の船がミートした時も、情報共有の会話がなされていたのもチームレースの面白みを増している気がします。
特に、今回僕は若いクルーと組んでて普段より僕の艇内での役割が少し重い中で、他の東大の船からの情報にかなり助けられたおかげでボートスピードに集中できたのかなと思います。
去年の今頃は、艇同士で集まってもそんなに話し合うことがないという状態だったのが、冬に入る前の状態としてはかなり手応えを感じました。
余談ですが、第五レースの直前に、30563菅原岡田ペアが東大全艇に右奥からブローが降ってくるぞと小声で囁いて回っていたのがシュールでした。これは右に全艇が突っ込めという指示ではなく、右海面への注意を払ってレースを展開しろという指示であり、当たるかどうかはさておき他の東大の船も海面への意識も高まるので悪くない作戦だと思います。ちなみにこのレースは右海面が大当たりでした。本当に愉快なチームレースですね。
多賀谷くんは朗らかでレース中に潮の情報をリマインドしたり、後続艇の情報を頻繁に伝えてくれるので、僕はボートスピードに集中することができました。コースは久しぶりに僕が引いたんですけど、多賀谷くんがなかなかに良い情報を持ってくることが多かったので今レガッタで順位を崩すことは一度もありませんでした。これからも頑張っていきましょうというところ
新2年生の初レースにしては上出来の滑出し、かつリコールの怖さを知れたので良いデビュー戦だったのではないでしょうか、、、汗
今回のコースについてはスタートは有利エンドから出る、フレッシュを走る、潮も考慮したロングを走る、前に出たら艇団をルーズカバーするという基本的なコンセプトのみで引きました。運に助けられた面もありましたが、基本的なことが最低限できればそんなに順位を崩さないのかなと思います。
レベルの高いフリートになるほどこういう基本的なことを実行するのが難しくなるわけですが…
東北大戦について
近年、両クラスの全日本進出が目標とされる東大ヨット部において、総合の成績が重要視される貴重な大会で、今回は総合で勝つことを意識してレースに臨めて良かったと思います。
全体の一体感もだし、レース中にもちょっと470の様子を見て自分がもっと頑張らなきゃなとか、青スピンがめっちゃ前におるやんとかなるテンション上がったりと普段の自分にしか意識の向かないレースよりチームレースの幅というかが広がって面白い感じがしました。
これが学生のヨット部の醍醐味の一つですし、特にインカレで470の後にスタートするスナイプとしては先にスタートした470の動きを見ておくことはレースの展開において大きなアドバンテージになり、470のレースを見ておくことは案外難しいので、こういうことを機に海面全体の視野を広げられたらもっと面白くなりそうだと思います。
全日本インカレで総合をかけて戦うのが楽しみであります。
東北大戦は最後となりましたが、東北大のみなさんと仲が良いんですけど、また七大学戦や全日本インカレで再会できるのは楽しみですね。
そう思うと、全日本インカレでの再会を期すエール交換って激アツですね。僕はいままでエール交換中はぼーっとしがちだったんですけど
今回スナイプ級は東北大に久しぶりの勝利こそしましたが、舞台は我らがホームグラウンド八景島、加えて向こうはお世辞にも良いとは言えないチャーター艇、ちゃんと舞台と道具を整えば勝利できるとは限らず、彼らとの最終決戦は全日本インカレの舞台となりそうです。
書きながら気づいたのですが、たまたまですが僕は入部してから毎年東北大戦の時期にブログを書いていて、なんとなく読み返してみたら少しだけ懐かしい気持ちになりました。
意識していたわけではないのですが、毎年家のてんとう虫の情報から始まります。
今年は春秋のインカレ決勝、全日本スナイプ、J24全日本などレベルの高いフリートをたくさん経験できました。これからの上達の秘訣は過去のレベルの高い大会経験にきっと詰まってるはずなので、活かしてレベルアップしていきたいですね。
やはり長くなってしまいました。
では、また。
東京大学運動会ヨット部 新四年 山本圭祐