お久しぶりです。2年470スキッパーの藤田です。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
9/26.27の女子インの報告をいたします。
リザルト
全16艇 ()内はカット
4357 藤田・下重 8-8-7-8-9-(11)-10 合計50点 8位
学連主催の公式レース、初出場でございました。1日目は北の強風、2日目は北の微風で、風待ちもさしてすることなく、ボリュームたっぷり7レースを消化しました。
本来ならば春の女子インにて公式戦デビューを果たすはずでしたが、コロナのせいであえなく中止。
とはいえ、練習もそのひと月前ごろから取りやめになっていました。春の女子インがあったとしても、そこでのわたしの走りは、この秋の女子インでの走りとそこまで違わなかったと思います。
いまの3年生の1年前の様子を思い浮かべて、自分の未熟さをもどかしく思う今日この頃です。
その走りについてですが。
結論からいえば、少し自信がつきました。
いままで「他大の未経験スキッパー」との対決経験が乏しかったわたしにとって、(上位とのスピード差は歴然としていたけれど)同じような経験値のペアにもスピードで勝てた、それも強風で勝てたという事実は、これまで限られた時間で練習してきたことが確かに実っている、という自信に繋がりました。
もっと練習すれば、もっと速く走れる、と、愚直に信じていい。そう分かったことは、とてつもなく大きな収穫です。
もちろん課題も見つかりました。
すべての動作がまだ安定していないということ。
クルーのちかさんとは、レース前数週間で1日しか一緒に乗れてないという即席感の否めないペアでした。
しかし、その走り込み不足以上に、わたし個人の細かなハンドリングやタイミングが毎度バラバラで、動作によるロスを恐れた結果、タックやジャイブをかなり減らしたコース選択をせざるを得なくなってしまいました。
スピード差のあまりない、実力が同じか少し上の艇に、スタート・ストラテジー・タクティクスで優位に立つことができなかった。そのことが、順位が頭打ちになってしまった主な要因だと思います。
初レースにしては上出来なのかもしれませんが、あまり満足いくレースはできなかったなぁ、というのが正直な感想です。
もしかしたら、「公式レース」という響きの醸し出す雰囲気に呑み込まれていたのかもしれません。
時は遡りますが、わたしが女子インに出る、ということを意識し始めたのは、ちょうど1年前くらいのことです。
先輩たちがインカレ決勝に出ていて、わたしはそれをサポートする立場でした。
サポートといっても、陸で先輩たちの出艇を見送り、海上のサポートメンバーから電話で着順を聞き、得点計算をし、結果に一喜一憂していたにすぎないのですが。
それ以来、レースに出る側ってどんな気分なんだろう、とずっと気になっていました。
出艇をサポートメンバーに見送られ、チームボートや観覧艇から自分の船をずっと目で追っている人がいて、陸ではSNSの速報などに一喜一憂してる人が(きっと)いて、その成績は公式レースの記録として学連のHPに掲載されて、数年後からも確認できる。
スキッパーとして技術や覚悟が仕上がってる訳でもないのに、そこまで注目されるなんてこりゃあ大変だ、まだ自分の器はそこまで大きくないのになあ、と、なんだかむず痒く感じていたし、実際、レース中も、レース後も、恐れ慄いている感覚に近かった気がします。
こんな精神状態では強気なレースができるわけありませんね。
もしかしたら、公式レースだから、と過大に捉えてしまっていたかもしれません。
次の女子イン、ひいては来るレースでは、技術的にも、精神的にも成長して、不安など微塵もなく堂々と戦ってゆきたいです。
がんばります。
最後に、2日間レスキューボートに乗って指導、サポートをしてくださったLBの水石様、小野様、観覧艇や陸から応援してくださった皆様、運営艇に駆り出されてくれたスナイピーの皆様、本当にありがとうございました。
東京大学運動会ヨット部2年
藤田郁