東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

もっと攻めるべきだった

2022年03月24日 23時28分02秒 | 通常練習
お世話になっております。クルーザー班新2年の関根佑樹です。



第6クールの練習報告をさせていただきます。


19日と20日は、軽風での練習となりました。前日の18日の夜の南からの暴風雨によるうねりが残っており、なかなか走らせにくいコンディションでした。ただ、個人的には、アニオルズカップまでずっとジブセールでの練習が続いており、久しぶりのジェノアセールでの走りをすることができて少しテンションが上がっていました。この2日間の一番大きな成果としては、アニオルズカップで負けた”直接的な原因”であった軽風以下の風でのランニングを徹底的に練習できたことです。この2日間で出た一つの結論はスピンを飛ばしたりなかったことです。ポールを積極的にあげたり、下ラチェットを切るなどでスピンの飛ばし具合が大きく変わることがわかりました。果たしてこれが正解なのかわかりませんが、一つの進歩であることは間違いありません。



21日は代替わり後、初のフリートレースがありました。運営の方、ありがとうございました。春日さんも乗っていただいてありがとうございました。アドバイス、非常にありがたかったです。リザルトは、

3 - 3 - 2 計8点 で3位(全5艇)

でした。

レース前に掲げた目標である3位を達成できた点は成果でした。アニオルズカップでの課題であったランニングの走りで大きく追いつかれる、または差がつけられるということはなく、新4年の萩原さんのタクティクスも光るレースでした。ただ、個人的には前々からの課題が再び浮き彫りになりました。スタートです。今回のフリートレースは3レースありましたが、自分の中で一番マシなスタートは第一レースでしたが、トップ艇がラインを切ってから約5秒後にラインを切るスタートになりました。自己採点をするとするならば55点です。

原因は大まかに分けて3つあると思っています。

1つ目はまだラインとの距離感が掴めていないことです。これは普段の練習でもよく感じることで、ラインに近すぎる上にリコールしそうな距離であることに気づくのが遅いこともあれば、ラインから遠すぎて間に合わないこともあります。これは練習を重ねていくしかない気がします。

2つ目はラインに対して攻め切れていないことです。これはレースだからこそですがリコールが怖くてなかなか前に出す決断ができていませんでした。もっと強気でいきたいです。

3つ目は他艇に対して攻められなかったことです。レース前に社会人チームの月光の上には絶対入らないようにしようと艇内で共有していました。それ自体は間違ったことではないのですが、それを至上命題的にしてしまっていました。月光の上に入らないようにすることを意識するあまり、ラインに対して深いところで船を走らせてしまっていてスタートに間に合わない場面やアウターのレイラインの外側でクローズを走らざるを得ない場面を作ってしまいました。確かに月光の上に入るのは大きなリスクではあるのですが、スタートに間に合わないというもう一つの大きなリスクに対してもっと気を配るべきでした。

幸いなことにバウマンを2年務めていた新4年の維摩さんと毎日練習するので的確なアドバイスがいつでももらえます。ありがたいです。



今の仰秀チームは各々で課題を持っていますが、一つの大きな目標に対して向かってその課題を克服しようとしているこの環境にいられてとても幸せだと感じます。今後とも仰秀の応援のほどよろしくお願いいたします。



新2年 クルーザー班 関根佑樹

サンカン、シンカン

2022年03月23日 23時55分00秒 | 通常練習


3/17-3/22の第6クールが終わりました。


1日中微風の日、

北の強風が右に回りながら落ちていく日、

北東から右回りに西に回ったかと思えば左回りに戻って午後には北東で吹き上がる日、

雨降りで北風強風が吹き上がる日などなど、

1日として同じ風は吹きませんでした。



本当に、天気のことはよくわかりません。

わからないなりに、雲や気温から予測をたてて、答え合わせをし続けようとおもいます。




どの風域でもたくさん、たくさん、タック練習やジャイブ練習を行いました。4年生になっても動作はまだまだだなと思うばかりだし、でも去年の自分からは遥かに成長しているようです。


個人的に課題だったスタートも、少しずつ、手応えのあるものができてきました。





強風で終日出艇できなかった日が1日あれど、35時間くらい海に出た1週間でした。

こうみると、週6で合宿している割にはなんだか少ないような気がして、



そうなると、合宿中のミーティングや、動画を見返す時間が、大切なのだと思います。


1週間で168時間、そのうち合宿は132時間。起きているのは92時間。海に出ていない合宿生活のひとときも、密度の濃いものにしたいです。



永遠に続くと思われた春合宿も、あと1クール。




さっきバイト先でみたケイスケホンダの名言が、妙に心に残りました。




結果にこだわるな、成功にこだわるな、成長にこだわれ。



そうだよなぁ、とおもいます。

コース練やレースの結果に一喜一憂せず、貪欲に成長のみを求めてもいい時期なはず。名言めいたものを濫発する人ってなんなん、と常日頃思ってますが、少し見直しました。




森戸が解禁となり、八景島の大学も少しずつ葉山でみるようになって、葉山の海が盛り上がってきました。


どの大学よりもいっぱい練習して、いっぱい成長している、その自信をもって、今週末の470フリートレースに挑みたいと思います。この春経験してないくらいの強い南風の予報ですが。笑





東京大学運動会ヨット部3年 470スキッパー

藤田郁




p.s. 応援してくださっているLBの方々、保護者の方々、いつもありがとうございます。

たくさんの差し入れが、本当に心の支えになっています。

マネージャーのみなさんも、いつもありがとうございます。マネ飯を楽しみにひと踏ん張りしている自分がいたりします。









ドライカレーもガパオライスもおいしかったです

2022年03月23日 20時25分00秒 | 通常練習
お世話になっております。4年スナイプクルーの山村です。寝ようと思って電気を消した後ブログの存在を思い出しました。危なかったです。


さて、今クールは葉山での2クール目の練習でした。もう春だ!となっていた先週とは一転、毎日寒くてほんとに三寒四温なんだなと感じた1週間でした。特に昨日は海から湯気は出るし、着艇後雪は降るしで冬でも見ないようなコンディションを経験しました。きっと今後も忘れられないと思います。


というわけで今週の振り返りをさせて頂きます。

今クールも先クール同様、他大学とのコース練に混ざったり、走りや動作の練習をしたりしました。風は下onからギリギリの強風まで色々入り、波も南の高いうねりから北の平水面まであり、と色々経験できました。

自艇としては、今クールも課題は色々見つかりました。例えば、自分は今クールは特にコースの引き方について、今までなあなあにやっていたことをより考える必要があることを痛感しました。ちゃんとしたプランがないからとりあえずタックして中入ってだいぶ後ろだった艇に抜かれるとか。でも、先クールから話し合っていたことについてはちょっとずつ改善されてきており成長も感じた1週間でした。

あとこれは今クールの振り返りではないですが、この前から導入されたiPadが最高です。レスキュー乗ってる人が動画いっぱい撮ってくれてて、それを大きな画面で見ることができるのでミーティング中とかにみんなで見れて話し合いが捗ります。結構重いのにレスキューにはほんと感謝です。


長かったようで一瞬だった春合宿ももう来クールで終わりです。特にもうあと2クールしかないのかと思っていた今クールは短かったです。これが終わったら新勧シーズンであまり練習できなくなるので、練習できる環境への感謝を忘れず一日一日を大切に頑張ります。

以上

フリートレースの振り返り

2022年03月18日 20時03分10秒 | レース反省
お世話になっています。3年470クルーの加藤です。

前クールの土日に開催された関東470フリートレースについての振り返りを綴っていきたいと思います。
全6R
4791 高原ー工藤 12-17-26-14-13-7 計89点
4692 調ー加藤 13-30-nsc-24-21-22 計156点
4579 吉田ー阿比留 34-21-20-25-26-31 計157点
4452 藤田ー丸山 26-33-27-32-28-27 計173点

今回のレースを振り返ると、葉山に来て初のレースとなって海面にもあまり慣れていない中、色々と動作の粗が現れることが多いと感じました。今回はリーチングを走らないコースだったため、まだ差が大きくつくことはなかったですが、その後のコース練でリーチングホイストがうまくいかないことが多かったため、より動作を当たり前にできるような意識を持って今後の練習に向き合っていくべきだと思いました。今回のコースの振り返りですが、シーブリーズの南風の時間が長く、ポートスピードと
ブローを噛むようなコースを引くことが重要でした。ただ、実際コースを引く際前のブローを見ながら引くことがあまりできなくて、目の前のブローに気づいてできるだけそのブローを噛むようなタックをすることしかできませんでした。またエンドまで出しすぎて、見た目が良くなってから返すことをしていたが、途中で寄せればゲインを確定させることができたので、今後のレースではゲインを確定できるタイミングを予想して寄せることを意識してコースを引いていきたいと思いました。

他大学との成績をくらべて、一個上との点差が開いていたのでまずは文字をつけないことがもちろん、カットレースであることを考慮すると2回以上30代の順位を叩きすぎないことで上位艇団に近づけることができると思いました。また、レース間で自分の点数のことを考えていなかったので走らせながらターゲットと定める他艇を意識したコースを引けるようになりたいと思いました。

総じてこのレースが自分の成長のきっかけになってくれると思いました。今後の大会前のレースの数も少なくなっていくので、一個一個しっかりと向き合っていきたいと思います。


無念

2022年03月18日 14時28分45秒 | 遠征ブログ
お世話になっております。
クルーザー班主将の青木維摩です。

3/12-13に蒲郡で行われたANIORU’S CUPに参加してきました。
コロナ禍でANIORU’S CUPの開催に尽力してくださった学連関係者の皆様、誠にありがとうございました。

結果は神戸大学に負け、優勝を逃してしまいました。
ヘルムス歴では大きな差がありましたが、勝てない相手ではなかったと感じています。

フォアデッキの下級生はレースを通して成長し、結果に貢献してくれました。
バウマンの新2年関根は、1日目こそ慣れないスタートのリードに悪戦苦闘しレース結果に責任を感じていたと思いますが、2日目は持ち前の要領の良さを発揮し上手くリードしてくれました。
マストハンドの新3年松尾は、ディンギー班から助っ人としてきてくれましたが、萩原とコースを相談し的確なタクティクスをしてくれました。また、レースに慣れていない新2年生二人をサポートしフォアデッキに安定感をもたらし、助っ人として完璧に振舞ってくれたと思います。ありがとう。
ピットの新2年友成は、ピットの幅広い役割と判断をミスなくこなしてくれました。正直ピットをやり始めた時は非常に心配でした(笑)が想像以上の成長でした。ドライブチームのサポートやミスが許されない動作など目立たないポジションですが、彼の頑張りが肉薄したレースを作ってくれたと思います。

さて、自分が考える敗因ですが間接的な原因1つ、直接的な原因1つに分けられると思います。

まず間接的な原因ですが、「自分と萩原が攻め切らなかったこと」があると思います。ヘルムスマンである自分は勝っている回航で過度にマークタッチを恐れ、神戸大学に付け入る隙を与えてしまっていました。タクティシャンである新4年の萩原は勝っている展開で過度にレイラインが足りないことを恐れ、数艇身失ってしまっていました。二人とも過去のレースでトラウマになるような回航ミスやレイラインの判断ミスをしてきて、守りに入り過ぎていました。

次に直接的な原因ですが、「明らかなランニングの艇速差」です。どうしようもできないくらいの艇速差がありました。神戸大学は特別なことをしていたわけではなく、ただただ基本に忠実でした。逆に東京大学は基本を詰められていなかったのだと思います。スピンのシェイプが艇速に大きな影響を与えるにも関わらず、自分も正解がわからないため普段からトリマーの新3年伊東をコーチングできていなかったことが敗因です。彼のポテンシャルに任せすぎていたこと、彼が成長できる環境を自分が作れなかったことが敗因です。ランニングの遅さについてはANIORU’S CUP前から薄々気づいており、トリマーのOBを積極的に呼び改善を図りましたが、根本的な解決には繋がりませんでした。


結局、最終レースのフィニッシュ手前5-10艇身のランニングで捕まり、優勝を逃しました。
去年の全日本選手権が思い出されます。最終レースで5位入賞を逃し、今回同様に悔しい想いをしました。

もうこんな想いは懲り懲りです。全日本で目標達成できるように一から見直していきたいと思います。

自分と萩原は引退していますが、来年のANIORU’S CUPは勝って我々の無念を晴らしてほしいです。

クルーザー班主将 青木維摩

あと2週間しか

2022年03月18日 06時57分21秒 | 通常練習

お世話になっております。新2年470クルーの山本航平です。

今週の練習報告をさせていただきます。今週は葉山に移って初めての練習でした。葉山は気温が高く、「やっとヨットに乗る季節になったなぁ」なんて考えていました。南風は強くきれいで、とにかく気持良かったです。その一方、葉山に練習拠点を置く大学には早稲田や日大に代表されるような強豪校が多く存在し、合同のコース練習や週末のフリートレースでは、自分たちは確かに春合宿を通して成長しているものの、その目指しているレベルに対してまだまだであるということを痛感させられました。

また、自分自身の課題も浮き彫りになったクールでした。葉山に来てからは初めて同期のスキッパーと乗るようになりましたが、今まで先輩スキッパーのロボットになっていたふしがあり、特にコース練習だとスタートの列に並ぶことすらままならず、これはまずいと思いました。また、同期のクルーの阿比留と話して、そろそろ動作以外の部分を詰めようと言われて、そのレベルと意識の高さに驚きと焦りを覚えました。もう5クール終わったのに、まだまだ自分の予定していたほどの成長はできていません。一日一日の乗艇機会を噛み締めて、残りの2クールを駆け抜けて行きたいと思います。


懸垂頑張るど!

2022年03月16日 19時13分05秒 | 通常練習

新3年スナイプスキッパーの西尾拓大です。

 

今週の練習報告をさせて頂きます。

 

八景島から葉山に引っ越してからのはじめての練習でした。

そして、八景島の四方八方から来る波からようやく解放されました!

葉山は太平洋に面しており、水平線が見えて、富士山&江ノ島をバックにした絶景で、その上海面があまりにも平らで、驚いています。いや、これが普通なのか!?笑

そのかわり、南の奥の方からドンブラコ、ドンブラコとやってくる、巨大なうねりに悩まされました。

 

3階のビルほどの荒波を経験した小松さんに言わせれば、赤ん坊のうねりなのかもしれないですが…(今週は小松さんが練習終わりに毎回合宿所までいらっしゃってミーティングをしてくれたので、想像を絶する経験を色々うかがえました。笑いあり、教訓ありありの充実した話をありがとうございます。)

 

そして、葉山に来て変わったことは着艇後すぐにトレーニングをするようになったこともですね。(タイトルの写真はみんなで空気椅子を頑張っているところです。)ヨットに必要な筋力は懸垂で鍛えられると小松さんから聞いたので、来クールは懸垂を取り入れようかと考え中です。悲鳴が聞こえてきそうですが…

 

そろそろ、真面目に練習の振り返りをしたいと思います。

 

今週は他大学と合同練習をしたり、470が土日にフリートレースに参加したり、と自分たちの実力が試されました。風にも恵まれ、合宿の6日間のうちほとんど全て出艇でき、無風からド強風まで経験できました。

 

今クールの僕の個人的な目標は、葉山の強豪校と走ってみての課題発見でした。

 

今週を終えて、この目標は達成されすぎたかな、、、と思えるほど課題が見つかりました。

練習終わりにその日の振り返りをペアでするのですが、全く時間が足りないほど、いろんな課題が見えてきます。時間があまりに足りないので、八景と葉山で別れたあと電話で延長戦をするのですが、消灯時間によっていつもぶったぎられています笑、どうしてこんなに一日ヨットしかしてないのに、時間がなくなるんだろうって思います…

 

出てくる課題はさまざまで、

スタートの下流れであったり、混戦の中でのランニングのコース取りであったり、波への対処だったり、、、

 

神田先生(新2年)のamazingなひらめきにより、今クールから耐水用紙を全艇に積んで、発見したことを海上でも書きとめました。おかげさまで海で出た課題を忘れず陸で話しあうことができ、充実した振り返りができました。

 

葉山でのコース練は30艇前後で行われることもしばしばあり、一瞬一瞬の判断が大切で、それによって大きく順位が変わってしまいます。動作の質も八景より高いレベルが求められ、小松さんのいう、脳死でタックジャイブをできないといけないということを身にしみて感じます。特にタック後のスピード回復を良くしたいですね…

 

一方で、コーチ陣に「おっ!いいね」と思って頂ける走りがたまにできたりするなど、確実に自分たちの成長を実感できています。しかし、僕らの目標にはまだまだ道のりがあります。もっともっと色々聞いたり、考えたり、議論したりして、上手くなっていくのが楽しみです!!

 

気づけば春合宿も残り2週間。僕たちが全力で取り組めるのも、LBの皆様をはじめ、関係者の方々のおかげです。感謝の気持ちをもって、励みたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

 

西尾拓大

 

P.S.

先日、部員のご家族と交流を深めるために、グループLINEを作成しました!ぜひ部員の様子を楽しんでもらえたらと思います。

 

初の試みなのでアイデアお待ちしています!


勝ち切る力。

2022年03月15日 23時45分00秒 | 遠征ブログ


大変お世話になっております。仰秀4年萩原と申します。3/12-13にかけて行われたANIOUR's CUPの報告をさせていただきます。


リザルトです。










上記の通り、神戸大学に負けてしまい、目標である優勝を逃してしまいました。神戸大学優勝おめでとうございます。


優勝争いは熾烈でした。

1日目は5戦中、神戸3勝、東大2

2日目は最終レース前、神戸1勝、東大1

結果として最終レースでの勝者が優勝となる展開となりました。ここで勝てませんでした。勝ちきれませんでした。

 

 勝てない相手ではありませんでした。数艇身差で負けたレースが2つ。2上まで東大が勝って抜かれたレースが2つ。ただ勝ちきれませんでした。勝負強さの点でボロボロでした。


 個人の反省として、本来最高学年でチームを引っ張っていくべき自分が、オーバーレイやカバーミスなどで数艇身失ってしまい勝てるレースを落としてしまったことを後悔しています。


 今回のレースで強く学んだことが2つあります。

 

 1つ目は未熟な自分達は、変なプライドなど捨てて上手い人を徹底的に真似るべきだということです。改めて全員が痛感しました。自分の感覚・考えを持たずに練習しても意味がないですが、自分たちより上手なチームがいればとにかく真似て吸収するのが一番だと改めて気づきました。

 それをレース中にできたのが今回の1番の収穫だと思います。スタートは最初神戸に比べて負けていたのですが2日目から神戸をコピーしてスタートするようになり明確に改善しました。また微風でのランニングの艇速が神戸と比較してあまりに遅いと認識して以降、神戸大学のランニングと全く同じ形を目指しました。結果それでも艇速差は詰まらず、抜かれることとなったのですが、そこで下手に自分のスタイルに拘泥せず、相手に比べて劣っているとの認識を共有し、「プライドを捨てて」完璧に真似するべく努力できたことはチームの強さだと思います。

 また形を・見た目を完全に揃えても、それでも艇速差が詰まりきらなかったことは、チーム全体として形から入って、その上でより速くなるように練習を積み重ねないといけないと痛感しました。


 2つ目は、ヨットがいかに総合力勝負かということです。前回の全日本選手権では先輩がいて、チーム全体を支えてくれており、自分自身の余裕もなく自分のポジションを全うすることしかできませんでした。チーム全体への配慮が足りていませんでした。

 しかし代交代後、ポジションが変わり成長期の部分が多く、最高学年として自分は自分のポジションのみならず、チーム全体を配慮しなければならないことを強く認識しました。まだまだ未熟なチームでは、とにかくなんでも気づいた人がガンガン意見を言っていくべきだと思いました。もちろんチームなのでお互いへのリスペクトも大事ですが、社会人チームに勝つ強いチームになるには、気づいたことをすぐに言い合えるチームを目指していくべきだと感じました。


 この2つをチーム全体が当たり前にできるようにならなければ、社会人に勝ち切るチームにはなれないと思います。

 

 最後に、運営してコロナで厳しい環境の中、尽力してAniours’cupを開催してくださった学連の皆様大変ありがとうございました。大変貴重な経験を積むことができました。


 今回の経験を糧により強いチームへとなっていきたいと思います。

 


クルーザー班での学び〜ANIORU'S CUP 2022に参加して

2022年03月14日 17時11分16秒 | 遠征ブログ

こんにちは。470クルー新3年の松尾一輝です。

今日は、3/12~3/13の2日間にわたって愛知県蒲郡の三河御津マリーナで開催された、ANIORU’S CUPの振り返りをさせていただきます。ANIORU’S CUPは、弊部クルーザー班の所有艇である、J/24の学生日本一を決める大会です。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となりました。このような状況下で、開催に動いてくださった皆様に感謝申し上げます。

ディンギー班の僕がどうしてこのブログを書いているのかと疑問に思われるかもしれませんが、実は今回6人目の助っ人という形で参加させていただきました。

ディンギー班の春合宿が始まる前と、遠征直前の3日間、クルーザー班の方で練習して本番に臨みました。

 

正直、自分のような新参者がずっとJ24で練習しているクルーザー班に混じって、どういう貢献ができるのかということは練習の時から考えていました。クルーザー班には、ヨットレースの経験が浅い新2年生が2人いて、フォアデッキでは、タクティシャンの萩原さんが唯一の上級生という状況でした。下級生2人の動作面のフォローや、萩原さんがコース引きに迷った時にサポート役として、フォアデッキに安定感、安心感をもたらすことが自分の役目だと思っていました。

 

この2つの役割については、果たしきれたのではないかと思い満足しています。

 

幸運なことに、レース当日までにど微風から10mを超える強風まで全ての風域で練習でき、フォアデッキの動きを一通り理解した上で、本番はフォローに回れました。特に、バウマンの関根はスタートの経験が浅く、初日はスタート直前に一気にラルに入ったり、風が大きく振って下有利になって出られなくなったりとなかなか苦労していました。2日目は、関根の成長によるところが勿論大きいですが、バウマン任せにせず、次の入ってくる風の状況や、ラインまでのタイムトゥディスタンスを共有できたことで良いスタートが続いたと思っています。

 

コースについても、レース運営の方から「東大のコースが1番良かった」と褒めていただけたので、少しは貢献できたと思っています。昨年のディンギー班の全日本インカレが蒲郡だったこともあり、ディンギー班の過去の議事録や資料を読み返して戦略を立て、当日も萩原さんと海面の情報をたくさん共有して、結果的にコースで追い上げる場面を多く作れたことは、とても良い経験になりました。

 

気になるリザルトですが、神戸大学との優勝争いは最終レースの第8レースまでもつれる接戦の展開でした。第8レースで神戸大に勝てば、優勝という状況。東大はスタートも良し、1上も左のブローを掴んで引き離し、正直勝利を確信していました。しかし、最後の微風ランニングで衝撃的な艇速差を見せられ、5艇身くらいの差を詰められ、最後は数秒差で優勝を逃してしまいました。艇種が違うのではというほどの艇速差で、それはそれは不思議でした(大会後の懇親会で、微風ランニングのスピントリムについて質問攻めにしたので、470にも生かせるといいのですが)。本当に悔しかったです。普段、ディンギーのレースではビッグフリートなので、この船に絶対負けたくない、この船に勝てば良いみたいな意識はそれほどありません。だからこそ、こういう接戦の展開はすっごく刺激的だったし、ヨット部に入って初めて感じるような悔しさの味わい方でした。東大チームはみんなメンブレしていましたが、自分はすごく楽しくて興奮していました。

最後の負けは、走りで負けてたので、もう割り切るしかないですが、自分が個人的に悔しかったのは、第4レースです。自艇の方がVMGが良くて、相手をホープレスに入れられたと思っていました。そして相手がすぐに左に返したので、「ああ、逃げタックしたな」くらいに思っていたら、左から濃いブローが降りてきていました。次にミートした時には、10艇身くらい引き離されていて、やらかしました。ラッキーブローが見つけられたら、それはラッキーですが、絶対にみんなが見つけているようなブローを見逃さない、凡ミスしないというのは大事だなと思ったし、相手を逆海面に追いやったのならそっちの海面で何が起こる可能性があるのかを考えることが大事だと認識しました。

 

他にも「やらかし」はたくさんありましたが、最後に自分がディンギー班から数回練習に参加して得た学びを共有します。

 

具体的な技術面でいくと、ブローをみる目が養われたことです。クルーザーは、ディンギーよりも目線が高いので、海面を高い位置から遠くまで見通せます。自分の普段の目線(特にトラッピーズに出てる時)がいかに低かったか、少し視野を高くすると、見えるブローも変わってくることが1番の発見でした。そして、既に述べましたが、艇数の少ないレースを多く経験して、他艇がどういう位置関係なのかを大局的に見ることや、特定の1艇にどう勝つかみたいなマッチレース的な考え方も学べ、今後に生かせると思いました。

 

もう少し抽象的に言うと、艇内のコミュニケーションの仕方も勉強になりました。クルーザー班は人の目が10個~12個あるので、とにかく共有される情報量が多いです。全員が常に何かを喋っていて、自分が普段いかに発言が少ないか反省しました。「確実な情報しか伝えちゃいけない」みたいに思っていた部分があったけど、周囲を見て思ったこと、気づいたことをそのまま口に出していく部分が自分には足りていないなと思いました。

 

すごく学びもありましたし、燃えるようなレースができて感謝しています。

 

今後、ディンギー班とクルーザー班が相互に学びあって、高め合えるような機会がもっと増えればと思います。

 

松尾一輝


いい風吹きますように。

2022年03月11日 06時39分27秒 | 通常練習

こんにちは。仰秀3年トリマーの伊東です。

ANIORU's CUPに向けた遠征で夜行バスを下車し班員若干名と名古屋駅のマクドナルドでのんびりしながら筆を執っています。

さて、ここ2週間ほどは専ら今週末に蒲郡で開催される外洋学連のANIORU's CUPに向けた練習をしています。北風が南風にまわる間の風待ちが若干多かった気もしていますが、スタート・走り・回航といったレースを完結させるのに必要な諸々の要素の基礎を仕上げることができたのではないかと思っています。

ANIORU's CUPで使用する艇にはマストトップの風見がないということで、常時風見を見ない、という縛りを設けて練習をしていますが、これがなかなか難しいです。特に微風ランニングはいい角度を見つけるのに苦労します。今後のドライブチームの技量向上にもつながると信じています。

ANIORU前最終練習の3月8日は久しぶりに「これぞ北風」といった強風が吹き込み、ハードなコンディションの中での練習となりました。1か月前ではスピンを上げるのを躊躇っていた10mオーバーの風でもスピンを上げ切ることができ、個人的に成長を感じました。強風でも安定した走りができるように研究していきたいです。

ところで、ANIORUでの助っ人としてディンギー班から松尾が通常練習から来てくれています。470での走りを共有してくれたり、自分のスピントリムにアドバイスをくれたりしてとても助かっています!やっぱり同期っていいですねえ。情勢がゆるせば他のディンギーのみんなにも仰秀にぜひ乗りに来てほしいです、そして自分もディンギーに乗りに行きたい。

2年ぶりに開催されるANIORU's CUPですが、学生日本一を目指して臨んできます。応援をお願いします!

伊東秀晃