東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

J24世界選手権2024 DAY5

2024年09月30日 14時38分27秒 | 通常練習

DAY5

お世話になっております。仰秀2年の木藤です。今日はシアトル5日目です。5日目ともなると長期休暇の合宿のクールの日数と同じですからもうそろそろシアトルにも慣れてきました。ただやはり何日経ってもこの朝の寒さには慣れません。今日も朝は10℃くらい。東京は今日も夏日だというのに、、、。日本の皆さんより少し早めに冬を感じています。 

今日はレース前日ということでプラクティスレースを行いました。ハーバーに来てみると各国の船が各々国旗やらチーム旗をマストに掲げつつ艤装を行っていました。僕たちはハーバーの端っこがバースだったのでその景色を一望できました。それはそれは壮観な眺めです。後ろにはアメリカ、横にはドイツ、対岸にはアイルランド、そのすぐ後ろには月光、その奥には60艇弱のJ24が見渡せさらにその奥にはハーバーに停泊している無数の艇のマストたち。本当に圧巻な眺めです。そんな景色を横目に次々とレース海面へ向けてJが帆走出艇。僕たちも負けじと出艇しました。スタートラインに達すると総勢56艇のJ24が。風は中風以上、この風の時僕はバウマンということでスタートのシークエンスを担当したわけですが、このようなビックフリートは言うまでもなく初めてで我々仰秀チームにとってはまさしくバーチャルレガッタの世界観なわけで。まずはぶつけないようにと言うところで常にスタボ艇や下艇をコールしながら慎重に行きました。若干早めに並び始めだんですが、わりかし悪くない位置で出ることができました。Jでこれだけの艇数だともはや見通しなんて全然わからなかったのでフィーリングに合わせてバウを揃えていきましたがここにきて初めて活躍したのがそう、前日の講習会で勉強したバカロス君です!ラインまでの深さを出してくれるの本当にありがたいですね。だいぶ助かりました。今までギリギリのOCSに泣いてきた仰秀にとっては救世主です!さてさてボチボチのスタートを切った我々は前日のトークセッションのアドバイス通り左に伸ばし続けて最奥でタック。ポートアプローチをしたんですがここが落とし穴でした。スタボ艇の列に慄き艇団の下でラストタック、「No room!」の叫び声、「起こせ起こせ」「いや、これ、入れないよ」「回るよ」まず持って一回転。「ここ入ろう。」「やばい、タックするよ」「いやー、これも入れねー」「んー、回るよ」2回目の一回転。「次はしっかり奥まで行ってラストタックね」「安全にこれの後ろ切ってこう」「わかった、うん、タック」と3度目の正直でやっとこさ1上マークを通過。1上走りは悪くなかったんですが結局回航後は30番台後半に。その後も若干走りで詰めましたが大体そのくらいの順位でフィニッシュ。ビックフリートの洗礼を受けました。反省はポートアプローチになってもしっかり後ろを切って安全な位置で返すこと。ただコースとしてはやっぱり左が伸びた印象。明日も左を基本にコースを取ろう。とみんなで反省と明日の意識を共有しつつハーバーに戻りました。ハーバーに戻ったのち一度宿に戻ってから正装に着替えハーバー近くのノルマンディックミュージアムへ。今日はレース開始前日ということで開会セレモニーが開催されるというわけです。ちなみに我々仰秀チームの正装というのは遠征ギリギリで滑り込みで作った仰秀ロンTなるシャツでございます。そんなことはさておき開会式のパーティーに出席したわけです。会場に入ると海着の姿からは一変、ラフな格好のアメリカ人、ガチガチのチームウェア的な出立でやる気十分なイタリア人やアイルランド人そして月光、陽気な隣の船のジャーマニーとまあ色々な人がいまして、会場の後ろには協賛のビーチャーズチーズをふんだんに用いた料理やワインが並んでいました。残念ながらアメリカの成人は21歳だそうで20の僕はワインは飲めなかったので本場のコークをいただきました。やっぱり最高でした。これは暑い夏だったらもっと美味しいんだろうなと。飲み切ると若干寒かったです。あとはドリンク場のウェイターのお姉さんがめちゃくちゃ美人でした。(笑)最初の開会の挨拶。全然何を言っているのか理解はできなかったんですが今回の大会の開催地のコリンシアンヨットクラブの紹介なども行われたようです。確かにヨットクラブの建物の中にも大昔の白黒写真が貼ってあったのですが、昔はレーザーの世界大会を始めディンギークルーザーの世界大会の舞台になった歴史あるヨットクラブだそうです。何人かお偉いさんの挨拶があったのですが、途中で登場したのがなんと先日からお世話になっているマーカス!USAJ24教会のプレジデントだそうです。びっくりです。そんなこんなで料理や雰囲気を楽しみつついるとU25らしきアメリカ人のチームに話しかけてもらいました。これがまた明らかに2mごえの超長身スキッパーとエドシーランに顔がそっくりなタクティシャンという超つよそうなお二人でして、Shell shocked というアメリカの真ん中のコロラド州というところのチームだそうです。そういえばバースが僕たちの後ろのチームでした。なんと自分達で船を車で牽引してきたそうです。「君たちはフライト9時間か。いいな。僕たちは3日間も運転してきたよ笑」という感じの会話で仲良くなりました。「U25のチームで集まっているんだ。君たちもきなよ」とお誘いいただきミュージアムの奥へ。そうするともうすでに他のチームは勢揃いでした。U25はアメリカから4艇、ドイツから1艇(度々話題に上がる顔見知りバースがお隣のパリピ・ジャーマニーIchey&Scrachy)、日本から仰秀という計6チーム。我々はモジモジしていたんですが、欧米人はやっぱりめちゃくちゃフレンドリーですぐに話しかけてくれました。彼らはSparkというUSAのチームでこのU25の中で唯一のプロチーム。昨年はテーザーの世界選手権にもでたそうです。彼らも他のチームと同じように小さい頃からOPに乗ってディンギーにのり最近はテーザーやらJやらさまざまなクルーザーに乗っているんだとか。「日本の大学はディンギーが主流なんだ」と話すと「アメリカじゃ大学ディンギーは少ないんだ。クルーザーに乗ってる大学生がいっぱいいるよ」だそうで。アメリカやヨーロッパではセーリングはもっと身近なスポーツでディンギーから将来的にクルーザーへというルートがしっかり確立されているようです。日本でももっとクルーザーに乗る若い世代が増えればいいなあ。「風が弱い日はマストハンドはダウンビローをしなければならないから辛い、君たちは誰が入るんだい?」とか世界共通のクルーザーならではの悩みなどたわいもない話をしながら閉館まで語らい、別れました。パリピ・ジャーマニーの金髪兄ちゃんにこれから宿でテーブルテニスパーティーをしないかと誘われましたが、丁重にお断りして宿に帰宅しました。卓球は世界共通の旅行の夜の楽しみだったようです。とても楽しかったですね。世界の同世代セーラーとの交流、まさに待ち望んだ体験でした。さあ、明日からはレース本番。しっかり気合い入れていきます。おやすみなさい。

シアトルの海面が見えるサンセットヒルにて。友成さんは内定者説明会にオンライン出席していて残念ながら宿でお留守番でした、、、

開会式の様子。めちゃくちゃ豪華でした

マークです。なんか可愛い笑。自走式といってアンカーを人の手で下さなくても良くて設定すると勝手にマーク移動もしてくれる優れものです。

シアトルの海の仰秀。

 


J24世界選手権2024 DAY2 

2024年09月29日 15時43分40秒 | 通常練習

DAY2・現地時間27日

お世話になっております。仰秀2年の木藤です。またまた木藤で申し訳ないです・・・。ただ、残縁ながら今後を期待してもこのシアトル報告に木藤以外の執筆者がいないので明日も明後日も「他のつら出せよ」とかの苦情が来ない限り10日間連続おそらく木藤です。ごめんなさい。

シアトル2日目の今日は主に整備を行いました。朝から船底にコンパウンドを擦って、ハルコートを塗って。デッキの上ではブロック付けやマストに登ってのシーブの整備。やることは洗底作業がなかった分だいぶ楽でした。今日のハイライトは早速各国の方と仲良くなれたことです。USAのマーカス、カナダのノエル。お二人ともJ24のレジェンドで大会主催者側としていらっしゃっていたのですが、我々が東大仰秀、from Japan と知ると「20年くらい前にイタリアのジェノバに出ていた東京大学だろ?」と覚えていてくださり「君達の先輩のことはよく覚えているよ」と、そこから何かと気にかけてくださり我々の整備バースを確保してくれたり下架を手伝っていただいたりと非常にお世話になりました。誤って他のチームの荷物が我々の荷物に混ざって我々のバース移動と共に持ってきてしまった時があって、マーカスが申し訳ないと謝る我々に「I know you Japanese never steel.Don`t worry.」といって間に入ってくださりました。優しさに感謝です。ちなみに僕の記憶が正しければジェノバは1999年のJ24worldchanpoinship。そして、仰秀が初めて世界選手権に出場した大会。この間の仰秀総会でいらっしゃったLBの中にもこの大会に出られたメンバーの方々がいらっしゃいました。いつもセール等ご支援いただいている望月さんが当時の2年生でいらっしゃったとのことだったと思います。そのジェノバから始まった仰秀の世界選手権への挑戦。そう考えると先輩方が紡いでくださった歴史の中の仰秀を感じて感慨深かったですし、それをきっかけとしたワールドセーラーとの出会い。やっぱり嬉しかったです。

明日から本格的に計測初日ということもあり今日から会場設営が本格化していて僕たちが自作のサンドウィッチを食べていたお昼過ぎにハーバーに世界各国の旗が立てられ始めました。マリーナの建物にはJ24worldchampionshipの旗が掲げられ、僕たちの船にも76番のバウナンバーと世界選手権・大会協賛各社のステッカーがはられました。すれ違う海外セーラーたちに挨拶を交わしつつ着々と準備は進み遂に下架の作業へ。海外の選手たちは自分達でクレーンを動かし下架するのですが、日本のハーバーの下架の機構とは全く違いすぎてやり方がわからず困っているとまたもやマーカスとノエルが手伝ってくださり、なんとなんとその場に通りかかったSiestaの今井さんにまでお手伝いいただきました。「日本の大学生のひよっこセーラーがなんか困っているぞ」と色々なチームの方々が見にきてくださり大勢の方々に見守られる中でやっっとのことでクレーンで船を吊るすことができました。そこまでは良かったのですが、船をつって数秒いきなりバウ側に船が大きく傾き、そのままバウから海面へデッキラインから海面までの角度が50°くらいの状態で辛うじてつっている状態になり周りの方々も「Oh, my god !」とこのままバウチンでもするんじゃないかと大焦りでしたが、なんとかそのまま着水させられ一安心しました。

たくさんの方々に助力いただきなんとか下架し終わり今日の整備は終了。

その後、昨日お世話になった倉石さんにシアトルの市街を案内いただきました。

シアトルの中心部は郊外のハーバーから海岸線をたどって南下して10数分、一見すると高層ビルが所狭しと立ち並ぶ小さな都会。市街のすぐそばにまで海岸線は迫り海岸線をバックにすぐ先には坂道を基調とした石畳の下町チックなダウンタウンとシアトル美術館を中心とした近代的でアカデミックな町並みが混在した小台地的な地形が広がっている、台地の奥側には斜面を利用して段々になって全体のビル群として整合性の取れた高層ビルの集合体が聳え立っているといった感じ。石畳の昔ながらの坂道を抜けると海鮮市場があって、近くにはダウンタウンが並んでいる。その一角にこじんまりとスタバの初号店があって中では店のキャパオーバーの観光客がごった返し。店のイメージは今の街中でよく見るモダンなスタバとは大きく異なっていてローカルな個人コーヒー店のような出立ちでイメージマークもグリーンのそれではなくて街並みのオールドファッションさを模したような薄いセピア色。個人的には抱いていたイメージとはだいぶ違ったんですが、スタバの原型を見れたことに満足しています。ホントは記念撮影でもしたかったんですが、店頭の記念撮影の列が長蛇の列で断念しました。もう一つ感じたのは街中の星条旗の多さです。高層ビルの頂上にはかなりの頻度で見えるし、市街地の店先、埠頭の先にも海風に星条旗が靡いていました。考えてみると日本ではあまり日の丸って見ませんよね。祝日に官庁で掲揚するかなくらいのイメージ。アメリカに来て2日目、街の至る所に星条旗が見えます。公的においているものもあれば個人仕様のものもあり。もちろん人同士の距離の近さや度量の大きさもさることながら日本との一番の国民性の違いはこの国旗からも見えるようなナショナリティかなとも感じます。我々外国人に対しても寛容であると同時にすごくアメリカに生きていることに自信を持っている感じ、すごく素敵な国民性だなと思います。「ストロングアメリカ」の根源を見たような気がしました。

観光を終えてからは少しジャンキーなハンバーガーをテイクアウトして宿で食べました。

倉石さんには今晩も遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。

明日からは本格的に海に出る予定です。

疲れたので早めに寝ます。おやすみなさい。

僭越ながらsiestaの今井さんにお手伝い頂いている仰秀

見づらいですが各国の国旗が並んでいます

埠頭の星条旗

今日も元気に増量に励む友成さん


J24世界選手権2024 DAY1 ーシアトル到着・1日目!ー

2024年09月29日 15時31分14秒 | 通常練習

DAY1・現地時間26日

お世話になっております。仰秀2年の木藤です。無事シアトルに到着しました。今日は教養ある若者としてYOUTUBEでシアトルの深夜、自民党の総裁選中継を見ながら書いております。めちゃめちゃ適当なことをお許しください。

9:00 、シアトル・タコマ国際空港到着。アメリカに降り立ちましたー!肌感としては前評判の通り日本より肌寒く感じます。日本で言うと11月くらいの秋感といった感じです。入国審査は意外と細かいことまで聞かれて驚きました。最初に「YOUはどうしてUSAへ?」的なことを聞かれてテンプレ的に「sightseeing」と答えたんですが、さらに「どこにいくんだ」と問われ、仕方なく「コリンシアンヨットクラブだ。」と答えると、「perdon?」的な反応で「グランドキャニオンではなく?」的な話になり。仕方なく「実は観光ではなくヨットレースに出るんだ」と答えると「これは怪しいアジア人だ」的な感じでかなり詰められたのですが、なんとか通過。後から聞くとみんな似たり寄ったりだったようで。諒真は「本当にそんなヨットレースはあるのか?」と問われたそう。ちなみに我らが主将は保安官の質問にお得意の笑顔で「え?なんて?(ニコ)」を繰り返した結果、保安官に諦められて無事最速通過でした。さすが世渡り経験値がレベちでした。何はともあれ全員無事に通過。ゲートを出るとシアトル東大淡青会の倉石さんがお出迎えくださいました。4年生ズが倉石さんの車で2・3年生ズがレンタカーでそれぞれハーバーに向かいました。空港出た時の実感としては「道路が右側通行なのアメリカだな。」と言う感じ。町並みは中心部以外はcountryと言う感じでまさに森と海の境界の街。古くはこのシアトルからゴールデンドリームを求めてアラスカへ渡った者たちの港町だったようですがまさにその名残を感じるような町並みでした。海岸線は長く、大陸的な直線でありつつ海は四方を陸にかこまれた巨大な湖のような比較的穏やかな見た目。木々は上に尖った針葉樹林が広がっていて北米を感じました。

途中で倉石さんにお昼ご飯をご馳走になり今回のワールド初ご飯を食べました。ボリューム感マックスのサンドウィッチにアメリカンの洗礼を受けました。めちゃめちゃ美味しかったです。倉石さん、本当にありがとうございました。

ハーバーに到着すると既にハーバーに船は到着していました。ものすごく綺麗な船で感動しました、「これ洗底の必要なくね!?これで2日目くらいから海に出れるやん」船のオーナーのKenにもお会いできました。「Never been cleaner !」、これ以上綺麗にならないよと言って船を受け渡しくださいました。ありがたすぎますねー。Kenに仰秀勢の自己紹介を終えると「Ryo,Ryoma?Are you Yusuke,No,you are Yuki. OH my god….」と紛らわしいjapaneseの名前に困らせてしまいました。ニコニコされたとても良い方でした。友成さんと源さんを引き連れて整備用品の買い出しにも付き合ってくださいました。友成さんはその車の中で「君は私の片足くらいの重さなんじゃないのかい?」と言われたそうです。笑 心の大きさもジョークもさすがアメリカンでした。

他の方々が整備している間に僕と太智は近くのスーパーに夕飯の買い出しに行きました。広くて買うものに迷ってしまいました。太智が翌日の昼までの献立を考えて買ってくれました。僕は飛行機での睡眠不足が祟って充電が完全に切れたので本場のモンスターで充電をしました。その後は船の上の整備をして今日は早めに宿に戻って夕食を食べて寝るところです。宿は綺麗なところです。普通の民家に半地下の部屋があってそこを寝床としておかしいただいています。ピンポンしたら真っ先にわんちゃんが出てきて吠えられてしまいましたが、お婆さんがワンコに「吠えちゃダメよ」と言いながら出てきて「wellcome!」と迎えてくれました。とても過ごしやすいです。ちなみに僕は友成さんとダブルベットです

僕は今ちょうどYOUTUBEのライブ配信で石破さんの決選投票の勝利を確認したところでこちらの時間では23時過ぎです。明日に響くのでもうそろそろ寝たいと思います。

日本の皆さん、おやすみなさい

Kenの船。これでWorldに出場します

スーパーの前におっきなパンプキンが

最初の食事はサンドウィッチでした

初日夜、アメリカを語る太智

 


J24世界選手権2024 DAY4

2024年09月29日 14時22分55秒 | 通常練習

DAY4

お世話になっております。仰秀2年の木藤です。今日4日目です。今日は若干休息メインの日でした。

いつも通り7時に起床、アメリカンぽくシリアルを朝食にし、ハーバーで艤装してから前日に続いて海に出ました。偽装をしていると横では釣りから帰った人が釣れたサーモンを捌いていました。この辺ではサーモンよく取れるらしいです。レース3日目にサーモンパーティもあるらしく楽しみです。さてさて話を戻して。出艇時にエンジンが付かなくてやむを得ずメイン出艇を試みることになったんですが、やはり慣れないことはするものではなく、危うく隣のGermany船や、超大型クルーザーにぶつかりそうになるような冷や冷や出艇でした。それもありつつ、結局やはり今日は時差の疲れもあるからレースに備えて休息日にしようということでお昼過ぎには着底して午後は休息にしました。宿でお昼寝したり夕飯を作ったりブログを書いたり各々に時間を過ごしたあと17時からシアトルの海面に関するトークセッションと超ハイテクのバカロスというGPS付きコンパスの使い方講習会が開かれたので再びハーバーへ。いざ会場のヨットクラブ内に入ると人がぎっしり。すぐにトークセッションが始まり何やらすごいらしいセーラーの方が色々とシアトルの海面を説明してくれました。基本的に北風は左がいいとか潮は場所によっては非常に強いがレース海面はまだましだろう的なことを言っていたのは理解できました。でも、もっと大切なのはタックをなるべく減らすこと、フレッシュを掴むことと言っていました。詳しくはこのあともう一回聞き直して復習します。でもやはり基本に忠実にですね。バカロスはなんとも優秀なコンパスでした。GPSがついていて角度や艇速が出るのはもちろんなんですが、ヒール感や前後バランスまで測ってくれるんですね。さらにすごいのは各艇のバカロスをレースコミッティーが接続するとバカロスにスタートラインまでの高さと時間が表示されるんですね。そしてクリアスタートをすると緑ランプ、OCSをしたりすると赤いランプとOCSの文字が表示がされるという。レースコミッティー側もこれで一括でリコール艇を確認できるというわけなんですね。このバカロスのおかげで最近の世界規模の大会はゼネリコがないらしいです。J24のWorldでは今大会が初使用だということです。

それを聴き終えて今から寝るところです。

僕も今日は疲れてるので早めに寝ます。適当でごめんなさい。

おやすみない。

トークセッションの様子

我々が帆走出廷してぶつかりかけた超超巨大船

巨大に作りすぎたサンドウィッチに仲良く齧り付く太智と僕。トムとジェリーってアニメご存知ですか?なんかこの写真の僕はジェリーにしてやられて顎が外れた時のトムみたいな顔してて笑

 


J24世界選手権2024 DAY0 ーシアトルへ出発!ー

2024年09月27日 11時20分26秒 | 通常練習

お世話になっております。仰秀2年の木藤です。ついにシアトルでの最終調整の時期となりました。世界選手権出場の記録を体験談として仰秀の後輩たちにも残すという面も加味してシアトル遠征中の活動をブログからご報告します。日々徒然なるままに今日から10日間記していきたいと思います。

 

DAY0・日本時間26日

ついにシアトルに向け東京を発つ日がやって参りました。

16時03分羽田空港の第3ターミナル147番搭乗口で現在ブログを書いております。保安検査を終えてもうすぐ飛行機に乗り込むところです。あまり時間がないのですが今日のこれまでのことを簡単に記します。

集合は第三ターミナルに12時。セールや工具・食料を詰め込んだスーツケースと私物の海着やらを詰め込んだスーツケースの二つを個人で用意しました。セールってやっぱり重いんですよね。僕はスーツケースにメインセールとジェノアセールを詰めたのですが、合わせて20kg。重さ制限ギリでした。とはいえみんな重い工具や米やらを詰め込んでいるので文句は言えません。誰かしら重さ制限にかかるのではないかと心配したのですが、無事に全員チェックインを済ますことができました。チェックインを済ませたのち日本での最後の晩餐でした。カツ定食を食べました。と、腹を満たしたところで保安検査へ。ここは順調にパスする予定だったのですが、波乱が。細い四角柱の容器にメインのバテンとエクステを詰めて機内持ち込みをしようとしたんですが、(預け荷物の数的に預けられなかったので)保安検査で「怪しい」と引っかかりまして。担当の太智が保安官に連れられ別室へ。さぞかし保安官への説明が大変だったのだろうなと思うのですが、特にエクステ。エクステの正式な商品名が「カーボン・バトルスティック」っていうんですよね。明らかに機内に持ち込めなさそうなネーミング。案の定機内への持ち込みは拒まれ、扱い危険的な札をつけられて追加手数料を取られてしまいました。あと、僕は前日に買った新品歯磨き粉を没収されました。そんなこんあありつつ無事に保安検査を通過し搭乗口へ辿り着いた次第です。あと数分で飛行機に乗り込みます。僕は飛行機苦手で昨晩からビクビクしてます。願わくば無事シアトルへつけることを。もうそろそろタイムリミットなんで、今日はこの辺で。じゃあ、日本の皆さん、行ってきます!

 

集合時間の12時から10分強がすぎ、悠々と登場した某s主将。 主将:「道に迷っちゃった。(ニコ)」

 

眠そうなお二人

日本での最後の晩餐を楽しむ諒真

 


↓朝の艤装の時のこの雰囲気、なんかわからないけど好きです。

2024年09月24日 20時53分22秒 | 通常練習

お世話になっております。4年470スキッパーの安藤です。

九月に入ったのに今年の夏はまだまだ暑いなあと思っていたら、昨日今日でいきなり肌寒くなってきました。4つあるはずの季節は近年ほとんど夏冬しかなくて、春と秋はその間の移行期間でしか無くなってきている気がします。このまま地球温暖化と共になくなってしまうんでしょうか...、名残惜しいですね。秋は好きなんですけどね、紅葉とか綺麗だし、食べ物は美味しいし。

さて夏合宿第7クールは、いい風がずっと続いてきた夏合宿で、しばらくぶりに微風・軽風でした。全日本女子インカレで葉山新港が使えなくなる関係上練習は2日限りでした。

(ちなみに女子インは、秋女も全女も当然の如く強風でした。毎年毎年さすがですね。)

 

微軽風ならスピードや動作よりも、スタートやコースの重要性が高いということで、朝からスタート練習や小松さん主導のコース練習を繰り返し行いました。個人的にはスタート時のタイムtoディスタンスや上側からのスタートのウェイティングが課題だったので、そこに的を絞って繰り返し練習していました。

朝は少しだけ北風が残り、出艇直後は上オンくらいでランニングを走り、しかし気温が少し上がっていくにつれ風が無くなって。スタート練習をしていると、10:30くらいには北から南にゆっくりと風が振れていく過程で海面がベタ凪になり、東大どうしで集まりながら「数年前の夏の八景とかこんな感じだったよなあ」とか話して風待ちしてました。マネ飯を食べ終える頃にそよそよと入ってきた南風で、またスタート練習と、他大を交えた合同コース練をしました。

 

いよいよ470は秋イン予選が近づいてきて、練習日数もあと片手で数えられそうなくらいになってきました。否が応でもインカレを意識せざるをえません。

絶対に文字はつけられない、ケースもトラブルも起こしてはいけない、けれど臆病者が前を走れるほど甘くはない。勇気とクソ度胸を履き違えていない、ちゃんとしたヨットレースをした人が着実に前を走るのがインカレです。

レース本番では、どんな風が吹くかはわかりません。南風爆風かもしれないし、振れ振れの北風軽風かもしれない。それは神様のみぞ知ることで、我々にはコントロールができない"天命"です。

では何をコントロールできるかというと、それは自分達自身です。

いかに練習してきた技術を、本番のレースで使えるものにするか。いかに本番で、練習してきた技術を発揮するか。

いかに練習でのメンタルを、本番のレースに近づけられるか。いかに本番でのメンタルを、練習に近づけられるか。

練習と本番の差をなくしていき、"人事"を尽くしていくのが、レース前のこの期間です。

 

と、ここまで書きましたが、しかし、本番前の調整だけで終わってはいけません。僕たちは常に挑戦者です。まだまだ上手くなる余地しかないし、インカレを意識しつつも上達していく必要があります。

秋の風が吹き始めた夏合宿最終クール、気を引き締めて臨みたいと思います。

 

安藤


本気思い出し書き

2024年09月23日 00時25分35秒 | 通常練習

こんにちは。スナイプチーム一年の浅田桜大朗です。ブログを書くのは新入生自己紹介以来なのですが、頑張ります。

 

 

今クール(9/18,19,22)の振り返りをします。20日から全女の関係で裏練ができず、通常練習は18、19日の二日間だけでした。本気思い出し書きの原因です。

 

強風続きだったので、二日間の微風はなかなか新鮮でした。強風でのハイクアウト地獄からの脱出にはじめは喜びましたが、微風でのロールタックやヒールトリムにはかなり苦戦しました。先輩の指示にしたがって場所を移っているだけだったような気もします。

こんなことを言うと強風の時に後悔するかもしれませんが、いっそ大胆にハイクアウトに出たいな〜とも少し思いました。

 

スキッパー志望の僕もまずはクルーとしての練習が主なのですが、今クールは自分で舵を持って自分の判断で方向転換をする時間を頂きました。

ほんのわずかな時間だったのですが、凄く楽しかったです。やっぱりスキッパーとして舵を持ってやっていきたいと強く思いましたし、2年生になって同期と乗れるようになるのが待ち遠しく感じました。

 

22日は西尾さん・柳澤さんのワールド壮行会が開かれました。お二人とは何度かレスキューでお話ししたことがある程度なのですが、凄く気さくに話してくださったのを覚えています。お二人に贈られたビデオで数々の人からのメッセージをお聞きして、その期待と応援を実感しました。同じスナイプチームの後輩として、世界の舞台で活躍される姿を見てみたいと思いました。

 

 

今週といえば、あまりspiritualではない僕が試しに初めての占いをしてみたのですが、「頭がいいのでヨットは上達する」と言われました。僕もそう思います。今後ともよろしくお願いします。


morning glory

2024年09月20日 06時48分23秒 | 通常練習

お世話になっております。

クルーザー班3年の杉山です。

 

先週末はJ/24関東フリートのフリートレースが行われました。

代替わり以降初となるワールドメンバーでのレース出場となり、1年生2人は他の社会人チームにお世話になりました。

 

コンディションは14ノット〜19ノットほどの強風でかつ高波、多くのチームがジブをチョイスするハードなコンディションでした。

 

結果からご報告いたします。

3-2-2 合計7点 2位/8艇

 

結果だけ見るとすごく良く見えますが、直前キャンセルのチームが複数あり、実質4艇ほどでの戦いとなりました。

そうはいっても2位は2位で、今年の中での最高順位を取ることができたことは光栄です。

 

レース後にはレース委員会の皆さんの撮って下さった動画を参照しながら、レース委員長からありがたくもコーチングを受け、振り返りを行いました。

 

指摘された改善点としては、

一瞬のオーバーヒールの積み重ねによる下流れ、ランニングでの波によるヒールの抑制不足や乗艇位置、回航の動作についてなど様々ありました。

やはり月光チームとの差はまだまだ大きく、自分自身としては強風に気を取られ注意が散漫な瞬間が多くあったことを反省しています。

レース委員長はじめレース委員会の皆様、ありがとうございました!

シアトルでは今回と比べ物にならない60艇が参加するビッグフリート、常に2章違反に気を配り、それに応じたコース引きが要求されると思います。

今回の反省を活かしながら、あと残す練習は2回のみとなってしまいましたが、世界選手権に向けて実力向上を図りたいと思います。

 

今日・明日の練習を終えると、パッキングの作業が始まります。長かった準備期間を無碍にせず、世界選手権に可能な限りの万全な状態で望むべく、最後の準備を気を抜かずに行いたいと思っております。

 

さいごに、今回の遠征は多くの方からのありがたい応援・多額の寄付に後押しいただいて実現しつつあることをひしひしと感じております。皆さまの期待に応えられますよう、仰秀チーム一同最大限、力を尽くしたいと思います。

 

では、世界選手権前最後の練習に行ってまいります!

 

クルーザー班 杉山


個人戦

2024年09月20日 00時00分00秒 | レース反省
お世話になっております。4年の中静です。

ここ数日で一気に夏が去り肌寒くなりました。これからのセーリングが少し心配ですが自慢の5.5mの激厚ウェットはボロボロでもう使えないので、引退までマイクロフリース1枚で耐え抜きたいと思います。

さて、大変遅くなり恐縮ですが9月の頭に行われた個人戦の振り返りをさせていただきます。

以下、リザルトです。

17 31418 中静(4年)/下村(2年)
全55艇

27-30-13-26-20-23-3-(42) 142pt 

総合22位




結果としては、非常に悔しさの残るレースでした。

1日目。4レース行われましたが、一度も思うようなレースができませんでした。スタートで毎回出遅れ、その後も他の艇につられタック回数が重なってしまい1上の順位が後ろから数えた方が早いところで安定してしまいました。ボートスピードにはそこそこ自信があったのに。。。

結局、この日は海上で修正することができず、少し沈んだ気持ちのまま帰ってきました。

着艇後、tractracを見て分析したり、コーチの方々と相談させていただいて、主に以下の2つが課題だという話になりました。

①自分の意思を持ってコースが引けていないこと。

いわゆるストラテジーで引けていないということです。前を切られそうな艇団を全部下受けしたり、スタートでも最後周りに合わせて出ようとしたりするクセがあったので直そうという話になりました。


②メンタル

結局、スタートで攻められないのも、思い切りよくコースが引けないのも、全個の雰囲気に呑まれていた部分があったと思います。西尾さんには、SNSにアップされた僕の緊張した顔を見て「中静らしくない」と言われてしまいました笑
守りに入っていては勝てないということを再認識しました。

この他にも細かい修正点を確認して、1日目は眠りにつきました。



緊張しています



趣のある宿に泊まり、ご飯はマネージャーが作ってくれました




2日目。
ストラテジーと、楽しんで攻めることを意識して臨みました。

この日は3レース行われました。1、2レース目は風を外してしまい順位こそ良く無かったですが、昨日の反省を活かして攻めたスタートをし、他艇に惑わされずにコースを引けたため、確かな手応えを感じでいました。

そして3レース目。
この時メンタルが絶好調で、下ピンを狙う気持ちになりました。ギリギリのジャストスタートを決め、なんと一上1位。その後ニ下で抜かれて3位フィニッシュとなってしまいましたが、前日の反省を活かしてしっかり結果に繋がったこと、そして何より泰三と記憶に残るレースができた事が本当に嬉しかったです。



ニッコリ

3日目。
残り1レースで全員気合いがはいっていたと思います。自艇も出艇から気合い十分で、勇気のポートスタート出艇を選択しました。


ギリギリ全艇の前を通ることが出来ました


ところが肝心のレースは下ピン付近で攻めるもののスタートで埋もれてしまい、前を走ることはできませんでした。
前日に良いレースをして少し浮かれていたので、全国の厳しさを再認識するいい機会になりました。




このような形で3日間、前入りも含めると6日間の蒲郡遠征が終わりました。
今回、東大からは1艇のみの出場ということで自分と泰三、そしてマネージャーの森田の3人のみの遠征で少し心細かったですが、LBの皆さまや部員からの暖かい応援の言葉が本当に励みになりました。ありがとうございました。

まだまだ、伸びしろしかないことがわかったのでもっともっと練習したいという気持ちになりました。
インカレまで残り本当にわずかですが、最後まで自分とチームの成長を信じて活動したいと思います。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。






4年スナイプリーダー
中静勇輝







なんでもなくないセプテンバー

2024年09月18日 23時40分35秒 | 通常練習

お世話になっております。2年スナイプスキッパーの平井咲如です。夏合宿第6クール(9/119/16)の振り返りをさせていただきます。

 

6クールは安全講習会、秋インカレ開会式、秋女とイベントの多いクールでした。夏合宿も週6練が始まり秋に向けて練習により力が入ってきています。今回のブログでは9/1516に開催された秋女レースを中心に振り返っていきたいと思います。東大からはスナイプ級に1艇参加しました。

 

以下レース結果をご報告いたします。

 

30072 平井(2)/高畑(2) 17-15-14-13

合計 59点 15

 

女子インは吹く、という噂どおり1日目は赤旗でAPA掲揚、2日目は軽風かと思いきや午後にかけて吹き上がり、北風オーバーと厳しめのコンディションでした。

 

私にとって今回のレースはスキッパーとして初めての大会でした。入部直後のブログに書いた夢のひとつでもあったので、初レースにいろはと参加できたことは本当に嬉しいことです。レース3週間前、秋女に参加させてもらえることが決まり、本格的にスキッパーとして海に出るようになりましたが、出着艇もままならず強風続きで色んな方にご心配をおかけした気がしますが、練習では同期クルー、スキッパー、先輩クルーたくさんの人と乗艇する機会をいただき、コーチの方にもアドバイスをいただいて、無事レースを完走できたことに感謝です。

 

船をぶつけないこと

ジャストでスタートすること

スピード感を持ったメイントリムと船の角度

 

この3つを特に意識してレースに臨みました。

1つ目。ランニング後の回航での沈はありましたが、ノーケースでレースを終えました。少まだまだ安定しない場面も多く、他艇が近くにいると気になって走りが悪くなってしまうので周りを見つつも自分らしい走りができるように、100%の力を割かなくともスピードを自動的に出すことを目指して、その瞬間ごとに何に何割の頭を使うべきかということを意識してしっかり練習していきたいです。

2つ目。練習を重ねるごとにスタートは奥が深そうだなと感じています。他艇と距離が近いなか、高さを見ながらじりじりと前に出ていって加速するという、緊張感のあるスタートで、コース練では埋もれて上手くスタート出来ないことがほとんどでしたが、レースで少し感覚をつかむことができた気がします。精度をあげてスタート後のスピードにしっかりつながるようにしていくことが課題だと思うので、集中したスタート練を重ねていきたいです。

3つ目。すごく大事で基本的なことだけれど、すごく難しいことだなと痛感しています。まずは自分が今速いのか遅いのか、止まっているのかに気づく感覚を養うことから始めていきたいです。よく風に合わせてメインを引いてくるときくので、たくさんメインのかたちを見て覚えていきます。

 

初レースは思い通りにいかないことだらけでしたが、たくさんの収穫が得られて本当に良い経験になりました。サポートしてくださった方々本当にありがとうございました。まだまだ未熟でこれからなので根気強くヨットに向き合っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。