こんにち3年470スキッパーの西坂です。
関東インカレ決勝ついに終わりました。
念願の全日本進出です。
ブログを書くとき、いつもどう文章を始めるべきか悩まされます。ブログは7月の七大学戦のときに書いて以来ですかね。
夏休みの間、ずっと週六日間練習してきて、学校が始まってもインカレの決勝までほぼずっと練習してきて、関東インカレが終わってやっと夏が終わったんだなぁという感じがします。思えば、七大学戦は夏の始まり。長く充実した夏でした。
(夕日をバックに疾風II)
さて、決勝について書いていきます。
まずはリザルトから。
【470級】
9レース実施(全15校45艇)
49 4537 塚本・中田
31(PTP)-29-33-16-39-19-31-19-28 計245点
50 4579 西坂・水石/斎藤
25(PTP)-5-11-6-12-16-21-28-19 計143点
51 4452 小野・角出
27(PTP)-28-21-9-28-18-29-16-14 計190点
6位 法政 516
7位 千葉 562
8位 東京 578
9位 明治 584
【スナイプ級】
8レース実施(全14校42艇)
49 31308 山本・浅川
32(PTP)-23-28-22-24-13-11-8 計161点
50 30785 師田・江村
40(PTP)-30-29-41-7-29-35-39 計247点
51 31418 菅原・多賀谷
19(PTP)-2-4-9-5-9-23-20 計91点
6位 明治 462
7位 東京 499
8位 法政 551
【総合】
6位 明治 1046
7位 法政 1067
8位 東京 1077
詳しくはこちら
https://sd254a156085413e3.jimcontent.com/download/version/1507535138/module/13202524088/name/第84回関東学生ヨット選手権大会決勝%E3%80%80470級最終成績.pdf
https://sd254a156085413e3.jimcontent.com/download/version/1507535121/module/13202523788/name/第84回関東学生ヨット選手権大会決勝%E3%80%80スナイプ級最終成績.pdf
https://sd254a156085413e3.jimcontent.com/download/version/1507535121/module/13202493988/name/第84回関東学生ヨット選手権大会決勝%E3%80%80総合成績.pdf
470級は8位、スナイプ級は7位で全日本進出です。総合では8位でした。
3年生の僕にとっては、3度目の秋インとなりました。
1年目、入部して半年たったころに最初の秋インがありました。当時は3年生中心のチームということもあり、部員全員が「戦う集団」になれていなかったと思います。結果は470 12位、スナイプ級14位。
その冬から小松さんにコーチに来ていただき、だんだんとレースメンバー、サポートメンバー一体となった「戦う集団」になっていきました。
2年目、夏の練習から淡青のドライバーをする機会が多かった僕は、サポートメンバーとしてのプライドを強くもちながら秋インからに臨みました。チーム全員で本気で全日本を目指したレースの結果は、470 8位、スナイプ8位。全日本出場枠が7枠であったため、全日本進出はなりませんでした。最終日、風待ちの中、無念のAPAが上がり、その後のミーティングでみんなで大泣きしたのを強く覚えています。サポートメンバーであった僕も本当に悔しくて悔しくて泣いてしまいました。当時1年生だった、今の二年生もみんな涙を流していました。
3年目、ついにレギュラーになりました。今年から全日本出場枠が8枠にはなりましたが、8位で悔し涙を流したあの日が忘れられず、7位で関東を通過しようと意気込んで臨みました。結果、470 8位、スナイプ 7位。470チームは目標達成ができませんでした。しかし、やっぱり全日本出場とはとてもとても嬉しいもので、しかもまわりのみんなが喜んでくれるんです。嬉しいです。
この夏、週六日、昼着艇もせず、ハーバーの着艇時間ぎりぎりまで練習してきました。ほんとにこれでもかってくらい練習したと思います。それでも、毎日モチベーションが下がることはありませんでした。毎日もっとうまくなりたい、もっと練習したいと思うのです。海に出るのが楽しみなのです。正直去年、淡青から練習をみているとき、週6もヨット乗っていたら大変そうだな…と思っていました。でも、今年の夏は、どれだけ体力的に疲れていようがとても楽しかった。
実は、今年の6月から470チームのチームリーダーを任せていただいておりまして、チームリーダーというのは難しいものだなと思う毎日です(このことに関していろいろ思うところありますが、代替わりしたころに書かせていただきたいと思います)。ですが、練習を全くいやだと思わず毎日楽しめていたということは、特に下級生から言動がよく見られることの多いリーダーという立場にある上で少しでもその責務は果たせていたのかなとふと思います。
さて、レースの話をします。やっとです。ごめんなさい。
決勝は初日2レース、二日目5レース、最終日2レース行われました。
この一年間NO文字を掲げて戦ってきたわれらですが、予選5レースで文字を4つつけてしまっていため、慎重になることを深く意識しながら、レースを行いました。
初日を終わって9位。
そして二日目レース終了時点でも9位。この時点でも、われわれ470チームは不思議と前を向いていることができました。なぜなら、そこまで我々は7レースを行って文字をつけずに(PTPはありましたが…)戦って来られたから。派手なレースはない我々でしたが、大たたきをしないで耐えていれば自ずと浮上して行けるという妙な確信がありました。その日の審問の結果で、千葉大が一件失格になり、その日終了時点で8位に浮上しました。
そして波乱の三日目。第8レースで、一個前の明治、そして一個後ろの千葉と一気に差が縮まり全日本出場枠争いは超接戦となりました。具体的には、千葉と16点差、明治とは12点差。そこで風待ちを挟み、南風で最終レースが行われました。
スタートは南風、強めの下有利。まさに、予選の最終レースと同じ状況でした。我々3艇がそろってBFDを付けたレースです。一回目のスタートはゼネリコ。二回目ブラック旗が掲揚されました。最高の緊張感です。当然ながら頭には3艇BFDでむなしくハーバーバックした予選がちらつきます。
結果、そのレースでは6艇がリコールしましたが、東大3艇はリコールせずに済みました。予選最終レースがなければ、1艇でもリコールしてしまっていた可能性は十分にあると思います。運命とは面白いものです。
しかし、スタートで消極的になってしまったため、順位は振るわず。7位から9位までが最終レースで一気にひっくり返る波乱のレースとなりました。
こういう場面でも、弱気にならなくて済むような技術が必要ですし、「予選でそういうことがあったからこそ、決勝ではいいスタートをする」ということができるようになれば、私たちは一つレベルアップできるような気がします。精進あるのみです。
9レース行って、7位の千葉とはPTPを除くと7点差、9位の明治とは6点差。9レースも行って3艇の合計点がこれほど切迫することはなかなかないと思います。
サポートメンバーの話によると、最後フィニッシュまでの流し込みに入る時点では明治に負けていたそうです。本当にぎりぎりの戦いでした。
応援に来てくださっていた方々、または速報などで結果を気にしてくださっていた方々ははらはらしたと思います。次は安心して見ていられるチームになるように。頑張ります。
でもやっぱり、簡単に行かせてくれるところじゃなくてよかったです。ライバル校と僅差の戦いをして、誰が勝ってもおかしくない状況で。ものすごい緊張感が続く中でやっと手に入れた出場権なわけですから。やっぱり全日本という場所はそういう場所であってほしいです。
このような接戦を制して強く感じるのは、やはり支援・応援してくださる方の力の大きさです。
LB会を中心とするLBの皆さんにたくさん支援してもらって、また、応援の声をかけてくださって。いいセールがあって、いい船がそろってて。それらがなかったら、接戦の中で勝てていなかったのは確かです。
本当にありがとうございました。
また、千葉大学に3年生の同期のペアがおりまして、これがまた上手いのですが、この一年間ずっとめちゃくちゃ意識して来ました。一年間ほとんどのレースで接戦だったと思います。
何の話かと言うと、他大学の同期にライバルとして認識できる相手(片思いだったら辛いですが)がいて、この一年間とても楽しかった。
僅差で戦えるライバル校がいて、そう言う相手がいて、学生頂点の早稲田大学が一緒に練習してくれて応援してくれて。そして部内でも切磋琢磨して来たスキッパー陣がいて。本当に最高の環境でやらせていただいております。
ありがたいです。
支援応援してくださる方に感謝を、ライバル達に敬意を決して忘れずに。
話は変わりますが、旧帝七大学すべての学校(存続危機の名大は除きますが)が全日本に駒を進めました。
「全日本での再会を期して」このエールが実ったわけです。嬉しいです。
もちろん我々は小戸のハーバーで負けた悔しさを忘れてはいません。全日本では、七大で負けた東北、京都に、関東で負けた千葉に勝てるように。残り半月、必死に頑張りたいと思います。
夏が終わって勝負の秋です。
応援よろしくお願いします。
3年 西坂惇之