お世話になっております。
スナイプスキッパー3年の西尾拓大です。
調主将から引き継ぎ2023年度のディンギー班主将を務めます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
今大会では、スナイプ5位入賞という、53年ぶりの快挙をあげることができました。
このような成績を収めることができましたのも、皆様のお支えあってのことと思います。本当にありがとうございます。皆様のご支援のおかげで、2年連続新艇を購入でき、また小松コーチ、矢野コーチ、にご指導していただくことができました。
今年度は全日本入賞を掲げ、近年は遠く足及ばなかったところを本気で目指したため、資金面や他の部分でも多くの無理を言ってしまいましたが、あたたかくご協力下さったこと、改めてお礼申し上げます。おかげさまで、練習環境が一段と向上し、伸び伸びと練習に打ち込むことができ、ボートスピードの改善/勝利への貪欲さがあらわれるようになりました。
思えば、昨年の秋インカレは最終日を待たずして、全日本インカレへの道は閉ざされていました。落ち込む僕に、小松さんが「今のスナイプにはエースが足りない。お前がならなくてどうするんだ」そう、熱く励ましてくれました。
そこから、一年。
冬は空回りして上手くはまらず、自分が494に乗って一番前を走るとは言い切れず、308で戦うことになりました。それでも494に乗っている古山さんを見るとやっぱり悔しくて、何がなんでも上手くなりたい、そういう気持ちになれました。
そこからさらに練習に没頭できました。ありがたくも多くの方にサポートしてもらい、熱望していた全個/全スナに出場でき、夏休みに20日間の長期遠征をしました。でもそこで待っていたのは自分が想像していたより、はるかに高い全国の壁。全スナに至っては全く前を走れなかった。ちょっと前の景色が見えても、ズルズル落ちて下位層に落ちる。何にもできなくて、本当に悔しかった。
全個では初日ちょっと良くて、でもそれを最終日までキープできず、いかにレーストータルで勝つことの難しさを痛感しました。勝てない焦りを感じるように。
遠征から帰ってきたら、残された時間をいかに効率よく使うか、を考えて、時にはチームの方針と合わず、迷惑をかけてしまってしまいました。
迎えた秋インの前哨戦。6大学戦。最終レースに歴史的2位から6位に転落。このままでは全日本にいけないのでは?、そういった空気感がチームに流れ、チームを引っ張ていくだけの成績を出せてないことに罪悪感があった。
そして、秋イン。さまざまな思いが交錯する中で、レースは混戦状態。最終レースが終わったとき、全日本にいける!という高揚感と、一種の安心感。そして、もっとできたはず、という悔しさ。
迎えた、全日本。僕らはチャレンジャーなんだ!、それを合言葉に僕らはとにかく1レース1レース無我夢中でした。本当に楽しかったです。
6レースを終えた時点で、個人成績3位。パッとした順位はないけど、とにかく低い数字を並べていく。地味だけど、一歩ずつ一歩ずつ。
そして、最後のレース。ここまで、粘ってきたけど、ついに大崩し。やっぱり、課題が残ります。
結局はエースには程遠かった、と思います。でも、間違いなく成長できたとは思う。
成長できたのは、紛れもなくみんなのおかげです。
小松さんがよく仰るように、個人の成長はチームの成長の現れ。切磋琢磨して上を目指す仲間がいたから、また支えてくれるみんながいたから、頑張れたし、ここまで成長できた。
上級生練習が多く、下級生を中心にあまりヨットに乗ることができなかったと思うけど、それでも、レスキューボートに乗って、動画をとったりコース練習の運営をしたり、レスキューの解装をしたり、普段からあらゆる面で支えてくれて、本当にありがとうございました。また、レース時は陸と海で連携をとりながら、僕らがベストを出せるようにずっと気を使ってもらっていました。間違いなく、東大のサポート力は随一でした。サポートから1点1点をもぎ取る、そういう戦い方の積み重ねが入賞につながったと思います。
また、レースを盛り上げようとパンフレットを作成したり、クリアフファイルまで作ってくれたり、LBさんや保護者さんの対応をしてくれたり、本当にありがとうございます。
また、今大会には多くの方に応援に駆けつけて頂きました。スナイプとかができる前の世代のLBさんから、数年前に卒部されたLBさんまで、幅広い年齢層のたくさんのLB様がお越しくださいました。東大ヨット部の歴史の長さを感じ、本当に多くのLBさんによりこの部が活動できていることを改めて感じ、幸せに思いました。
東大の旗を掲げた観覧艇を出して頂いたり、陸から大きな声で「頑張れよ!」と応援を頂いたり、非常に励まされました。ありがとうございました。
保護者の方にも遠方の琵琶湖の地まで足を運んで下さり、応援下さりました。入部してからコロナ禍ということもあり、今大会が入部以来、一番の盛り上がりだったと思います。
APA旗が上がり曳航されながら、
入賞の素直な喜び/達成感、レースがないことに対する残念さ、さまざまな思いがめぐった。
ハーバーバックして、多くの人と感情を共有できたのは最高の瞬間でした。
シングルハンドで、一人で活動してきた僕にとっては、常に孤独との戦い。いい時も悪い時も。
でも、今はチームがいる。全力でサポートしてくれる仲間がいる。応援してくれている人がいる。こんなに幸せなことはないと思います。
「ここまで来た、でもここまででしかない。」
僕らの新勧のキャッチフレーズ。本当にこの言葉通りだと思います。
まだまだ上がいる。同じ国立大でみた場合にも、京大は総合で3位。一緒に練習している早稲田は3年連続総合一位。僕らにとって全日本はチャレンジャーだった。でも早稲田は防衛戦。勝って当然という空気感の中、きちんと勝ってくる早稲田は本当にすごいと思います。
東大、こっからが勝負だと思います。大変なことは多いし、しんどいことも出てくると思うけど、もっともっとみんなで実力をあげていい景色を見たいです。頑張ります!!!
最後に改めて、サポートしてくれたみんな、LBの皆様、監督、コーチ、保護者の方々、協賛企業様、大会関係者の皆様、本当にありがとうございました。
これからの東大ヨット部にも引き続きご期待下さい。
色々ご迷惑をおかけすると思いますが、何卒よろしくお願い致します。
ディンギー班新主将
西尾拓大
大変お世話になりやした。ありがとうございました。
この恩返し、来年返せるよう頑張ります!これからもよろしくお願いします。