東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

ただいま小戸、またいつか

2019年07月21日 10時10分16秒 | 七大学戦
ディンギー班主将、470スキッパーの小野万優子です。
7月14,15日に福岡市小戸で開催された七大学戦のご報告をします。

結果は、470級が3位入賞、スナイプ級が5位、総合3位入賞でした。入賞は2012年の3位以来7年ぶりとのことです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、小戸は私のホームポートです。高校3年間のヨット部生活を小戸で過ごしました。
久々に帰ると小戸のいいところを実感しますね。都心から近いし、家も近いし、スーパーもホームセンターも隣にあるし…
高校時代に「他の部活はグラウンドなのに〜なんでヨット部だけ15分もチャリ漕がなきゃいけないの〜!?」なんて甘えていた自分を叱りたい。
私今は江ノ島に一本で出られるように小田急線沿いに住んでいますが、それでもハーバーまで1時間半かかりますから。関東恐るべし。

とはいえ寂しいことにおそらくもう相模湾で過ごした時間の方が長いんですね。
風も波もさすがに関東の方に慣れました。初めて強風の相模湾を見たときは「こんなに波高くてヨットなんかできないょ…前の船のマストも見えなぃ…」と恐れ慄いていましたが。

七大学戦の話に戻りましょう。
七大学戦は3艇の団体戦のインカレとは違い、2艇×7校の戦いになります。
あ、そうそう。今年から長らく部員が少なく参加していなかった名古屋大学さんが復活されました。7校での七大学は私も初めてなのでうれしかったです。
以下、今回のリザルトです。

《470》(全14艇)
塚本天木ペア 3-(6)-3-1-6-4-2
小野大橋ペア 8-(7)-9-7-4-6-5

1位 九州 3-(13)-6-7-10-5-5 合計36点
2位 京都 (11)-8-9-8-4-10-9 合計48点
3位 東京 11-(13)-12-8-10-10-7 合計58点
4位 東北 14-15-12-13-15-13-(19) 合計82点
5位 大阪 17-(25)-17-21-16-19-19 合計108点
6位 北海道 (26)-14-23-21-26-22-19 合計125点
7位 名古屋 23-17-(27)-27-24-27-27 合計145点

《snipe》(全14艇)
吉武阿部ペア 8-5-8-8-3-8-(8)
多賀谷野村ペア 5-9-10-11-6-11-(13)

1位 九州 5-(17)-14-5-3-9-3 合計36点
2位 京都 5-4-11-12-(13)-7-8 合計47点
3位 大阪 (18)-10-8-11-13-13-17 合計72点
4位 東北 25-19-17-9-(27)-11-10 合計91点
5位 東京 13-14-18-19-9-19-(21) 合計92点
6位 北海道 15-22-13-(23)-17-20-20 合計107点
7位 名古屋 25-20-(27)-26-24-26-26 合計147点

※2艇合計で最も点数が高いレースをカット

《総合成績》
1位 九州 72点
2位 京都 95点
3位 東京 150点
4位 東北 173点
5位 大阪 180点
6位 北海道 232点
7位 名古屋 292点


1日目は小戸らしからぬ(私が忘れただけかもしれませんが)安定しない風で4レースが行われました。
上マークがちょうど能古島の風下にあるのでアプローチが難しかったです。
風速と風向の変化がめまぐるしく変わる順風でした。葉山の北風の周期をずっと小さくした感じでしょうか。
470チームの話をしますと、塚本・天木組は慣れない海面ながらよく走っていました。私はというと、本来安定して走れそうなところから2,3ポイント落とした順位を取り続けてしまっていました。混みあったところで競り負けることが多かったです。
1日目が終わった時点で2位の京都大学と8点差。自分が走っていれば…と悔やまれました。

2日目は小戸らしい安定した海風でした。多少の海面差はあるものの風向変化も穏やかです。
この日は前日よりはいい順位で帰ってこれました。
「最後にいいレースをして帰ってくる」という小松コーチの教えを4人で思い出し、最終レース前に「両艇5位以内で帰ってこよう」と声をかけました。
結果は塚本たちが2位、私の船が5位。何はともあれ最後に一番いいレースができてよかったです。

470チームに関して言えば、7レースして1位の九大までは22点差、2位の京大まで10点差。
もう一回最初からレースをし直せば…なんて思っても、小松コーチがいつも言うようにヨットレースにタラレバはありません。
総合でも優勝争いをしていたその2校は、様々なところで一歩先を行っていると思いました。国立大学とは思えない選手の層の厚さは本当に見習いたい。

スナイプチームも今回のレースではもっと前を走りたかったはずです。関東6位入賞の実力があればきっともっと上を目指せたでしょう。しかし、二クラスで勝負できるのが大学ヨットのいいところ。スナイプの点差を常に考えながら470チームも走り、総合3位は逃さずに終えることができました。

また、今回のレースで特筆すべきことは「アンパイア制」です。おそらく日本の学生レースで取り入れたのは初めてとのこと。
普段と何が違うかというと、「オンザウォータージャッジ」つまり海上でプロテストできます。ルール違反の判定が即ジュリーから下され、違反があれば1回転。陸上に帰って、ルールブック読んで、作戦練って、遅くまでプロテスト室にこもり…なんてことがありません。すごく楽だし安心してレースできました。
さらに、3艇のジュリーボートが14艇をしっかり見るために470とスナイプが同時にレースをすることもないのも新鮮でした。470のレース中はスナイプが見守り、スナイプのレース中は470が見守り…
レースが終わればすぐ駆け寄って「風どうだった?」「今上と◯点差だね」「がんばっておいで!」と声をかけあえます。
関東に帰っても、これくらい両クラスで情報共有ができたらいいなと思いました。

七大学といえば、2016年の八景島開催の時は4位、2017年の小戸では6位、2018年の小樽は上位確実かと思われましたが大会不成立。なかなか上位にいけそうでいけないのが近年の七大学戦でした。今までで一番優勝に近づけそうだったからこそ悔しい3位。しかし、ひとまず入賞までは今年クリアできました。後輩様方、来年は何としても優勝してください。

7年ぶりの入賞と言いましたが、東大は7年前に小戸大会で3位を取っているんですね。
余談ですが、よくよく思い出せばその七大学戦をヨットの世の字も知らない高校1年生の自分は見ていました。
当時は、今年も七大戦で優勝した某大学を目指していましたし(現役受験時惜しくもない点数で落ちました)、「東大にもヨット部ってあるんだなあ」くらいにしか思ってませんでした。それが今では東大ヨット部として小戸でレースしています。人生って不思議ですよね。

話が逸れましたが、今年の七大学戦は自分にとってとても楽しいものでした。
一緒にレースをしてくれたレースメンバーのみんな、サポートをしてくれたみんな、速報を追ってくださったLB、保護者の皆様、本当にありがとうございました。

七大学の友人たちと、必ず全日本インカレで戦おうと誓いました。今年の全日本では七大学が入賞争いにどんどん食い込むようなレースになったら絶対に楽しい。
そんな日を夢見て、最後の夏全力で走り切ります。

東京大学運動会ヨット部
主将 小野万優子

松下部長の祝賀会兼文一激励会!!

2019年07月10日 21時49分00秒 | Weblog
こんにちは
1年でまだまだ未熟なクルーザー志望の萩原です。
 
実は昨日、9日に松下先生のヨット学連会長就任の祝賀会兼ヨット部文一新入生激励会が開かれました!
 
松下先生の学連会長就任のお祝いにLBの方々がサプライズで名前入りライフジャケットをプレゼントなさりました。
 ヨット部文一激励会は5年前の前回に続き2回目の開催だそうです。今年は文一の新入生が4人と多いため五年ぶりに開催していただけました。
 
参加者は松下先生とs40卒の中込さん、s42卒の佐藤さん、s50卒の北村さん、s63卒の中村さん、h3卒の上野さん、h5卒の渡辺さん、h9卒の服部さん、h13卒の望月さん
 です。
 
現役生は1年生の大根田、吉田、山村、萩原の4人です。
 
今回の激励会では美味しい食事をLBの方々にご馳走していただきました!
またお土産にカツサンドもいただきました!
 
今回のLBの方々にさまざまなお話をしていただきました。その中で特に自分が心に残ったのは
・弁護士の良さ
・守秘義務
の二つです。
 
1つ目は佐藤さんが弁護士になることで
 
①専門性が薄く秀でるのが難しい文系では資格が非常に有利である
②人間関係の器用さなどに影響されにくく、実力がきちんと評価される
③仕事の選択の自由が広がる(事務所の移籍など)
 
といった利点があると仰られたことです。この話が心に残った理由は、自分の浅慮を気付かされたからです。自分は職業の志望において職業の内容ばかり考慮しており、人間関係や転職の容易さ、実力の反映といったことまであまり考えが回っていませんでした。そのため、この話を聞き弁護士並みに実力世界で仕事の選択の自由がある職種は少ないことを思い知りました。
 
2つ目は「弁護士がクライアントの不法行為を知ったらどうするのか」という質問に対して
 
「国民の義務として通報すべき」
 
「酒をいくら飲んでも絶対に言わない」
 
とLBの方々の中で相反する意見が出たことです。誠実義務と真実義務といった倫理の問題についてLBの方々が真摯になさった議論はとても心に残り、かつLBの方々の弁護士としての誇りも感じました。
 
今回このような貴重なお話をしていただける機会を設けていただいたLBの方々には非常に感謝しています。もし今回の場がなかったら、自分は就職するまで、さまざまな弁護士の方々から直接お話を聞く機会や、将来の仕事について多面的に考えることはなかったかもしれません。
 
また今回、LBの方々が刑事裁判の傍聴を熱心に勧めてくださったので夏休みに行きます!
 
 
 
 
 

新入生自己紹介2019 part23 final 吉田遥香

2019年07月09日 19時00分00秒 | 新入生自己紹介
 
 
くれは、紹介ありがとう。合宿中無駄にスペイン語(主にHolaとGracias)を話し、遊ぶことへのモチベーションだけがやたら高く、タピオカを飲むたびに「キラキラ大学生っぽくない?」と、本当はキラキラしていない人のセリフを口にしています。
 
改めまして、¡Hola! Mucho gusto(はじめまして)、文科一類の吉田遥香です。桜蔭出身で(一浪したのでくれはとは学年が違います)、中高ではゆるくバスケをしていました。桜蔭には厳しい方とゆるい方のバスケ部があるのですが、大学入学以降この説明をn回して辟易としているので詳しい説明は割愛します。
 
これを書くにあたり、自分がどういう人間か考えてみました。一言で言うと、めんどくさがりです。たまに、「真剣に何か考えてそうに見えて、何も考えてないよね」と言われます。実際頭を使うのが面倒で「考える人」のポーズでぼーっとしてるだけなのです。一見ウェイそうに見えるスペ語を第二外国語で選択したのも、ひとえに簡単らしいという噂を聞いたからです。これを書いている今も、期末試験(メキシコ人の先生とのスピーキング)が迫り、スペイン語に苦しめられているので、もちろん噂は嘘ですが。
 
例によって入部の経緯を書きます。ざっくり言うと、テント列でヨット部に出会い、2回の試乗会でヨットと部の雰囲気に魅了され、散々迷った挙句、やはり心にずっと残っていたヨット部に入ったという訳です。具体的には、試乗会で470に乗り、トラッピーズで風を切る感覚が最高で忘れられなかったのと、ヨット部の雰囲気がとても居心地がよく、私もその輪に加わりたいと思ったのが大きいです。試乗会の時に、先輩方にトラッピーズの姿勢が綺麗と褒めていただいたのも実は決め手の一つだったりします。もうこれ以上考えても不毛だと思うくらい悩んだ私は、最終的に、試乗会の時のビビッと感を、両親と、テント列の時から新歓してくださった古橋さんの「もう入っちゃえば?」という言葉に背中を押してもらう形で信じ、入部に踏み切りました。(その割にはびびって入部宣言のタイミングを逃し、入部しますと先輩に密かに告げたのですが)
 
ヨット部に入り、はや2ヵ月。入部を後悔してはいません。才能があるかも、という安直な期待は裏切られましたが…というのも、ヨットというのはとても頭脳派な面も持つ競技だったからです。これからは私も海で臨機応変に対応できるように頭をフル回転させていこうと思います。
ヨットに関する学びへの意欲が高い同期と優しく明るい先輩方に囲まれてヨットに乗る日々は楽しく、まさにel tiempo pasa volando(光陰矢の如し)です。
これからも同期たちと切磋琢磨しながら(否、私の場合、置いていかれないように必死にしがみつきながら)、一生懸命ヨットに取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いします。

復活へ

2019年07月09日 13時09分08秒 | レース反省
こんにちは。
3年スナイプスキッパーの永田です。

1月リレーブログ以来の投稿になりますね。
こんな久々になってしまった理由は後ほど。

先週はノースセールカップ東日本スナイプ選手権大会でした。東大からは4艇出場しました。

以下リザルトです。

(全74艇、4レース)
31308 吉武・古関
44(44)-12(11)-22(22)-DNC(74) 151点 33位
30785 戸沢・野村
46(46)-32(30)-15(15)-DNC(74) 165点 39位
31418 多賀谷・尾澤 40(40)-43(41)-46(45)-DNC(74) 200点 49位
30563 永田・阿部
51(51)-64(62)-45(44)-DNC(74) 231点 57位

以下、僕の船の反省を書いていこうと思います。

まずは1日目。当初の予報ではそこそこの強風のはずでしたが、意外とフルパワーちょっと超えくらいの風。走りやすいですが、それは他の船も同じ。実力差がはっきり現れそうなコンディションでした。

第1レース(50°-13kt)
スタートラインに並び遅れてしまい、本部船よりの二線でスタートしました。すぐにタックして右海面へ。右端まで突っ込んだ所、右に片振れしたことでかなりゲインしてタック。オーバーセールになってしまい数艇に抜かれたものの、25位前後で回航。ランニングで抜かれ、下マークの激混みに巻き込まれて少しずつ順位を落とし、2上のレグでも少しずつ後ろに抜かれ、気付けば他の東大勢に追いつかれて、東大集団で2上マーク回航。その後のランニングであっさり抜かれて結局東大最下位でフィニッシュ。非常に悔しいレースでした。

第2レース(35°-13kt)
今度は早めにスタートラインに並べたものの、下のスペースを空けすぎて入られて苦しくなり、結局本部船そばの二線スタートで、またも即タック。右に雲がありそうということで右に伸ばしました。1分くらいして右に伸ばしてた先頭艇団がなぜかタック。後ろを見ると左にブローがありそう。クルーの阿部と相談したが、右奥のブローの方が良さそうと判断して右に突っ込むことに。しかし、この読みは外れて右奥のブローがやって来る前にレイライン際についてしまい、左のブローを取った艇に大負け。自分たちの目を信じるべきだったなと2人で猛反省しました。前の船との差はあまり縮められず、62位でフィニッシュ。やってはいけないレースでした。

第3レース(50°-9kt 3上フィニッシュ)
またもうまくラインに並べず二線スタート即タック。右海面で展開して2下までは50番台で回航しました。そして最後の上りレグ。後ろの方だったこともあり、真ん中あたりの海面で振れタックを繰り返しうまくリフトを走り続けることに成功しました。10艇前後抜かして44位でフィニッシュ。レース全体としてはあまり良くないレース運びではあったものの、最後のレグは収穫があったかなと思います。


続いて2日目。かなりの強風とはいえぎりぎりレースはできそうな天気予報でしたが、いざ新港に降りてみると超強風。他大学も社会人の方々も艤装しないほどでした。しかし、ブリーフィングでレース委員長から発せられた言葉は

「レースやります」

沖ではmaxで20knot 程度でレース可能との判断でした。確かに新港は黄旗だし、これくらいの風ならよく練習するもんな、ということで着替えて艤装開始。しかし、しばらくして25knotのガストが入って結局AP…
待つこと1時間近く。新港がついに赤旗をあげました。これはさすがに…と思ったものの運営からのアナウンスは特になし。少ししてL旗があがり再度ブリーフィング。ついに…と思いきや、レース委員長から発せられて言葉はやはり

「レースやります」

湾内ならmaxで20knot弱なのでレースやれるっちゃやれる。でも少し沖に出たらそこは別世界だから気をつけてね(笑)
赤旗が上がった中で出艇した経験がなかったので正直不安しかなかったですが、やるしかないと気合を入れて出艇に臨みました。
が、どんどん吹き上がっていくハーバー。スナイプチームで相談した結果、風が強すぎる、レスキューがいないから万が一のことがあるとまずい、マストや艇体の破損のリスクが高い、ここで頑張って出て得るものより失うものの方が大きいかもしれない、などを考慮した結果、全艇リタイアの判断を下しました。
結局その日は1レースしか行われなかったことや、多くの船を巻き込んだ沈のトラブルなどがあったこと、着艇で多くの船がトラブルを起こしていたことなどを考えると、勇気ある撤退をして正解だったのかなと思います。出てみたかったという気持ちもありましたが…

それでは、レース全体の反省。正直、課題は全部だなっていうのが実情ですが、特にあげるとしたら①スタート②ランニング です。
スタートは非常に苦手で、まともにスタートできるのが3-4回に1度くらいしかありません。スタートで失敗しても追い上げられるボートスピードを持っていればリカバーできるかもしれませんが、残念ながらボートスピードもそこまでない。せめて1線スタートを毎回できるようにならないと、まともなレースができないなと感じてます。今までスタ練を全然できていなかったので、夏練ではそこを重点的にやりたいです。
そして、ランニング。どうしても大量に抜かれてしまいます。下しすぎなのか上しすぎなのか、レース中だけでなく走り合わせ時も遅いなと感じることが多いです。折角1上で稼いだ順位をランであっさり落としてしまうのはもったいなさすぎるので、なんとか改善したいポイントです。

さて、冒頭で言及した「久しぶり」の理由について。
端的に言うと、全然練習に参加できていなかったからです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は肩の怪我により1-4月にほぼヨットに乗れていませんでした。休部という選択肢もあるにはありましたが、小松さんのアドバイスにより、疾風(レスキュー)に乗って海には出続けました。その甲斐あって復帰直後のパフォーマンスは復帰前からそこまで落ちずに済みました。とはいえ、他のスキッパー陣は春合宿やインカレでメキメキ上達していて、かなり水を空けられてしまいました(ヨットだけに)。
復帰直後は、走り合わせ時に自艇だけどんどん遅れていき、ライン修正される度にメンタルがやられそうになっていましたが、全個出場のスーパークルーの阿部センパイに色々と矯正してもらって、なんとかまともに走れるようにはなりました。でもまだレースでは全然勝てない。惜しいレースはあるんですけどね… 彼らに勝って秋インで走るためには、彼ら以上にこれからも頑張らないといけません。学科が忙しすぎて全然自主練ができないのが非常に残念ですが、時間を見つけて少しでも上達するチャンスを逃さないように頑張りたいです。

久しぶりに書いたもので、めちゃくちゃ長くなってしまいました。
長文、駄文読んでいただきありがとうございました。

それでは失礼いたします。
3年 スナイプスキッパー 永田 裕之

P.S.
先日、学科のコース振り分けがありまして、推進コース(エンジン系)に振り分けられ、これでまた某T先輩に一歩近づいてしまいました...(T先輩の件については、僕の自己紹介ブログ参照)
もしかしたら同じ研究室になっちゃうかもしれないです(笑) とりあえず、一度お会いしてみたいです。

梅雨空にこそ映える紫陽花

2019年07月02日 16時35分16秒 | レース反省

3470クルーの天木です。

梅雨真っ盛りで毎週天候に恵まれませんが、合宿所の前に咲く紫陽花はとても綺麗で、毎朝明るい気持ちになります。

 

先週末葉山にて全日本470関東水域予選が行われました。以下リザルトです。

 

(全71艇、2フリート)

4692 塚本・天木 9-5-(21) 14 14

4579 松前・大橋 21-(26)-16 37 43

4452 小野・下重 16-(25)-17 33 40位(女子ペア3位)

 

東大からは、5/18-19に行われた予選を突破した3艇がレースに参加しました。

塚本さんと僕のペアは全日本470選手権出場権獲得、小野さんと下重のペアは全日本女子470選手権の出場権を獲得することができました。

社会人も出場し全個より厳しいとも言われる全日本470の出場権獲得もさることながら、全日本への複数艇進出も相当久しぶり、だと思われます(ちゃんと調べていないのでわかりません)。昨年この大会ではトラブルに見舞われ涙を呑んだだけに、学生12位という結果は素直に嬉しいです。 

全日本470を決め、

「やっと、やっと、小松さんに良い報告ができる

と、塚本さん。

スナイプチームが春関東インカレ22年ぶりの6位入賞、全日本個人選進出と勢いづくなか、470チームはなかなか結果を残せずにいました。そんな470チームを背負う塚本さん。喜びもひとしおだったと思います。

 

梅雨空にこそ映える紫陽花。

 

今回のレースは秋インカレに向けて様々なペアの可能性を探るため、春インカレ、関東個選からペアを変えて臨みました。 

インカレは団体戦ですから、いかに全ペアが叩かずレースをするか、が問われます。どれか1ペアが早くても意味は無いとまでは言いませんが、それでは結局団体戦では勝てないわけです。要するに3番艇勝負。

 

レースシーズンを振り返れば、 


5/11-12

春インカレ。3年の松前と組み、3番艇クルーを務めました。上2艇のスキッパーは2年生からインカレに出場し経験豊富なので、全ては初インカレの松前と組む自分にかかっているというプレッシャーの中、派手なレースより叩かないレースを心がけました。もちろん心の中では俺が1番走ってやる!と思っていましたが笑。結果、20番付近で安定していたものの、最終レースDNF。力不足を痛感しました。

 

5/18-19

関東470予選(先週末行われた全日本470関東水域予選に進出する71艇を決める予選レース)。松前と組み、次週に行われる関東個選で全日本個人選に進むにはスタート攻めるしかないね、と叩かないレース方針を捨てました。ミスなくまとめれば10番くらいでは帰ってこれ、逆にミスをすると20番代と安定しないレースになりましたが、まだ完成していない我々としては安定しないのは予想の範囲内だったので、自信をつけて次週の関東個選に臨みました。

 

5/25-26

関東個選。ボロボロ。スタートまともに有利エンドから出たのは1レースのみ。そのレースは12位でしたが、他のレースがひどすぎて結果45位。全日本にかすりもしませんでした。本気で狙っていただけに悔しくて悔しくて。しばらく立ち直れませんでした。

このレースで一旦松前とはペアを解消し、秋インに向けて様々なペアの可能性を探ることになりました。松前は去年まではまともに練習もできず、今年いきなりインカレデビューしたにも関わらずよくここまで2人でこれたな、と思います。フリートレースではかなり可能性を感じただけにここで解散か…と正直残念でした。松前と散々レースして2人で悩み苦しんだ経験は貴重なもので、今の自分に活きているな、と本当に思います。強風のボートスピードは最高だったよ。

 

6/29-30

全日本470関東予選。2ペアしか出場できない七大戦(7/14-15)に向け塚本さんと組み、昨年から得意とする北風の強風。正直2人でレースに出たのはほぼ初めてだったので、どこまでいけるかなーと思いながらレースしてました。

自分としては、コース引きを任される中、風のフレへの対応や艇団に対する自艇の位置づけなど、ここで勝ったなと思える部分が多かったと感じています。途中で風が落ちてしまったR32上を除き全ての上レグで順位を上げることができたので、今まで積み重ねてきたことは間違っていない、高いレベルでも十分戦える、と自信をつけることができました。まあこれも塚本さんのスピードがあるからできることなんですが笑

クローズのコース引きとフリーのボートスピードをクルー。フリーのコース引きとクローズのボートスピードをスキッパー。という僕が理想とするペア内での分業がしっかりできていたように感じます。

ただ、春インカレ最終レースでもDNFをつけた、葉山の北風が無くなっていく時のコース引きは反省をうまく活かせず、順位を大幅に落としてしまいました。さらに、スタートに関してはいつものルーティンを忘れ、R2では不利なエンドからかなり遅れて出てしまったので、改善の余地はまだまだあると感じています。

 

再来週の七大戦に向けて僕らのペアに求められるのは安定して前を走ること。全日本の舞台で活躍する旧帝大のライバルたちに一発かましてきたいと思います。ヨットレースはいくら良いレースをしてもトップじゃないと悔いが残るもので。

 

昨年連れて行ってもらった全日本個人選。今年2人で決めた全日本470。来年こそは、ペアが同期か後輩かわかりませんが、どちらの大会にも進みたいと思います。

 

昨年4年生が引退されてから伝説のクルーになるんだ!などと大口を叩いてきましたが、少しは理想に近づけているのかな、と成長を実感するレガッタになりました。

 

ずっと言ってる気がしますが、

東大はクルーが走らせる。

そんな文化を根付かせるのが1人の男の夢です。皆さま温かく見守ってくださると嬉しいです。

 

 

 

東京大学運動会ヨット部3年 天木悠太


新入生自己紹介2019 part19 藤田郁

2019年07月01日 20時15分38秒 | 新入生自己紹介

ご紹介にあずかりました文科2類の藤田郁です。萩原に「ヨット部唯一の金髪でボケたがり」と紹介されてしまいました。ボケたがり、という言葉にどこか引っかかりを覚えます。普段あんな雑なボケをかましておいて、実は繊細な部分もあるんだぞということをここで任意の方にお伝えしておきます。それになんなら今日髪を染め直してきました。今は「ヨット部唯一のブルーグリーン髪でボケてみんなを笑わせようとしてくれるいくちゃん」が正解です。

 さて、前置きが長くなってしまいました。出身は女子学院で、卓球と落研(落語研究)を兼部していました。落研では「まっ亭ダーリン」という亭号を与えられ、ミーハーにかっちょいい先輩()を追いかけ回す日々でした(盛った)。しかし高3のハロウィンで一休さんの仮装をしようと思い立ち、ハゲかつらをつけるべく長かった髪を断髪し、イケメン路線に転向するかと思いきや、「髪切った理由がバカすぎる」と友人に一蹴され、それでいて「今の方がいい」「なんで早くショートにしなかった」などと中高5年半、いや、18年間の私を全否定されつつあの学び舎から巣立ちました。

大学では最初、イケメンキャラを狙って弓術部に入る予定でした。袴がかっこよかったので。しかし出会い厨であった私は色々なサークル・部活に行こうと心に決めており、女ラク、ボートなどもいいなぁと心が揺れ始め、朝7時から女ラク、空きコマで弓術、放課後にボートというハードスケジュールを送ったりなどしました(もちろんそういう日の授業はグッスリでした)。そんな中、ヨットにも当然乗りたいと思い、葉山の試乗会へ行ったところ、そこでスピンを張って堂々と荒波の中を進む470や、上下に激しく揺れるレスキュー艇に強く興奮し、気が付いたらヨット部に気持ちが傾いていた、という次第です。

人生いったい何が起こるか、分かったもんじゃありませんね。私の父親はLBですが、私はヨット部を勧められてもいなければ、何かヨット的素地があるわけでもありません。まあ父親がヨット部だったというのがサーオリに足を運んだ動機かもしれませんが。ヨット部入部は自分で決めたことではありますが、結局父親の敷いたレールの上を歩いてしまっているようです。なんか悔しいのでこのヨット部で、私の寒いギャグも優しく受け流してくれる(受け止めてはくれない)温かい素敵な同期たちと、レールを一歩踏み出し、立ちはだかる壁を乗り越えて、何か一つ大きいことを成し遂げてやりたいです。もんじゃだけに。

・・・次は五月祭打ち上げ会場のもんじゃ屋さんで下ネタを連発していた古山君です(逃)


ゲル盛り、海マネ、審問ゲーム!

2019年07月01日 01時01分01秒 | 通常練習

冷房のスイッチを入れようか迷う時期になってまいりました。そんな中、環境意識のかけらもなく冷房をつけてしまった2年スナイプクルーの尾澤です。今日は先週6/29, 30のスナイプチームの活動報告をさせていただこうと思います。

 

先週、スナイプチームは葉山新港から出艇できなかったので、八景島の1年練習運営に参加しました。土曜日、午前中は弱い雨にハイクアウトコンディションの風域、午後にかけて晴れつつ微風になっていく天気でした。午前中は寒いのに沈しかねない中々ハードな状況でしたが練習になったと思います。海上ではいつもと変わらず上下マークを打っての練習となりました。記念すべきはトレーニングで八景練習名物サッカーを実施したことです。サッカーは今年度初めて実施し、大盛り上がりで終えました。個人的MVPは古山ですね。劣勢の自チームを見て違うチームながら参戦し、好セーブを連発しました。(ちなみに自チームは古山の奮闘虚しく負けました。)

 

一方、日曜日、赤旗級の強風が吹き荒れたので出艇は見送り、温めておいた企画を実施しました。それは「審問ゲーム」です。これは1年生を3チームに分けてルールブックを配布、描いたレースの絵を各チームでルール的タクティクス的ストラテジー的に分析して発表してもらい、最後に上級生視点での分析を発表する新しい「陸シミ」です。1年が初めて本格的に読むルールブックから規則10や規則18などを発見し、さらに踏み込んでどう行動すべきか考える議論は白熱しました。特に「ケース6:誰も見ていない中マークタッチをした場合どうすべきか」の議論は二分されました。

 

 また、1年生は470チームのもとゲル盛りを学び整備力も高めました。中にはホッパーにドリルで穴あけてピントルをつける猛者も現れました。恐るべし今年の1年! 他にも、1年マネに海座学をしました。ホッパー艤装・ロープワーク・海上オペレーションについて学びました。海でマネージャーが重要な役割を果たす時代が訪れそうです。こうして強風で出艇できない分、なんとか時間の埋め合わせができたかなと思います。

 

 運営目線でつらつら書いてしまいました。先週の話はこれで終わりにして、今週末の話題に移りたいと思います。今週末には葉山で東日本スナイプが開催され、スナイプチームからは4艇が出場します。前の関東スナイプでは1レースしか行われず不完全燃焼感が残っていて頑張りたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします!