こんばんは。平日は微生物と戯れさせて頂いております、4年スナイプスキッパーの多賀谷です。スキッパー初インカレが先週末行われました。リザルトは
長岡のブログをご覧ください。また次の画像もご覧ください。吉武・長岡ペアが撮られたこのタックの写真が個人的にめっちゃ好みなんです。
どちらの写真も、羽田様より。
このブログは春インカレの備忘録としてみます。
1日目。
応援部が盛り上げてくれてお祭りモードだ。応援部の「ただひとつ」は貫禄があって強そう。花道を作られたりなどして、ボルテージは最高に。出艇では、ランチパックのピーナッツをくわえてハーバーを出た。これくらいのリラックスがインカレではちょうどいいのかもしれない。曳航もスムーズに行き、余計な雑念なく海面に向かえた。さぁ、風待ちだ。
第1レース-14位(PTPにより17点) 210° 4knot
下有利と見て、スタートラインのやや下めからみんなソワソワしているのが伝わってくる。まぁ海の上で2時間待たされて、やっと第1レースだし、そうなることは想定済み。高いなと思ったスタートラインは音響一声。すぐにポートで後ろをなめて、そこそこの風位はあったので、前を通れなくなったところでスターボードに。混雑具合を考慮してレイラインに余裕をもたせて1上マーク。左が伸びた、12位回航。圧倒的に落ち着いている。ジャイブなしで伸ばして最後に判断ミス。レイライン付近でかぶされたが耐えるべきだった。吉武と連続でゲートマークをスターボードに見て回航。2上で吉武のケースを見てしまい心配になりながら、走る。2上は16位。比較的自由に走れる2上で、もっと耐えられるようになりたいな。そこからは、落ち着いてキープして14位フィニッシュ。吉武もこの順位で帰ってこれるはず、ということを示せるレースをしようと2上以降は意識していた。
第2レース-29位 200° 7knot
PTPのことはつゆ知らずの第2レース。混雑を恐れて真ん中やや下に位置取った。スタート30秒前に下に船が入ってきた。自分の下の艇団が高く、見通しも見えなかったのでクルーがジブを引けなかった。その下の船に殺されてしまった。メインだけ引いて止まった自艇はポートで全艇の後ろを切ってスタート。単純なコースを意識させて1上は37位。そこそこの位置に他の二艇がいたのが救い。耐えの走りでフィニッシュ29位まで持っていく。
第3レース-23位 210° 3knot
上を狙うが並び遅れラインの後ろをなめているときに、スタボの船を避けさせ2回転。まだ、時間がある。落ち着いて2回転を終えスタート20秒前。上の第二線から出てすぐにタックしてフレッシュを掴みに。吉武が2位といい感じ。1上は28位で戸沢も自分らより前にいる。好レースの予感。2上25位、フィニッシュは23位。この順位から大きく崩さない走りができたのはこのレガッタの大きな収穫。最後に3マークからのリーチングで、下から抜かれ1つ落とした。ここは、もったいないとクルーとフィニッシュ後、いろいろ共有。
第4レース-9位 200° 4knot
3レース目で順位を上げたこともあって吉武からは、堅実なレースの指示。明らかにスタートラインが低かったので真ん中から付近の船より1艇身高くスタート。これはクルーとも了承が取れていた。1上は3位。残り2艇もいいところ。はやる気持ちを抑えてジャイブをせずにランニングへ。1下は3位だった気がする。2上で最後の上マークアプローチで左のパフを掴み損ねて2艇にかわされ7位に。その後のリーチングでは差はつかず、2下で前を走る船がロッキングを取られて、JURYのホイッスルがあたりに鳴り渡る。心臓止まるかと思った。470のロングチャーリーもあって、3マークは艇種が混ざり合うカオスに。470の後ろにうまくつけられずマークをしめられなかった自分は上から2艇に抜かれてフィニッシュ。この2点はこのレガッタで一番縮められた2点だったと思う。
PTPのことを知ったのはこのタイミング。レース間のタイミングで知らされるより、こっちの方がいいレースが出来た気がする。PTPの分を含めて得点計算してくれれば、海の上のプレーヤーには、さすがにバレないと思うし、少なくとも自分はそうして欲しいと思っている。
2日目。
1日目より自分の中に緊張感があるのを感じた。1日目で予想以上の成績だったからなのか、睡眠時間をとりすぎたからなのか。ハーバーには想像より強い北風が入っていた。これは曳航なしかな、なんて考えながら予定通りのD旗。出艇後のランニングで一人だけローリングが止まらなくて、走れないかもなんて名状しがたい不安感。そんな弱みは他の2艇には見せるわけもなく、まもなく、本部船に着いてクローズ。もうオレンジ上がってるし。イマイチな走り。
第5レース-23位 60° 10knot
右に行きたいということで、本部船寄りを狙おうとしたらまさかの東大3艇かぶり。ここは一番遅くに来た自艇が下に走って別の場所からスタートしようということで吉武とスムーズな意思疎通が取れた。スタートラインに着くのが遅れてしまいやや低いスタートラインを見極められず、上の船に殺されてポートタックに。微妙なブランケットを耐えてタックを返せるようになってから、左へ、クローズの走りは悪くない。前の月曜日に、3艇でセールチェックした時の風速とかなり近い。上マークでは20番台後半まで上げ、ランニングへ。
第6レース-37位 55° 7knot
気温が上がってきて右に振れるのを警戒して本部船寄りで待った。本部船に一番近い位置(いわゆる上1)からのスタート。2秒遅れほど、この位置からのスタートならもう少し攻めることができた。この時の加速は練習に近いものが出せたのではと個人的には満足している。そして、最悪のミス。トラベラー引き忘れ。そりゃ勝てないわ。スタート前の確認事項リストに入れておこう。自艇が本部船の右側に追い出した船が、右に出して自艇もすぐに右に返したのに負けてたので、気づいた。クルーには謝っても謝りきれない。左も伸びそうということで左に寄せるも、同風位の艇団が大きく、左に寄せきれない。上マークはスタートのわりにイマイチ。ランニングは良かった。他艇の角度にとらわれすぎず自分の角度で走って抜いていく走り。1上のミスを頭から排除できていた。いい感じ。2上。ほとんど無風になる。序盤は左が伸びたが、残りの右の風を使って追いつく。ここで無理をしてしまった。レイライン足りなくなって、もう一度外に出すタックで止まり、スタボポートで2回転。この2回転でライバル校たちに一気に行かれた。あれはベアしてタックか、むしろジャイブだったな。そこからは焦ってしまった。DNFかN旗かという瀬戸際でのレース。上サイドがランニングになって、風がなくなった。自分のまわりの艇は諦め半分に話しかけてくる。ここで判断ミスをしてしまった。セパレートして大負けした。後ろには5艇くらいだっけかな。初めての景色。DNFが濃くなる。もう一度4knotくらいまで最終的に風が入り、走りに集中。ランニングではジャイブコースを選択した。2艇ほど船を抜かし、なんとかフィニッシュは間に合わせた。
こんな感じの2日間。終わってみればPTP以外は文字のつかないきれいなレースができていて、ノルマクリアというところ。いいかどうかは別として、ほとんどはテルテールを見ていた。野村大善というクルーがそうさせてくれた。自分の問いかけによく答えてくれたし、譲れないところはちゃんと主張してくれる。細かいセールのトリムの気遣いも同時にこなしてくれる。東大はクルー力で勝ちに行くっていう冬の方針がこのインカレで噛み合ったんじゃないかな。ありがたいことに個人戦でも同じペアで組ませてもらえるので、これからもよろしく、大善。
まだまだ、これはほんのはじまりにすぎません。
自分たちの代で、
「ザ・ゴールデン・ヒストリー」を作るって決めたから。