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交流

*(テニス)*新人戦 観戦

2009-09-20 22:13:00 | 徒然なるままに
9月20日(日)

今日から長男は山中湖で合宿。長女は仙台で仕事。末娘は*(テニス)*の新人戦。

末娘の公式戦の観戦は今回が初めてだ。
夏の総体が終わり、3年生は引退。末娘たち中2に代替わりをしてから、初めての公式戦だ。

一回戦は余裕で勝ち、2回戦は接戦で勝ち進み、3回戦は惜敗だった。
末娘のペアは、2回戦までは動きも表情も良く、伸び伸びとプレーをしていたのだが、午後からは疲れが出たのか、相手が優勝候補を打ち負かして勝ち上がって来たチームだからか、余裕のない表情で、ミスを連発、惨敗だった。

夏休みの終わりごろ、突然、部活動*(テニス)*をやめたいと言い出し、その後は家でも暗い表情、低く、つぶやくようなしゃべり方、投げやりな態度や、イラついている様子が心配だった。

今日の試合を見る限り、選手としてコートを駆け回り、ペアの子とハイタッチを決める末娘の表情は、とても明るく、やめたいと悩んで、毎日ため息をついているようには見えなかった。
一緒に観戦していた保護者の方々も心配してくださっていた。ありがたいことだと思う。

アドバイスできることは言い尽くしたと思っている。
今日の試合を通して、彼女が何を感じ、何を選択するか・・・。
親としては、彼女がBESTの選択をすることを信じ、見守り、支えるしかないと思う。


今日は秋晴れの、初秋の風がさわやかに吹き渡る最高のスポーツ日和だった。
千葉市の青葉の森公園には、千葉市内各地から様々な運動部が集まって競い合っていた。
中学2年生のこの時期、娘と同じような悩みを持ちながらも、頑張っている生徒たちがたくさんいることだろう。

たった一度の中学校生活。引退までのあと10ヶ月をどんな風にすごしたいか。
今までも、どの先輩たちも、みんな悩んで大きくなっていったのだ。
部活動内で顧問やメンバーとぶつかることも、時には必要なこと。
自分の思い通りに行かないことや、スランプに陥ることも、挫折を味わうことも、より自分が強くなるためには必要なLessonなのだ。
誰にだって、逃げたくなることも離れたくなることもある。
勝っても、負けても、すぐに来年の総体はやって来る。
失敗から学び、更に成長できるかどうか・・・。
いっぱい悩んで、苦しんで、でも、最後は自分の意思でDo your best*(びっくり1)*

とにかく、今日はお疲れ様。
テニスの試合、とっても面白かった。
娘の様子も知れて、一石二鳥だったと思う。

頑張れ、ぴっぴ!
自分に負けるな、ぴっぴ!

役者魂

2009-09-20 21:24:00 | 徒然なるままに
シルバーウィーク初日。
今日は、テアトルエコー養成所時代にお世話になった川和孝先生演出によるお芝居を見に行った。

第29回 シアターΧ名作劇場
日本近・現代秀作短編劇シリーズ
島村民蔵作『城』
池田大伍作『根岸の一夜』

このシリーズは年2回公演のペースで上演されているのだが、江戸時代~昭和初期の日本の庶民の姿が描き出されていて、とても興味深い。

今回、とても感心したのは、『根岸の一夜』に登場する、身請けされたおいらんの所作と台詞回しだった。
最前列で見ていたのだが、思わず自分も、その時代の人間になって、同じ舞台上にいるような錯覚に陥った。

それと、使者の侍役の人の、袴さばきや帯刀の仕方が、当時の武士が目の前でやっているようなリアルな所作だった。

舞台とは、その脚本に描かれている時代や空間、登場人物の心情を再現し、表現することだ。
実年齢より若く見せたり、老けて見せたり、自分とはまったく違う性格の人間の生き様を表現したり、自分が体験したこともないことや、生まれるずっと以前の時代の人間の生活を再現するのは、難しいが、なんとやりがいのある表現活動だろう。
見ていて、私の役者魂が、ゆすぶり動かされるような気がした。

                             *(クローバー)*           *(クローバー)*

帰り道、書店に寄って、第9回美術検定(11月15日試験日)の申し込みをした。
無謀にも、いきなり3級に挑戦することにした。
夏休み中も勉強はしていたつもりだが、受験料5,800円を無駄にしないためにも、今日から更に気合を入れて勉強だ!

『諦めたら、そこで試合終了ですよ』

2009-09-20 17:39:00 | 徒然なるままに
9月18日(金)

今日は、前期の期末テスト。
いつも遅刻ぎりぎりの生徒たちも、大方は早めに登校していたように思う。

3年生のテスト監督に行ったら、夏休み前の中間テストよりも気合が入って、心なしか顔つきも違っていたように思える。部活動も引退して、いよいよ受験生モードに切り替えたかな?

2年生は、学年の先生方が心配されていたとおり、なんだかふわふわした感じ。
1年半後の入試より、明日から始まる新人戦のことでいっぱいなのかな?
休憩時間に、
「一次関数って何だ~?!」
と叫んでいる生徒がいた。おい、おい・・・*(ショック)*

1年生は素直だね。入学してから2回目の定期テスト。
直前の数学の補習でみっちり付き合った生徒が、
「先生に教わった問題がたら、絶対解くからね!」
とガッツポーズを見せてくれていたが、結果はどうだったかな?

どのクラスでも、ラスト10分頃に
『諦めたら、そこで試合終了ですよ!』
『最後の最後まであきらめずに、ブザービートを決めろ!』
と、バスケのエールのような声をかけると、それを誰も茶化したりせず、突っ伏していた生徒はむっくりと起き上がり、他の生徒たちも、真剣に答案用紙を見直していた。

さあ、テストが終わればシルバーウィーク!
受験生たちは、学校説明会や、下見がてら高校の文化祭に行くのだろう。
1,2年生は新人戦と、連休返上でその練習。
でも、近隣の学校の中には、インフルエンザで学級閉鎖や休校しているところもあり、試合出場の辞退、棄権を余儀なくされているようだ。
暑い夏休み、お盆返上で新人戦に向けて頑張ってきた生徒たちにとっては、辛い選択だったことだろう・・・。

また、6月の修学旅行を9月に延期したのに、今回もインフルエンザの影響で、結局中止にした学校もあると聞く。
特に、高校では、シンガポールなど、海外への旅行だったのを直前まで結果を出せず、結局当日キャンセルで、行けなくなったばかりではなく、払い込んだ旅行費用はほとんど返ってこないのだとか・・・。

我が家も、我が勤務校も、まだ新型インフルエンザの洗礼は受けてはいないが、これからも罹らないという保証はまったくない。引き続き警戒して、うがい手洗いの慣行は続けさせていきたいと思う。
5日間のシルバーウィークを元気ですごそう!

プロフェッショナル 漫画家 井上雄彦

2009-09-20 17:06:37 | アニメ
9月16日(水)

プロフェッショナルとは、『向上し続ける人ですかね。これがなくなったらプロ辞めないとって思っていることが、それなんで。だから、プロフェッショナルというのは、向上し続ける人、と思います。』

9月15日に放映されたNHK『プロフェッショナル~仕事の流儀~』に出演した、漫画家・井上雄彦氏は、こう語った。

漫画「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」でメガヒットを飛ばしながら、創作に対しては常に真摯で繊細で、直向きだ。
 「スラムダンク」のときは、内容的にも、悩みながらも自分だったらこうするだろうと、自分自身、楽しみながらそれぞれの登場人物になりきって、ストーリーを生き、バスケット・ボールを楽しんで描いていたのだろうと思う。
 その『スラムダンク』を31巻でひとまず筆を置き、新たに挑んだ作品が、吉川英治原作『宮本武蔵』の『バガボンド』だ。
『バガボンド(vagabond)』とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。『宮本武蔵』という題名にしなかったのは、作者が、読者の読む前の先入観・好き嫌いを持ち出されるのが嫌だったのと、過去に実在した人物を好き勝手に描くのは後ろめたさを感じたからである。

『スラムダンク』の『陽』の部分を描きながら、『陰』の部分を描きたくなったのが動機だったと語る。
『陰』・・・人間の感情の『負』の部分。生きるか死ぬかの、殺すか殺されるかの戦国時代に、『天下無双』の剣豪を目指して剣術の修行を積み続ける武蔵の行き方は、過酷で、凄惨だ。
その中で出逢う、宿命のライバル佐々木小次郎。『バガボンド』では、武蔵と同い年で、聾唖(ろうあ)者として描かれている。

連載も10年目に入り、単行本も31巻になったが、いまだ武蔵の『戦いの螺旋』は続いている。
昨年、上野の森美術館で、『井上雄彦 最後の漫画展』を見に行った。
実は、『バガボンド』はそれを見に行くまで、読んだことがなかった。
『スラムダンク』は単行本も完全版も全巻揃えるほど夢中になって読んだのだが、『バガボンド』の凄惨な戦いのシーンが苦手で、読めなかったのだ。
半ば『スラムダンク』を期待しながらも、『バガボンド』について何も知らないで見に行くのはちょっと違う気がして、BOOK OFFで27巻まで大人買いし、一気に読んでから行った。



『感動』した。
美術館の外壁に掲げてあった巨大な武蔵のイラストに始まり、作品たちが漫画の狭いこまを飛び出し、美術館の壁面に等身大で、墨一色の筆で描かれていて、迫力があった。展示の仕方も良かった。
『視線』を感じる絵だった。
洞窟の中に座る老成した武蔵が、生みの母親に会いに行った時の少年武蔵が、私を見ていた。
私は『金縛り』にあったように魅入ってしまい、動けなくなった。
『少年武蔵』の前では、30分ぐらい立ち竦んで、最後には涙が止まらなくなって、会場係の人が心配して声をかけてくださったぐらい泣いた。
『剣聖』となった武蔵が、父の霊に「この上何を求めるのか」と問われた時の答えが描かれている『間』だった。
その部屋から先は、とてもやさしい空間だった。
武蔵を苦しめていた心の棘が、一本一本抜け落ちて行って・・・・。
ラストシーンはさらに感動的だった。
『宿命のライバル』武蔵と小次郎が、少年の姿で描かれていた・・・・。

この時点で、本編の『バガボンド』はまだ連載中で、もしかしたら、あの展覧会で描かれたものとは別な結末に辿り着く可能性もあるだろう。
『あの結末』に辿り着くには、まだまだ越えなければならない、数々の山場があるのだろう。
その『手に負えないこと』を自らに課して、常に向上するために『画力』を研鑽し、嘘のない『台詞』を登場人物に吐かせるために、日々、『生みの苦しみ』を味わっているのだろう。

あの制作現場やネームを考えている時の井上氏の表情を見ていて、いつまでも待つから、とにかく最後まで自分で納得の行く作品を作り続けていってほしいと願う。
実在の武蔵とも、『原作』の武蔵とも、史実とも違ってもぜんぜんかまわない。
井上雄彦氏の世界の武蔵を描ききってほしい。

連載を終えた時、『お杉おばば』の最期を描ききった時以上の笑顔と達成感で終われるように・・・。

『スラムダンク』のラストシーン、桜木花道の名台詞『天才ですから』を更に超える感動を期待している。

井上雄彦公式サイト
http://www.itplanning.co.jp/

プロフェッショナルとは『向上し続ける人』。
私はどうだろう。
『プロ』としての『こだわり』や『プライド』はあっても、常に向上し続けているだろうか。
できない言い訳や、大変なことから逃げてはいないだろうか。
『講師』とはいえ、教壇に立ったら生徒の前では『プロの教師』だ。
『昔取った杵柄』を生かしながらも、常に技術も意識も情報収集力も向上し、意欲的に創造する力を更新し続けられる『プロフェッショナル』を目指そう!