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美術の補習授業

2009-10-02 00:43:00 | 徒然なるままに
10月1日(木)

今週は、毎日帰りが遅い。
2期制の前期通知表の準備に追われているのだ。
一番遅い日は、帰宅したときには夜中の2時を回っていた。

生徒数が少ない学校とはいえ、全学年を受け持っており、今回は、土器という、持ち帰って採点ができない作品の評価がある。
ところが、各種ポスターや絵画のコンクールの締め切りが9月中旬から末に集中しており、毎日、出品参加する生徒を残して、手直しの指導をしたり、作品に枠や応募票ををつけたり、梱包作業も結構時間がかかる。
それらを片付けてからの成績入力のため、気がついたら遅い時間になってしまうのだ。

今日は、3年生の課題「BOX ART」の補習をやった。
1,2年生のときに『モダンアートテクニック』を習っていない3年生が、今、1.2年が学習しているテクニックを自分たちも練習したい、習いたいと言ってきた。
また、45分授業の中で、私に聞けなかった質問をしに来たり、アドバイスを受けに来る生徒もいた。

今、美術室の黒板には、去年の前任校で教えた生徒のCDジャケットデザインの作品を展示してあるのだが、その影響もあるのだろう。
今の自分と同い年の中学生の作品を見て、大いに刺激を受けているようだ。

ポスターコンクールに出品する生徒も、それらの作品を見て、自分の作品をより良くしようと努力し、最初に提出した時の絵とは見違えるほどの出来上がりに大満足して、自信を持って出品している。

この補習時間を通して、一斉授業とは違う、生徒たちとのふれあいがある。
今日、補習に来ていた3年生が
「美術って、こんなに楽しい教科だったっけ?」
「先生、明日も来ていい?もっといろんなテクニック教えて!」
「家に持ち帰って書き直してくるので、明日見てもらえますか?」
と言ってきた。

部活動を引退して、受験生は早め目の一斉下校となっているのだが、受験に対してはまだ危機感を感じていないのか、早く家に帰っても暇なのかもしれない。
部活動をやりたくても、引退した身。
何か、受験勉強とは対極のところで夢中になれるものを探しているような気がする。
そこに、自主的に居残って、美術の補習を受けに来る生徒は、それなりに作ることや描くことが好きな子もいれば、もう、どうしたらいいのかお手上げ状態でHELPを求めてくる子もいる。
どちらにしてもいい作品を作りたいと言う意欲はあるわけで、教えるほうとしても教え甲斐があり、双方楽しい時間を過している。

どんなに、面倒で、しんどい仕事でも、生徒の作品が私を励ましてくれ、達成感のある作品に仕上げた時の生徒の笑顔が見たくて、またがんばれる気力をもらえる。

今、ガラスケースに展示中の1年生の土器も、同じ1Kgの粘土から個性的な作品が生まれた。
今度は、2年生のCDジャケットデザイン。次は、3年生の「BOX ART」が展示されるのだ。
テーマは、
1.中学校の思い出
2.5年後、10年後の未来に生きる自分。
3.憧れの世界

どんな作品が生まれて来るのか、楽しみだ。