遅まきながら、*(映画)*『おくりびと』を見た。
この感覚は、日本ならではありながら、国境を越え、宗教を超え、見る人の心にすうっと入り込んで、心の奥の琴線をそおっと撫でるような優しい気持ちになる映画だ。
命を受けてこの世に生まれ出し者は、人間であろうが、動・植物だろうが、皆等しくこの世を去る瞬間がくる。
寿命を全うし静かに旅立つ者、不慮の事故や、不治の病に犯されて、志半ばで召される者、生まれて間もなくこの世の空気も日の光も感じることなく儚く散る者、生きる望みを失い、自ら命を絶つ者・・・。
人は、どう生まれたかでもなく、どう死んだのかでもなく、どう生きたのかと言うことが一番大切なのだと思った。
たとえ、罪を犯し、それを悔いながら生きたとしても、思いは残り、伝わるのだと思う。
そして、遺された人々は、その死をどう受け止め、見届け、見送り、その人の生きた証を心に刻んで生きていくのか。
宗教によって、その死生感は多少は異なるのだろうが、根本的なことは同じだと思う。
この映画で、『職業』と言うものを考えさせられた。
稼業・・・生計を維持するための職業。生業。
生業・・・生計のための職業。暮らしを立てるための職業。なりわい。
なりわい・1.生活を営むための仕事。
2.五穀が実るようにつとめるわざ。農業。また、その作物。
家業・・・1.その家の生計を立てるための職業。生業。多く自営業についていう。
2.代々、その家に伝わってきた職業。また、世襲的に継承していく技術や才能。
主人公の『納棺師』と言う職業は、最初は『稼業』だったが、後に、『転職』としての誇りを持ち、主人公を成長させていく。
それが、主人公役の本木雅弘の所作の美しさに象徴される。
ただ美しいのではない。その無駄のない一連の動きには、この職業の発生から今に至るまでのたくさんの納棺師達の誇りと英知が結集されているのだ。
そこに、旅立つ人への敬意と愛情が注がれ、それを見守る人々の気持ちも、同時に癒され、浄化されていくような気がした。
死化粧、死装束というが、最後のお別れに、見送る人たちに、生前のような生き生きとした表情で見送られることの大切さ。それが、魂も命も宿っていないただの骸だとしても・・・。
ああ、つくづく、できることなら死ぬ時は五体満足な骸で、縁のある人達に見送られて棺に収まりたいと思った。(まだ気が早い?)
見た後、とても穏やかで、心が澄み渡っていくような気がする映画だった。
この感覚は、日本ならではありながら、国境を越え、宗教を超え、見る人の心にすうっと入り込んで、心の奥の琴線をそおっと撫でるような優しい気持ちになる映画だ。
命を受けてこの世に生まれ出し者は、人間であろうが、動・植物だろうが、皆等しくこの世を去る瞬間がくる。
寿命を全うし静かに旅立つ者、不慮の事故や、不治の病に犯されて、志半ばで召される者、生まれて間もなくこの世の空気も日の光も感じることなく儚く散る者、生きる望みを失い、自ら命を絶つ者・・・。
人は、どう生まれたかでもなく、どう死んだのかでもなく、どう生きたのかと言うことが一番大切なのだと思った。
たとえ、罪を犯し、それを悔いながら生きたとしても、思いは残り、伝わるのだと思う。
そして、遺された人々は、その死をどう受け止め、見届け、見送り、その人の生きた証を心に刻んで生きていくのか。
宗教によって、その死生感は多少は異なるのだろうが、根本的なことは同じだと思う。
この映画で、『職業』と言うものを考えさせられた。
稼業・・・生計を維持するための職業。生業。
生業・・・生計のための職業。暮らしを立てるための職業。なりわい。
なりわい・1.生活を営むための仕事。
2.五穀が実るようにつとめるわざ。農業。また、その作物。
家業・・・1.その家の生計を立てるための職業。生業。多く自営業についていう。
2.代々、その家に伝わってきた職業。また、世襲的に継承していく技術や才能。
主人公の『納棺師』と言う職業は、最初は『稼業』だったが、後に、『転職』としての誇りを持ち、主人公を成長させていく。
それが、主人公役の本木雅弘の所作の美しさに象徴される。
ただ美しいのではない。その無駄のない一連の動きには、この職業の発生から今に至るまでのたくさんの納棺師達の誇りと英知が結集されているのだ。
そこに、旅立つ人への敬意と愛情が注がれ、それを見守る人々の気持ちも、同時に癒され、浄化されていくような気がした。
死化粧、死装束というが、最後のお別れに、見送る人たちに、生前のような生き生きとした表情で見送られることの大切さ。それが、魂も命も宿っていないただの骸だとしても・・・。
ああ、つくづく、できることなら死ぬ時は五体満足な骸で、縁のある人達に見送られて棺に収まりたいと思った。(まだ気が早い?)
見た後、とても穏やかで、心が澄み渡っていくような気がする映画だった。