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交流

内房総の旅*(波)*県大会の応援と菱川師宣記念館

2009-10-17 18:26:00 | 徒然なるままに
10月17日(土)

今日は、県大会に出場した野球部の応援に館山まで行って来た。
鴨川や勝浦、大原など、外房は年に一回は行っているのだが、内房は20年ぶりぐらい。
高速で行けば早いのだろうが、海岸線を走りたくて、16号線から127号線を通って行った。

行きにちょっと道に迷って、富津の方に行きかけ、戻ったつもりが住宅街に入り込んでしまい、30分のロスタイム。

何とか127号線に入れて、そのあとは順調だったのだが、到着した時には、1回の攻撃が終わったところで、4点も先制点を取っていた。
そのまま相手チームに1点もやらず、更に2点追加して、6-0で勝利!*(びっくり2)*やったね*(チョキ)*
3時間もかけて応援に来た甲斐があったというもの。
野球部のみんなも、「おめでとう!」と声をかけに行ったら、うれしそうだった。
明日の第2試合の応援には行けないけど、みんなの健闘を祈る*(びっくり2)**(グッド)*


帰り道、鋸南町にある『菱川師宣記念館』http://www.town.kyonan.chiba.jp/siryoukan/siryoukan.htmを見学してきた。
元祖浮世絵師で、切手にもなった『見返り美人』の作者菱川師宣は、この鋸南町の出身だ。
『見返り美人』の本物は東京国立博物館に収蔵されているが、他の肉筆画や、見返り美人が着ている着物を再現したものが展示されていたりと、なかなか見ごたえがあった。

今、企画展として、明治時代一世を風靡した、歌川国芳の弟子で、最後の浮世絵師 月岡芳年の絵も展示しており、これまたため息の出るような緻密さ、大胆な構図、ゾクゾクするような絵の上手さと色気は、一世を風靡するだけあるわぁ・・・と思った。

特に、髪結いの美男子に思いっきり片思いしている娘のもどかしさや、静御前との別れのシーンの義経の表情は台詞がなくても、十分にその人物の思いが伝わってくる。
女人を仏の32変化になぞらえたシリーズ「・・・そう」に描かれている美人画はどれも魅力的で、可愛かった。アイディアも抜群だと思う。
私のお気に入りは『うれしそう』と言うタイトルの、蛍を捕まえた女人の絵。両手に蛍を捕まえたばかりなのだろう、その女人の表情が、本当に嬉しそうでかわいらしかった。
月岡芳年の作品はこちらから
月岡芳年の「月百姿」全点がアプドーロされていて、いつでも鑑賞できるようになっています。

Yoshitoshi’s series, One Hundred Aspects of the Moon
http://www.internationalfolkart.org/exhibitions/past/moonweb/about.html

1: Literature, Myth and Music
2: The Warrior
3: The Floating World

菱川師宣記念館の来館記念に、見返り美人のバックプリントのTシャツと、わさび染めのハンカチを買った。

鋸南町を後にし、内房の海を見ながら千葉を目指していると、金谷のフェリー乗り場に着いた。
以前、この近くで食べた磯ラーメンが美味しかったのを思い出し、探してみたのだが、20年も経っているので思い出せない。
一応、『磯ラーメン』の看板が出ているお店に入って食べた。『麺』が残念だったけど、具とスープは美味しかった。

フェリー乗り場の売店で、びわ入りソフトクリームを食べたのだが、これがまた私的には大ヒット*(キラキラ)*
http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kanihp/info.asp?uid=528&p=19
家へのお土産には同じ売店で売っていた『のこぎり山バウムクーヘン』(モンドセレクション最高金賞受賞)http://www.minamitei.jp/SHOP/nokop_01.htmlを買って来た。これがまた美味しいこと!パテシエ志望の娘も大満足の味でした*(ハート)*

県大会の応援に行って、思わぬ内房総の旅をしてきた1日だった。
ところが!明日も、館山までは行かないが、午後から君津まで出かけることになっている。お天気は大丈夫だろうか・・・。

まさに名宝ぞろい!「皇室の名宝―日本美の華」展

2009-10-17 07:21:00 | 徒然なるままに
10月16日(金)

今日は、6時間目終了後、1時間年休を取って、上野の東京国立博物館で開催中の御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」http://www.bihana.jp/の、教師用ガイダンスを受講してきた。

展示されている作品群は,さすが、皇室御用達の名宝ぞろいで、どれも文字通り国の宝物そのものだった。
材料・素材・デザイン・技術すべてにおいて、一級品ばかり。
その中でも、伊藤若冲の作品は圧巻だった。1枚1枚、もうその完成度の高さ、鮮やかさに言葉を失い、ポカンと口を開けたまま、しばし見入ってしまう感じだった*(驚き)*。鶏があんなにかっこいい、風格のある鳥だったなんて・・・*(ハート目)*
蟻一匹から花びら1枚、草の一本まで魂をこめ、色や形にこだわりつつ、描くこと自体を楽しんでいるように思えた。
生地の裏側からも彩色し、奥行きや立体感を出す工夫にはため息が出た。
とにかく、じっくり見ているうちに時間を忘れるくらい。気がついたら若冲の作品を見るだけで1時間かけていた。

もうひとつ、印象に残る作品があった。
黒い地に線引き七宝焼きで描かれた桜と楓のつぼだ。
その緻密さと表現力は、まさに匠の技の真骨頂だ。
いつまで見ていても飽きない名宝だ。

他の金工作品もすばらしかったが、象牙彫刻もすばらしかった。
木彫では、高村光雲のチャボが本当に生きているように見えた。

今回の展覧会は2期に分かれており、現在開催中の1期 永徳、若冲から大観、松園までは、10月6日(火)~11月3日(火・祝)まで。2期は 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品で、11月12日(木)~11月29日(日)まで。
11月12日(木)は天皇陛下御即位20年を記念して入館無料なのだそうだ。(こみそう・・・*(汗)*)
2期で楽しみなのは、やはり正倉院宝物の螺鈿紫檀阮咸 (らでんしたんのげんかん)や黄金瑠璃鈿背十二稜鏡 (おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)だ。
奈良時代の匠の技をじっくり堪能してこよう!


今日、行きに電車に乗ろうとしたとき、駅で偶然3年前の教え子たちに会った。
みんな高校3年生になって、ずいぶん大人びた感じだった。
あの子達が中学3時代に作ったBOX ARTの話になり、
「ちょうど今みんなの作品を参考作品として、3年生が制作中なんだよ」
と言ったら、懐かしそうに当時の自分たちの作品について語りだした。
卒業生の中に、野球をテーマに制作した生徒がいて、
「どこの中学校に行っても、野球部の子は必ずあなたの作品の画像を参考にして作っているよ。」
と教えてあげたら、
「え~、そうなんだ~、うれしいなぁ!」
と喜んでいた。

参考作品として次の学校の生徒に見せるために、生徒の作品は、すべてデジカメで撮影して画像を保存している。
名前はすぐ出てこなくても、作品を作った当時のことは、鮮明に覚えている。作品と一緒に、当時の生徒の顔も名前も、その時どんなことを話しながら作品を作っていったカまですっかり思い出せるのだ。これはある学校の校長先生曰く、「すごい能力・特技」なんだと思う。(自画自賛*(シャイ)*)

でも、せっかく向こうは私のことを覚えていてくれているのに、私のほうは名前を忘れているなんて申し訳なくて・・・。
同じ1年間でも、担任をした子達は覚えているけれど、週に1時間しかない美術だけしか教えていない生徒は80%は名前と顔が一致しない。
実際、今受け持っている生徒たちだって、町でばったり私服状態で会ったら、気がつかないかもしれない。

そう思うと、同窓会などでお会いする同級生たちや恩師の方々はほとんど私を覚えていてくださって、名前を呼んで声をかけてくださるというのは、本当にありがたいことだと思う。
来年の高校の同窓会幹事を引き受けたからには、もう一度卒業アルバムを見返しておかなくっちゃ。

何年も前の教え子たちの名前は覚えきれないが、せめて、今受け持っている生徒は、後半年、なるべく全員の名前を覚えて名前で呼びかけてあげられるように頑張ろう!