TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

役者魂

2009-09-20 21:24:00 | 徒然なるままに
シルバーウィーク初日。
今日は、テアトルエコー養成所時代にお世話になった川和孝先生演出によるお芝居を見に行った。

第29回 シアターΧ名作劇場
日本近・現代秀作短編劇シリーズ
島村民蔵作『城』
池田大伍作『根岸の一夜』

このシリーズは年2回公演のペースで上演されているのだが、江戸時代~昭和初期の日本の庶民の姿が描き出されていて、とても興味深い。

今回、とても感心したのは、『根岸の一夜』に登場する、身請けされたおいらんの所作と台詞回しだった。
最前列で見ていたのだが、思わず自分も、その時代の人間になって、同じ舞台上にいるような錯覚に陥った。

それと、使者の侍役の人の、袴さばきや帯刀の仕方が、当時の武士が目の前でやっているようなリアルな所作だった。

舞台とは、その脚本に描かれている時代や空間、登場人物の心情を再現し、表現することだ。
実年齢より若く見せたり、老けて見せたり、自分とはまったく違う性格の人間の生き様を表現したり、自分が体験したこともないことや、生まれるずっと以前の時代の人間の生活を再現するのは、難しいが、なんとやりがいのある表現活動だろう。
見ていて、私の役者魂が、ゆすぶり動かされるような気がした。

                             *(クローバー)*           *(クローバー)*

帰り道、書店に寄って、第9回美術検定(11月15日試験日)の申し込みをした。
無謀にも、いきなり3級に挑戦することにした。
夏休み中も勉強はしていたつもりだが、受験料5,800円を無駄にしないためにも、今日から更に気合を入れて勉強だ!

『諦めたら、そこで試合終了ですよ』

2009-09-20 17:39:00 | 徒然なるままに
9月18日(金)

今日は、前期の期末テスト。
いつも遅刻ぎりぎりの生徒たちも、大方は早めに登校していたように思う。

3年生のテスト監督に行ったら、夏休み前の中間テストよりも気合が入って、心なしか顔つきも違っていたように思える。部活動も引退して、いよいよ受験生モードに切り替えたかな?

2年生は、学年の先生方が心配されていたとおり、なんだかふわふわした感じ。
1年半後の入試より、明日から始まる新人戦のことでいっぱいなのかな?
休憩時間に、
「一次関数って何だ~?!」
と叫んでいる生徒がいた。おい、おい・・・*(ショック)*

1年生は素直だね。入学してから2回目の定期テスト。
直前の数学の補習でみっちり付き合った生徒が、
「先生に教わった問題がたら、絶対解くからね!」
とガッツポーズを見せてくれていたが、結果はどうだったかな?

どのクラスでも、ラスト10分頃に
『諦めたら、そこで試合終了ですよ!』
『最後の最後まであきらめずに、ブザービートを決めろ!』
と、バスケのエールのような声をかけると、それを誰も茶化したりせず、突っ伏していた生徒はむっくりと起き上がり、他の生徒たちも、真剣に答案用紙を見直していた。

さあ、テストが終わればシルバーウィーク!
受験生たちは、学校説明会や、下見がてら高校の文化祭に行くのだろう。
1,2年生は新人戦と、連休返上でその練習。
でも、近隣の学校の中には、インフルエンザで学級閉鎖や休校しているところもあり、試合出場の辞退、棄権を余儀なくされているようだ。
暑い夏休み、お盆返上で新人戦に向けて頑張ってきた生徒たちにとっては、辛い選択だったことだろう・・・。

また、6月の修学旅行を9月に延期したのに、今回もインフルエンザの影響で、結局中止にした学校もあると聞く。
特に、高校では、シンガポールなど、海外への旅行だったのを直前まで結果を出せず、結局当日キャンセルで、行けなくなったばかりではなく、払い込んだ旅行費用はほとんど返ってこないのだとか・・・。

我が家も、我が勤務校も、まだ新型インフルエンザの洗礼は受けてはいないが、これからも罹らないという保証はまったくない。引き続き警戒して、うがい手洗いの慣行は続けさせていきたいと思う。
5日間のシルバーウィークを元気ですごそう!

プロフェッショナル 漫画家 井上雄彦

2009-09-20 17:06:37 | アニメ
9月16日(水)

プロフェッショナルとは、『向上し続ける人ですかね。これがなくなったらプロ辞めないとって思っていることが、それなんで。だから、プロフェッショナルというのは、向上し続ける人、と思います。』

9月15日に放映されたNHK『プロフェッショナル~仕事の流儀~』に出演した、漫画家・井上雄彦氏は、こう語った。

漫画「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」でメガヒットを飛ばしながら、創作に対しては常に真摯で繊細で、直向きだ。
 「スラムダンク」のときは、内容的にも、悩みながらも自分だったらこうするだろうと、自分自身、楽しみながらそれぞれの登場人物になりきって、ストーリーを生き、バスケット・ボールを楽しんで描いていたのだろうと思う。
 その『スラムダンク』を31巻でひとまず筆を置き、新たに挑んだ作品が、吉川英治原作『宮本武蔵』の『バガボンド』だ。
『バガボンド(vagabond)』とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。『宮本武蔵』という題名にしなかったのは、作者が、読者の読む前の先入観・好き嫌いを持ち出されるのが嫌だったのと、過去に実在した人物を好き勝手に描くのは後ろめたさを感じたからである。

『スラムダンク』の『陽』の部分を描きながら、『陰』の部分を描きたくなったのが動機だったと語る。
『陰』・・・人間の感情の『負』の部分。生きるか死ぬかの、殺すか殺されるかの戦国時代に、『天下無双』の剣豪を目指して剣術の修行を積み続ける武蔵の行き方は、過酷で、凄惨だ。
その中で出逢う、宿命のライバル佐々木小次郎。『バガボンド』では、武蔵と同い年で、聾唖(ろうあ)者として描かれている。

連載も10年目に入り、単行本も31巻になったが、いまだ武蔵の『戦いの螺旋』は続いている。
昨年、上野の森美術館で、『井上雄彦 最後の漫画展』を見に行った。
実は、『バガボンド』はそれを見に行くまで、読んだことがなかった。
『スラムダンク』は単行本も完全版も全巻揃えるほど夢中になって読んだのだが、『バガボンド』の凄惨な戦いのシーンが苦手で、読めなかったのだ。
半ば『スラムダンク』を期待しながらも、『バガボンド』について何も知らないで見に行くのはちょっと違う気がして、BOOK OFFで27巻まで大人買いし、一気に読んでから行った。



『感動』した。
美術館の外壁に掲げてあった巨大な武蔵のイラストに始まり、作品たちが漫画の狭いこまを飛び出し、美術館の壁面に等身大で、墨一色の筆で描かれていて、迫力があった。展示の仕方も良かった。
『視線』を感じる絵だった。
洞窟の中に座る老成した武蔵が、生みの母親に会いに行った時の少年武蔵が、私を見ていた。
私は『金縛り』にあったように魅入ってしまい、動けなくなった。
『少年武蔵』の前では、30分ぐらい立ち竦んで、最後には涙が止まらなくなって、会場係の人が心配して声をかけてくださったぐらい泣いた。
『剣聖』となった武蔵が、父の霊に「この上何を求めるのか」と問われた時の答えが描かれている『間』だった。
その部屋から先は、とてもやさしい空間だった。
武蔵を苦しめていた心の棘が、一本一本抜け落ちて行って・・・・。
ラストシーンはさらに感動的だった。
『宿命のライバル』武蔵と小次郎が、少年の姿で描かれていた・・・・。

この時点で、本編の『バガボンド』はまだ連載中で、もしかしたら、あの展覧会で描かれたものとは別な結末に辿り着く可能性もあるだろう。
『あの結末』に辿り着くには、まだまだ越えなければならない、数々の山場があるのだろう。
その『手に負えないこと』を自らに課して、常に向上するために『画力』を研鑽し、嘘のない『台詞』を登場人物に吐かせるために、日々、『生みの苦しみ』を味わっているのだろう。

あの制作現場やネームを考えている時の井上氏の表情を見ていて、いつまでも待つから、とにかく最後まで自分で納得の行く作品を作り続けていってほしいと願う。
実在の武蔵とも、『原作』の武蔵とも、史実とも違ってもぜんぜんかまわない。
井上雄彦氏の世界の武蔵を描ききってほしい。

連載を終えた時、『お杉おばば』の最期を描ききった時以上の笑顔と達成感で終われるように・・・。

『スラムダンク』のラストシーン、桜木花道の名台詞『天才ですから』を更に超える感動を期待している。

井上雄彦公式サイト
http://www.itplanning.co.jp/

プロフェッショナルとは『向上し続ける人』。
私はどうだろう。
『プロ』としての『こだわり』や『プライド』はあっても、常に向上し続けているだろうか。
できない言い訳や、大変なことから逃げてはいないだろうか。
『講師』とはいえ、教壇に立ったら生徒の前では『プロの教師』だ。
『昔取った杵柄』を生かしながらも、常に技術も意識も情報収集力も向上し、意欲的に創造する力を更新し続けられる『プロフェッショナル』を目指そう!

『サザエさん』の悲哀・・・

2009-09-19 22:27:00 | 徒然なるままに
9月17日(木)

小さい頃、日曜日の『サザエさん』が始まると、よく母が、
「もう1週間経ったの?速いごだ~!*(ショック)*」
と言っていた。
私たち子どもにとっては、やっと一週間経って、ようやく見られる『サザエさん』なのに・・・。

大人になるにつれて一週間が早く感じられるようになると、あの頃の母の気持ちがよくわかるようになった。
楽しみにしているドラマなどは、相変わらず一週間が待ち遠しいが、あまり気にしてない番組ほど
「え?もう一週間経ったの?*(青ざめ)*」
みたいな感じで、時の経つ速さに半ば焦ったりする*(汗)*

ところが、このところ、『サザエさん』が始まると、物悲しい気持ちになってくる。特にエンディングが流れ始めると、なんだか悲壮感さえ漂ってくるのだ。
『ああ、日曜日が終わっちゃう・・・*(涙)*。』

この話を、職員室でしたら、賛同者がたくさんいた。
ああ、私だけではなかったのね・・・。

今週も、あと1日頑張れば、シルバーウィーク!日曜日になっても、あと3日もお休みがある~*(ハート6つ)*
それにしても、春のゴールデンウィークに対してシルバーウィークというのか、敬老の日やお彼岸が入るからシルバーウィークというのか、なかなかのネーミングだと思う。
でも、毎年あるわけではないのだとか。
次のシルバーウィークがある年は2015年なのだそうだ。
貴重な今年のシルバーウィークを有意義に過ごそう!

プロフェッショナル 漫画家 井上雄彦

2009-09-19 07:29:00 | 徒然なるままに
9月16日(水)

プロフェッショナルとは、『向上し続ける人ですかね。これがなくなったらプロ辞めないとって思っていることが、それなんで。だから、プロフェッショナルというのは、向上し続ける人、と思います。』

9月15日に放映されたNHK『プロフェッショナル~仕事の流儀~』に出演した、漫画家・井上雄彦氏は、こう語った。

漫画「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」でメガヒットを飛ばしながら、創作に対しては常に真摯で繊細で、直向きだ。
 「スラムダンク」のときは、内容的にも、悩みながらも自分だったらこうするだろうと、自分自身、楽しみながらそれぞれの登場人物になりきって、ストーリーを生き、バスケット・ボールを楽しんで描いていたのだろうと思う。
 その『スラムダンク』を31巻でひとまず筆を置き、新たに挑んだ作品が、吉川英治原作『宮本武蔵』の『バガボンド』だ。
『バガボンド(vagabond)』とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。『宮本武蔵』という題名にしなかったのは、作者が、読者の読む前の先入観・好き嫌いを持ち出されるのが嫌だったのと、過去に実在した人物を好き勝手に描くのは後ろめたさを感じたからである。

『スラムダンク』の『陽』の部分を描きながら、『陰』の部分を描きたくなったのが動機だったと語る。
『陰』・・・人間の感情の『負』の部分。生きるか死ぬかの、殺すか殺されるかの戦国時代に、『天下無双』の剣豪を目指して剣術の修行を積み続ける武蔵の行き方は、過酷で、凄惨だ。
その中で出逢う、宿命のライバル佐々木小次郎。『バガボンド』では、武蔵と同い年で、聾唖(ろうあ)者として描かれている。

連載も10年目に入り、単行本も31巻になったが、いまだ武蔵の『戦いの螺旋』は続いている。
昨年、上野の森美術館で、『井上雄彦 最後の漫画展』を見に行った。
実は、『バガボンド』はそれを見に行くまで、読んだことがなかった。
『スラムダンク』は単行本も完全版も全巻揃えるほど夢中になって読んだのだが、『バガボンド』の凄惨な戦いのシーンが苦手で、読めなかったのだ。
半ば『スラムダンク』を期待しながらも、『バガボンド』について何も知らないで見に行くのはちょっと違う気がして、BOOK OFFで27巻まで大人買いし、一気に読んでから行った。

『感動』した。
美術館の外壁に掲げてあった巨大な武蔵のイラストに始まり、作品たちが漫画の狭いこまを飛び出し、美術館の壁面に等身大で、墨一色の筆で描かれていて、迫力があった。展示の仕方も良かった。
『視線』を感じる絵だった。
洞窟の中に座る老成した武蔵が、生みの母親に会いに行った時の少年武蔵が、私を見ていた。
私は『金縛り』にあったように魅入ってしまい、動けなくなった。
『少年武蔵』の前では、30分ぐらい立ち竦んで、最後には涙が止まらなくなって、会場係の人が心配して声をかけてくださったぐらい泣いた。
『剣聖』となった武蔵が、父の霊に「この上何を求めるのか」と問われた時の答えが描かれている『間』だった。
その部屋から先は、とてもやさしい空間だった。
武蔵を苦しめていた心の棘が、一本一本抜け落ちて行って・・・・。
ラストシーンはさらに感動的だった。
『宿命のライバル』武蔵と小次郎が、少年の姿で描かれていた・・・・。

この時点で、本編の『バガボンド』はまだ連載中で、もしかしたら、あの展覧会で描かれたものとは別な結末に辿り着く可能性もあるだろう。
『あの結末』に辿り着くには、まだまだ越えなければならない、数々の山場があるのだろう。
その『手に負えないこと』を自らに課して、常に向上するために『画力』を研鑽し、嘘のない『台詞』を登場人物に吐かせるために、日々、『生みの苦しみ』を味わっているのだろう。

あの制作現場やネームを考えている時の井上氏の表情を見ていて、いつまでも待つから、とにかく最後まで自分で納得の行く作品を作り続けていってほしいと願う。
実在の武蔵とも、『原作』の武蔵とも、史実とも違ってもぜんぜんかまわない。
井上雄彦氏の世界の武蔵を描ききってほしい。

連載を終えた時、『お杉おばば』の最期を描ききった時以上の笑顔と達成感で終われるように・・・。

『スラムダンク』のラストシーン、桜木花道の名台詞『天才ですから』を更に超える感動を期待している。

井上雄彦公式サイト
http://www.itplanning.co.jp/

プロフェッショナルとは『向上し続ける人』。
私はどうだろう。
『プロ』としての『こだわり』や『プライド』はあっても、常に向上し続けているだろうか。
できない言い訳や、大変なことから逃げてはいないだろうか。
『講師』とはいえ、教壇に立ったら生徒の前では『プロの教師』だ。
『昔取った杵柄』を生かしながらも、常に技術も意識も情報収集力も向上し、意欲的に創造する力を更新し続けられる『プロフェッショナル』を目指そう!

自分のお気に入りの曲&アーティストのCDジャケットをデザインする*(音符)*

2009-09-17 21:58:00 | 徒然なるままに
9月15日(火)

2年生の課題は『CDジャケットデザイン』。
自分のお気に入りの曲&アーティストのCDジャケットをデザインする。
条件は、
*(音符)*モダンアートテクニックを3種類以上使うこと
*(音符)*タイトルとアーティスト名は必ずレタリングすること。(PC使用可)
*(音符)*画材は自由。写真や包装紙、折り紙、千代紙、和紙などのコラージュ(切り張り)OK!
*(音符)*どんなジャンルの歌・曲でもOK.ただし、デザイン画イメージに合っていること。
*(音符)*アニメの歌でもキャラクターは使用しない。
コレが完成するまでは、なかなか大変なのだが、出来上がった時の達成感はハンパではない。
年度末に授業アンケートをとると、もう一度やって見たい授業のNo1であり、他学年からはやってみたい授業のNo1に選ばれるくらいだ。
作品を校内中に貼りだすと、必ずみんな立ち止まって見ている。
同じ曲でも、人によって、全く違うデザインになるからだろう。
『自分だったらこうデザインするなあ』
『このイメージ、ぴったり!感じ出てる!!』
という感想や、
『新曲が出たから、今度はその曲を、別の手法を使って描いてみたい』
と言う更なる意欲的な感想も聞く。

実は、それらの作品を指導するのも、採点するのも結構大変なのだ。
私は、あえて『課題曲』を与えず、『自分のお気に入りの曲』を選ばせてやっている。
一人ひとり、違う曲を選曲してくると言うことは、私が知らない曲が半数以上選曲されているのだ。
以前は、わが子たちに図書券をバイト代にあげて、カラオケで片っ端から曲を入力して、1番だけを歌ってもらったり、CDをレンタルして曲想を覚えたものだった。
今回はYou Tubeを利用して歌を聴いたり、インターネットで『歌詞』を検索して読んだりして曲想を覚えている。お金もかからずとても効率的だ。

生徒たちの選曲は、とてもピュアでその書かれている詩にグッときたり、感動したりしている。
こちらの感性が磨かれ、若返るような気がする。
今、凄く気に入っているのが、BUMP OF CHICKENの『ダンデライオン』。
寂しがり屋のライオンが自分の姿によく似たタンポポに一方的な友情を抱く話なのだが、そのラストが泣けるのだ。
それをミスタードーナッツのポンデライオンをキャラクターにして作ったアニメをYou Tubeで見つけて、ラストシーンで思わず泣いてしまった。
http://www.youtube.com/watch?v=oL-4Csgx0Y0

生徒たちは、今流行りの曲を選曲する場合が多いのだが、今までの作品の中には、私が中学生の時に流行った曲を選んだ生徒もいた。
『岬めぐり』を選んだ生徒に
「お父さんか、お母さんが好きな曲なの?」
と聞いたら、
「ラジオで聞いて、凄く好きになったんです」
と言っていた。
別の中学校では、ビートルズやカーペンターズ、サイモンとガーファンクルが好きだと言う生徒がいて、二人で大いに盛り上がったものだ。
名曲は時を越えて受け継がれていくものなんだなあ・・・と思った。

まだ全員は選曲できていないのだが、曲が選びきれない生徒はまだしも、好きな歌がないという生徒もいる。
そういう生徒には『校歌』を課題曲にしているのだが・・・。
これだけ音楽が氾濫している時代に、好きな曲がないというのは寂しいような気がする。
曲を聴く習慣がないのか、曲を知らないのか、本当に興味がないのか・・・。

この連休中に、何曲か参考作品を制作しようと思っている。
上記に挙げた条件に叶った参考作品と言うのは、我ながら腕がなる*(びっくり1)*
頑張らなくっちゃ!
さて、何の曲をデザインしようっかなっ*(はてな)*

さて、1ヵ月後、みんなどんな作品を仕上げてくるのか楽しみだ。


歴史のテスト

2009-09-15 05:59:00 | 徒然なるままに
9月14日(月)

明日は娘の中学校では前期の期末テスト。
夜、娘が
「ママ、問題出して」
と言うので、
文明開化~立憲国家の成立のあたりを出してあげたのだが、教科書の本文に書いてあることや、重要語句についてはよくできていた。
が、たとえば、福沢諭吉の『学問のすゝめ』の中の有名な言葉は?と言う、いわゆる『欄外』に書いてあるようなことは分からない。と言うか、習っていないらしい。
『天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず』
と言う言葉を教えてあげると、初めて聞くような顔で、言葉の内容に感心しているようだった。

確かに、社会は暗記物で、覚える範囲や内容は盛りだくさんで、細かいところまでやってられないのかもしれない。
が、うちの子に限らず、授業で『ゲルニカ』など歴史に関わるような内容をやる時に、生徒たちにいろいろ質問をすると、覚えていないことが多い。
テストの時は覚えていたのに、終わったとたん、忘れてしまっているのか・・・。(かく言う私もそうだった・・・かも)
でも、まあ、一通り習ってはいるようなので、補足するように、いろいろなエピソードや、同時代の他国の動きや、その歴史的事実は遡ればこういう事に起因し、やがて、そのことは、将来こういう事に繋がっていく、と言うような話をしてあげる。すると、まるで、ジグソーパズルか、図形の証明問題が解けたような顔をして聞いている。

社会科の面白いところって、そういうところだと思うんだけどなあ・・・。
歴史って、『織物』だと思うのです。
日本史という縦糸と、世界史っていう横糸と。
ピンポイントで、重要なことを抑えながら、その時世界はどうなっているのかを意識させる。難しいけれど。

昨日、ちょっとがっかりだったのが、神道を国教にする動きによる『神仏分離令』により、廃仏毀釈が行われたことについて、全く教えられていなかったこと。
『国宝』や『重要文化財』制度や、『世界遺産』について触れるいいチャンスなのに・・・。
まあ、これは、『美術史』の中で教えてあげればいいのかなあ・・・。

それにしても、私が中2だった頃より、35年も歴史は進んでいるわけで、覚えることはその分増えたんだよね・・・。
今度の教科書からは、四大文明や、旧石器、新石器時代、縄文、弥生のくだりはカットになるらしいです。十字軍遠征も。

なんだかなぁ~・・・。

とりあえず、明日の娘の健闘を祈る!

『梨の選果作業』と思春期の少年たち

2009-09-14 06:35:00 | 徒然なるままに
9月11日(金)
 
今日は、総合学習の時間に、『梨の選果作業』の引率をした。

学校から歩いて20分ぐらいの場所にある選果場は、今が一番忙しい時期。
今収穫されている品種は『豊水』。
大きさや重さの選別はオートメーション化されているとはいえ、やはり、最終段階は人間の目で、色や形、虫食いがないか、傷がないかをしっかりチェックした上での箱詰めとなる。これは女子が担当した。

箱詰めされた梨を箱の重さ別、ランク別に運んで、荷崩れしないように積み上げる作業は男子が担当。
5kg箱はまだしも、10kgを何回も運ぶのはきつかっただろうに、誰も不満な顔もせず、一生懸命働いていた。
特に、実家が梨園をやっている生徒の積荷の仕方は、作業場の人が惚れ惚れするほど堂に入っていて、的確だった。流石
2階の作業場では、箱作りをしていたが、空き箱とはいえ、組み立てる前の段ボール箱30枚組みの重さは結構な重さだ。それを機械にセットし、中敷を効率よく敷く作業は、機械の速さとタイミングを測る運動神経が要される。
リズミカルに中敷を投げ入れるコツを覚えた生徒は、作業場の人にほめられ、担任の先生にもほめられて、得意満面*(笑顔)*
「先生、4時間目の授業まで、これやっていましょうよ」
「だ~め。4時間目は美術だから。それにもう次のクラスが交代でこっちに向かっているから」
「え~*(涙)*」
現場の作業員の方からも
「せっかく覚えて、効率も上がって能率よくできるようになったのに、もう帰ってしまうのかい?」
「申し訳ありません。またすぐ次の組の生徒達が来ますので、また仕事を教えてやってください」
「え~、また最初っからだよね~?」
「はい、どうぞよろしくお願いします。」
「君たち、せっかく仕事覚えたんだから、明日も手伝いにおいでよ」
他の部署でも、スカウトされていた生徒がたくさんいた。

普段、おチャラけて入るような生徒や、授業に身が入りにくい生徒でも、こういう作業では、結構テキパキと動いたり、真剣に大人の人の話を聞いて、まじめに作業していたり、みんなの普段とは違った姿を見られて、とても新鮮だった。

5月に摘果作業の手伝いをしているせいもあるのか、梨を扱う手つきが本当にやさしく、大切に扱っているように見える。
自分の故郷を代表する農産物であると言うことを小学校からきちんと学んでいるおかげかもしれない。
ましてや、梨園を営む生徒の作業が真剣そのものなのは、この果物で一家の生計が成り立っていることを骨身に沁みているだろうし、ここまで大きく美味しくする1年間の作業の大変さを、小さい頃から親の姿を見て知っているからだと思う。
更に、選果場では、近所の同業の大先輩たちがたくさんいるのだ。
家の面子にかけても、いい加減な作業などできるはずがない。
「流石、梨園の息子、惚れ惚れするような仕事ぶりだね」
とその場にいた人たちをうならせた褒め言葉は、けして社交辞令ではない。
少子化などで後継者不足が心配される昨今、こういう子どもは、地域としても渇望されているのだろう。

2時間の作業を終えて、お土産に大きな梨を2個ももらって、味見の梨を頬張った。
大きな声で挨拶をして、作業場の皆さんに笑顔で見送ってもらい、帰路に着いた。

まるでトトロの背景に出てくるような田舎道を、遠足帰りのように歩きながら、道端に夏の終わりの花々や、秋を感じる草花を眺めやり、トンボが飛んでいたり、アマガエルを見つけたり、凄く懐かしい感じがした。

最初は女の子たちと、美術の課題の『読書感想画』の話や相談に乗っていたのだが、さっき真剣に作業していた中1の男子達が、最後尾からちょっとずつ遅れ始めた。かと思うと、私に、ちょっとH系な質問をし始めた。
さりげなく交わしながら、何とか来週の期末テスト用に社会のクイズや理科のクイズを出してみるのだが、どうしても、そっち系の話に持って行きたがる。
「あなたたち、いっつもそういうことで頭いっぱいになっているの?興味いっぱいで妄想たくましくなっちゃってるんだね」
「はい*(びっくり2)**(キラキラ)*」
肝心なことはオブラートに包みながら、適当に相手をしてやっていると、もう、目はキラキラ、耳はダンボ状態。
みんな思春期なんだね~。かわいい*(ハート6つ)*

「先生は、何人子どもいるんですか?」
「3人いるよ」
「え、じゃあ、3回ヤッタんですか?」
と真顔で聞いてきた時には思わずのけぞって笑ってしまった。
「『その時』はどんな気持ちでしたか?」
と突っ込んでくるので、
「そういうことはお父さんとお母さんに聞いてみたら?」
とかわすと、みんな真っ赤になって下を向いてしまった。ほんと、かわいい*(笑顔)*

そんなエロいことばかり考えているのかと思うと、私が
「この辺は蛍いるの?」
と話しかけたことをきっかけに、
『ほたるの墓』の話から、原爆の話に至るまで、戦争の話になって言ったのだが、そういう話も真剣に聞いてくれ、突っ込んだ話や、中学生ならではの正義感あふれる意見を話してくれた。
最後に、私が
「64年前の話だけれど、みんなの未来の話でもあるんだよ。今は科学技術が発達して、もし、戦争が起こったら、原爆の被害の何千倍の被害になるんだから。皆がお父さんになる頃もこんな自然が残っているようにしなくちゃね。」
と言った時のみんなの表情が忘れられない。

日差しも、吹く風も、秋*(紅葉)*の訪れを感じさせる爽やかな1日だった。

草深い我が家の庭には・・・。

2009-09-13 21:48:00 | 徒然なるままに
9月13日(日)

今日は久々に庭の木の剪定や草取りをした。
体育祭やら何やらで、台風の後ほったらかしにしているうちに、ジャングル状態で荒れ放題の庭になっていた。

よく見ると、エノコロ草やらオシロイ花やらが種になる直前ではないか!*(ショック)**(汗)*
これ以上放って置くと、これらが種になって、撒き散らされされ、来年はまた凄い勢いでこれらが生い茂り、今以上に庭を凌駕するのは必然。*(青ざめ)*
蚊の襲撃もものともせず、鬼のように草むしりしていると、コウロギや鈴虫、ウマオイが逃げ回っていた。*(キョロ)*
雑草畑は、彼らにとってはパラダイスだったのに、半分以上刈られて、行き場を失ってしまったのね*(すっぱい)**(汗)*
種がこぼれたら困るのだけ抜いて、後は次回にすることにした。

かなり大きく育った金木犀も、よく見たらもうすぐ花が咲くばかりに蕾がたくさん付いていた。
後10日もすれば、あの甘い香りを漂わせてくれるんだなあ・・・と思ったら、剪定するのがかわいそうになった。*(困る)*
花が散ってからでもあまり変わらないかなあと思って、こちらもまたの機会に・・・ということで。

結局、予定の半分も終わらないうちに日が暮れてきて、蚊の猛襲に耐えられず中断はしてしまったが、ゴミ袋5つ分の剪定と草取りを終了した。*(いっぷく)*

働き出す前は、木曜日と土曜日は草取りやら野菜作りやらガーデニングをすることにしていたのだが、今、平日は仕事で、土日に出歩き、やろうと思った日は雨か炎天下。何のかんの言い訳しながらほったらかし状態の付けが回ってきたようだ。。
思えば長女が小学生の時、学校から瀕死の状態のオシロイバナを持ち帰ったのを地植えしたのが運のツキ。以来、初夏になるとものすごい勢いで芽吹き、他の草花を凌駕して、一面赤と黄色のオシロイ花だらけになってしまう我が庭。*(すっぱい)*
今週いっぱい花を堪能(?)したら、来週は種をつける前に刈り取ってしまおう。ゴメンネ、オシロイ花・・・。

宮城県立石巻女子高等学校(現・好文館高校)関東支部同窓会 始動!

2009-09-13 14:13:00 | 徒然なるままに
9月12日(土)

今日は、高校の関東支部同窓会の幹事打ち合わせ会に行ってきた。

最初に、同学年のメンバーで顔合わせをした。
毎年会っている友達、何年かぶりに会った友達もいたが、卒業して以来の友達もいた。
みんなの自己紹介&近況報告を聞きながら、それぞれの卒業後の時間の流れを感じていた。

名簿上はもっとメンバーがいそうなものだが、私たちの年齢は、子どもに養育費が一番かかる時であり、専業主婦をやっている人は少なく、親の介護で、自分の時間なんて確保できない生活を送っている人も多いことだろう。

でも、リーダーを引き受けてくれたメンバーの
『これまでの先輩たちも、今の私たちと同じような状況下でありながら、昭和37年から続いてきた関東支部同窓会を、48回まで絶やすことなく続けてきてくださいました。その努力と思いを私たちがしっかり引き継いで、そのバトンを後輩たちに渡していきましょう。』
という呼びかけに心から賛同し、幹事を引き受けることにした。
とは言いながら、開催予定の来年の7月11日は、採用試験当日だ。
直前までの準備には関われるが、残念ながら当日は欠席するしかない。
試験終了しだい、2次会に間に合えば参加したいとは思っている。

その後、引継ぎ式を行う会場に移動し、幹部の先輩方や昨年の幹事の先輩方に挨拶をした。
私たちスタッフは別室で待機しながら、昔話に花を咲かせた。
近況を話している時は、母親の顔だったり、キャリアウーマンの顔だった面々が、懐かしい友や恩師の名前が出たり、部活動や行事の思い出の話になるととたんに、15~18歳の乙女の顔になるから不思議だ。
それにつけても、私の記憶力の良さは、皆が舌を巻くほどだったのだが、色からその日の天気から誰がどんな台詞を言ったのかまですっかり覚えているのには自分でも驚いた。
それだけ、私にとっても高校時代は、かけがえのない青春時代だったのだろう。

これから何回かの打ち合わせを重ねながら、当日の出席者を増やすための声掛けをしていかなければならないだろう。
内容のある同窓会にするために、どうせやるなら、今までで最高の『同窓会』だったといってもらえるような会にしたいと思う。
実際のところ、これはいかがなものかと意見を言いたくなるようなこともあるだろうが、まずは自分たちが今までのやり方に習ってやってみて、改善点があれば、次にバトンタッチする時に申し送りをすることにして、とにかく、先輩のご意見を伺いながらやらせていただくことに徹しようと皆で話し合った。

『どうせやるなら 精一杯
 どうせやるなら 心を込めて
 得意、不得意は関係ない
 どうせやるなら 前向きに
 どうせやるなら 楽しんでやろう!』

高校時代、30年後の自分をどう思い描いていただろう。
あの頃の自分に恥じないよう、石巻女子高問う学校卒業生のプライドを持って、同窓会に関わった人、出席してくださった人が共に喜び合える、思い出に残り、母校の歴史に残る同窓会にしたいと思う。