明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1796)新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~(日本赤十字社より) -新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(13)

2020年04月18日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200418 21:00)

新型コロナの3つの顔

今回のタイトルは、日本赤十字社が3月26日に出してくださった、とても素敵な文章のタイトルです。
まずはご覧ください。マンガつきでとても分かりやすいです。

新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
日本赤十字社 3月26日http://jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html

この感染症の3つの顔は「病気そのもの」「不安と恐れ」「嫌悪・偏見・差別」と紹介されています。うーん。的確です。
一つ目を防ぐには「手洗い」「咳エチケット」「人混みを避ける」ことが大事。
二つ目を防ぐには「気づく力」「聴く力」「自分を支える力」が大事。
三つ目を防ぐには「この事態に対応しているすべての方々をねぎらい・敬意を払いましょう」と説かれています。

その通りですね。
僕も「聴く力」が十分持てず、相手へのねぎらいや、敬意が欠けていることが多々あるな、反省だなと思いました。



不安を膨らませることがこのウイルスの特徴の一つ 政治がしっかりして欲しい!

それにしてもこのウイルスの特徴の一つは、とにかく不安をどんどん大きくしてしまうこと。
日本赤十字は、けして「不安になる」ことを、責めているのではありません。
不安になるのは「ウイルスが目に見えないこと、ワクチンも薬もまだないこと、分からないことがおおいこと」と、ウイルスの特性であると述べています。

ここに僕が書き加えたいのは、このウイルスは無症状、軽症者も多く生みだすので、誰が感染しているか分かりにくく、その点で手ごわい特徴をもっていることです。
インフルエンザのようにすぐに高熱が出るなら、家で寝ているか病院に行っているので、町中で会う可能性はそう多くはない。
この感染症は8割の人を元気なままにして、ウイルスを巧妙に広げてしまう。しかも2割の人は重症化、そのうち数パーセントが重篤化、死に至ってしまう人もいます。その感染の連鎖が断ちにくいから、それはもう怖い。

だからこそ、もっと「検査」を!と多くの方が語られるのも、大いによく分かります。
しかし検査は「代替施設が確保されないと重症者のための病床が埋めてしまう」「院内感染のリスクがある」「精度がとても悪い」という欠点があり、うまく進めないと、医療崩壊の引き金にもなりうる。
そんな中で「医療界は病への対応を適切に行っている。信頼しよう」と僕は説いてきました。もちろん医師が必要と思う検査ができてない例もあるわけで、その点は確実にできるようにしていただきたいです。

ただいつも僕は「本来、こういう説明は、政府がやるべきことだよな」と思って来ました。毎日会見を開き、多くの人の不安と疑問に答える形で、なぜ、どういう観点で「検査」を行っているかを、丁寧に説明すべきなのです。
ところが実は、安倍首相自身が対策の肝を全く理解していない! だから検査に伴う困難性など説明しないし、そもそも滅多に会見をしないし、しても肝心な部分は棒読みで質問にも答えられない。
だから切実に辞めて欲しいのですが、一方で野党も、安倍批判ばかりで、これに取って代わってくれない。医療界に的確な質問をし、多くの疑問に応えてくれればいいのにそれをしない。

政治が、みんなの不安に対応してくれていません。だから一介の個人である僕が、専門家会議の言わんとすることの説明にチャレンジし続けていますが、これだけではぜんぜん足りないです。
ぜひ国会議員が、それぞれの調査力を生かし、専門家会議や医療者に的確に質問し、聴きだしたことを説明し、その中でこそ、ただすべきはただすことで、人々の不安を和らげていただきたいです。
政治家がもっと国民・住民の不安に正面から、応えなくてはいけない。批判派を演じているのでは全くダメです。野党のみなさんに、もっと与党的に、人々の心ををまとめるように、動いていただきたい。切にお願いしたいです。


安倍首相は何も理解していません。ぜひ野党が丁寧な聴き取りをし、市民への説明を行ってください!

医療者をみんなで守り励まそう!感謝を伝えよう!

さてこの状態をどう越えていけば良いのか。私たちの一致点をはっきりさせましょう。一番大事なのは医療崩壊を起こさないことです。
そしていま、私たちが団結して向かい合うべきは、このウイルスの第二の顔である「不安」の増幅が、第三の顔である「嫌悪・偏見・差別」を生み出していることです。
中でも医療者への差別が強まりだしていることに対し、みんなで何かをしたいです。医療者が、嫌悪・偏見・差別に晒されだしているからです。以下の記事をご覧ください。

医療従事者に相談電話 「周囲の偏見で高ストレス」 愛知県が開設
毎日新聞 20200418
https://bit.ly/3adQC3W

愛知県病院協会によると、県内の感染者を受け入れている病院から、具体的な被害事例が寄せられたそうです。一部をご紹介します。
「中でも、職員の子どもが通う保育園で預かりを拒否されるケースが目立つ。看護師である母親の送迎をやめ、他の人に代えるよう求められたケースもあった。
家族の理解が得られず退職したり、「患者の看護業務を担当するなら、家を出てほしい」と言われたりする人も。病院職員の家族ということで、家族が勤務先で就労制限を受けたケースもあった。」

なんとも胸が痛くなりますが、記事からは医療者を支えているご家庭の、さまざまな悩みも見えてきます。
これに対して、怒るよりも先に、医療者に感謝を伝えて、励まし、支えることをみんなでやりましょう!
さしあたり、みんなでそれぞれスマホなどで、医療者への感謝や励ましを語り、SNSにアップしてはどうでしょうか。

これを何らかのキャンペーンにできたらなと思っています。
知恵がある方、お力を貸してください。

続く

***

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名前が「森田俊屋」になってしまっていますがご愛嬌ということで・・・https://www.paypal.me/toshikyoto/500JPY

#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #不安 #医療者差別 #PCR検査 @安倍晋三

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