明日に向けて

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明日に向けて(2302)GX実行会議の狙いは原発推進にとどまらず緊縮からバラマキへの転換にある!軍事を含んだスペンディング政策で大企業に金を回すのが狙い!

2023年03月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230310 23:30)

倉敷講演動画をご覧下さい!ここでGX会議とは何なのか、詳しく解き明かしました!

1月末から2月中旬にかけて、岡山を中心にたくさんの講演を行いましたが、その中で繰り返しGX実行会議とは何かを語りました。
今回動画を紹介する倉敷講演でも詳しく話しています。何はともあれご覧下さい。


後半で原発推進政策が展望がまったくない愚かなものにすぎないことも語りました。
原発は終わったコンテンツ=オワコンです。破たん必至。反対し続ければ必ずとん挫させることができる。この点もつかんで下さい。


「行き過ぎた資本主義の見直し」を語りつつ、バラマキへの転換を準備

動画の前半部を解説します。岸田政権が原発推進を明確にしたGX実行会議、実は岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の延長上に位置付けられています。
目指しているのは、これまでの資本主義=新自由主義的な緊縮財政からバラマキ財政への転換。この点を明確に語っているのが経団連十倉会長の講演、「2022経済展望とサスティナブルな資本主義の道筋」(2021年末)です。

十倉氏は「格差の拡大や生態系の崩壊」を生んだ「行き過ぎた資本主義」を「今一度、立ち止まって見直すべき時・・・」と語り、そのために宇沢弘文さんが唱えた「社会的共通資本」を持ち出しています。
これは看過できない。社会的共通資本を壊してきたのが経団連だからです。今回も宇沢さんの提案など見向きもせず、バラマキに転換して、脱炭素を名目に原発やエネルギー・技術産業に資金をつぎ込もうとしています。その上、軍拡までも目指している。



バラマキ政策への転換が解決の道ではない。社会的共通資本を復活させ豊かに発展させることが大事!

「ケインズ主義」という政策への舞い戻りですが、大事な点は、バラマキ政策は戦争を中心によってこそうまくいったことです。とくに朝鮮、ベトナム戦争でアメリカが大量殺人のために豊富な米ドルを注ぎ込んだことで、日本など戦争協力国が潤いました。
いまそれと似たようなことが西側諸国で進んでいます。ウクライナへの戦費のつぎ込みです。欧米の軍需産業からの大量買い付けが繰り返されている。岸田政権もこの流れの中で大軍拡に踏み込み、アメリカのミサイルを大量購入しようとしています。

そんなことにけして与してはいけない。「行き過ぎた資本主義の見直し」に必要なのは、企業がぼったくった儲けを社会に償還させ、非正規雇用を元に戻し、生態系を破壊した企業を罰して社会に賠償させることです。
もちろん私営化されてきた公共部門=社会的共通資本をきちんと復活させることが大事。倉敷講演でこのことを語りましたが、今後もこの点を掘り下げていきます。ご期待下さい。


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