明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1722)脱被曝のために!瀬戸内交流プロジェクトに参加してきます。

2019年07月28日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20190728 10:00 赤穂線の車内から)

22日に帰国しました!

みなさま。7月22日にニューメキシコから戻りました。多くのみなさんに旅を支えていただき本当にありがとうございました。

まだ報告しなければならないことがあるのですが、ちょうど僕が帰国したのは参院選投票日の翌日。

応援してた倉林明子さん、井上哲士さんが見事に当選されたこともあり、関空から報告会に直行。二つの場でお祝いのスピーチをさせていただきました。

 

その後も連日、怒涛のように会合に参加。ニューメキシコにいた時より忙しい(笑)

実は今に至るまでまとまった休みを取っていないのですがすこぶる元気です。ジェットラグ(その要因の多くは宇宙線被曝)の影響もほとんど出ていません。

健康維持のために様々にしてきたことが良い結果を生んでいるようです。

 

でもなあ。無理は禁物。

少しずつペースダウンして休みも取ります。

どうかご心配なく。

 

瀬戸内交流プロジェクトに参加してきます!

さてたった今は岡山県瀬戸内市に向かっています。ここで行われている瀬戸内交流プロジェクトに参加します!

ちょうど岡山駅で赤穂線に乗り換えたところで、瀬戸内市に向かう車内にいます。

http://setouchi-kouryu-project.com/

 

このプロジェクトは毎年、保養を目的に、福島県から親子を瀬戸内海の前島に招いて行われていて、僕もほぼ毎年、参加しています。

プロジェクト代表で津軽三味線の師匠でもある蝦名宇摩さんはこの活動の意義をこう記しています。

 

「あの日、この小さな日本列島で世界一恐ろしい原発事故が起こってしまった。事実を伝えず安全宣言を繰り返す国の情報を信じては、わが子を守ることなどできない。自分の力でこの小さな命を守るしかないのだ。そう心に決め、西へ西へと真夜中のハイウェイを逃げたあの日。暗闇の先に希望などなかった。

埼玉から裸一貫で避難した私たち母子を優しく受け入れ支えてくれたのは、岡山の大地であり、瀬戸内のおだやか海であり、何より温かい人と人とのつながりだった。ここで出会った皆とならきっと何かができる、という確信が「せとうち交流プロジェクト」の今に繋がっている。」

http://setouchi-kouryu-project.com/about-project/

 

率先避難者が続けている保養プロジェクト 

そう。蝦名宇摩さん自身も避難者なのです。しかも僕にとって特別なのは、あの時、僕が発信し続けた「危機だ!すぐに逃げて」というメッセージを受け取り、家族、兄弟姉妹と避難を決行してくれた人であることです。

彼女は迅速に逃げ出してくれた。そのことで他の人々に逃げ出さなければ身が危ういことを伝えてくれた。率先避難をしてくれたのです。

それだけでも素晴らしいのに、さらにさまざまな事情で逃げられない人々、移住できない人々、そして子どもたちのことを考えて、毎年保養キャンプを続けてくれています。その頑張りにはいつも胸が熱くなります。

妹さんで瀬戸内市で天然酵母のパン屋さん「オぷスト」をお連れ合いの竜二さんと営んでいる維摩さん、宇摩さんのお連れ合いのれいやさん、さらには宇摩さん維摩さんの兄弟姉妹、お母さん、お父さんとも毎年会い、とても親しくしています。

維摩さんと竜二さんの紹介記事も貼り付けます。

https://treasurenews.jp/archives/5668/

 

いまやその家族の一員に、イスラエル人で元空軍パイロットの卵だった経験から戦争反対を唱え続けているダニー・ネフセタイさんも加わっています。(宇摩さん維摩さんの妹さんがダニーさんの息子さんと結婚したため)

そのダニーさんと僕は広島県福山市でジョイント講演と対談もさせていただいています。

 

それやこれやでなんだか僕も家族に会いに行くような気持ちで毎年、瀬戸内市前島を訪れています。

今回の講演は今日の午後。明日の朝に島を発って京都に戻ります。

夜は福島から見えているみなさん、とくにお母さんたちと懇談をするつもりです。

 

瀬戸内交流プロジェクトは毎年、こんな思いでなされていますが、みなさんのカンパによってギリギリで成り立ってもいます。どこの保養もそうだと思いますが、しんどい中での踏ん張りです。

たびたびカンパ要請をして恐縮ですが、同プロジェクトへのカンパの訴えも貼り付けておきますので可能な方は力をお貸しください。

http://setouchi-kouryu-project.com/about-donation/

 

被曝による健康被害とたたかうために

ニューメキシコで僕はたくさんのヒバクシャと出会ってきました。

そして核の被害にはどこでも共通のことがつきまとっていることをこの目にしてきました。

端的に言って被曝影響の極端な過小評価です。理由はそうしないとてもではないけれど人類が核を扱うことが許されないからです。

 

核兵器を作って投下して人々を地獄に追い込むことには流石に世界中で多くの人が反対の声を上げていますが、核被害はウランを掘り出すことだけでもう始まるのです。

この際にも健康被害が生じないように厳重管理をしたらもうそれだけで核エネルギーを使った商業運転なんかできなくなる。

いや何万年にも及ぶ核廃棄物処理のコストを考えたってそもそも採算がとれるようなものでは全くない。

 

それでも核が維持されてきたのは一部の世界を牛耳りたい人々が圧倒的暴力としての核兵器の所持を熱望してきたからです。

そのためにあらゆる健康被害が隠されてきた。犠牲を嘘とデタラメと無視によって隠し続けることこそが核戦略の一環なのです。

私たちはこの大ウソの体型に立ち向かわなくてはいけない。命と未来を守るためにです。

 

そのために瀬戸内交流プロジェクトに参加してきます!

みんなで心を寄せあい、命と身体を守りあい、慈しみ、大事な時を過ごすために。


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