明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1825)「スペインかぜからの教訓」と身体と心と言葉―藤原辰史さんをオンラインでお招きした企画に向けて(28日)

2020年05月26日 20時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

【緊急のお知らせです】
28日午後8時から藤原辰史さんをオンラインでお招きしてトーク企画を開催する予定でしたが、やむを得ない事情により、急きょ、延期することとしました。
楽しみにしていてくださった方、どうもすみません。
また後日、開催日時をご連絡します。よろしくお願いします。

守田です(20200526 20:30)

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藤原辰史さんをオンラインでお招きして、対話企画を行います。
これに向けて、藤原さんがどんな発話をされているかをご紹介し、僕がどんな発話をしようと思っているかを書いておきます。

ポストコロナをどう生きる? 「新型コロナウイルス スペインかぜからの教訓」(27日(水)「総合テレビ」午前3時50分から4時)にご注目を!

ポストコロナとは、もちろん新型コロナウイルス感染症が収まったあとのことですから、いまのことではありません。
いまはまだ世界的流行の最中。日本では一度収束を迎えていますが、第二波・三波がやってくる可能性があります。それでもいま「ポストコロナ」を考えることがとても大事だと思います。

藤原さんは、本日26日にNHKのETVで「スペインかぜからの教訓」というお話をされました。今宵(27日午前3時50分から)も放映されます。録画など活用しつつ、ぜひご覧ください。
10分間の短さの中で藤原さんが指摘されたのは、スペインかぜが第二派・三波の方が被害が大きかったことです。だから小康状態のいま、医療などを多角的に充実しておく必要がある。
また被害は、貧しく、抑圧され、環境の悪いところで働いている人々により大きく降りかかりました。とくに兵士たち、鉱山労働者たちに被害が集中しました。

日本は当時、朝鮮と台湾を支配していましたが、死亡率は「内地」の方が低かった。千人あたり内地8.1人に対し、朝鮮13.5人、台湾13.4人、さらに樺太は35.4人と突出していました。
今回も世界各地で似たようなことが起こっています。とくに「テレワーク」が強調されていますが、第一産業や医療・福祉・介護・保育など、リモートではできない多くの仕事があって、はじめてテレワークも可能です。
そうしてそうした仕事ほど環境や賃金が悪かったり、移民や貧しい人達の労働で支えられています。藤原さんは第二派までに、こうしたところに早急に手を入れるべきと強調されました。

全くその通り。深く共感します。私たちはいまビフォー・コロナと向き合い、足りないものを補い、あやまっているものをただして、未来に向かう必要がある。その点でポストコロナを始めていく必要がある。
藤原さんはその点で、スペインかぜのパンデミックの最中にも関わらず、当時、世界で多くの人々が圧政に抗して起ちあがったことも紹介されました。
1919年3月1日に朝鮮半島で起こった「3・1独立決起」も、スペインかぜで死者が続出した後だったそうです。日本でも全国各地で「米騒動」が起こりました。こうした民衆史にも注目し、いまを見つめる必要があります。


言葉の大切さを説く藤原辰史さん 朝日新聞への投稿より

科学と生産力への過信を越え、身体と心、言葉を大事にする世の流れを

藤原さんのお話に大いに共感しました。当日もとても楽しみですが、ともあれ僕はそれを受けて、「科学と生産力への過信を越え、身体と心(言葉)を大事にする世の中へ」というタイトルで発話したいと思っています。
見つめるべきビフォーコロナの限界が、科学や生産力が増せば、幸せがやってくるという過信や幻想に踊らされていることにあるように僕には思えるからです。その悪しき象徴が核エネルギーです。

同時にコロナ禍の中で、保健衛生のあり方も、あまりに薬や検査に依存していることが見えてはいないでしょうか。生き物としての私たちの身体を慈しみ、力を上げることにもっと着目すべきではないか。

そしてそのことと密接に絡むものとして、言葉とやりとり、その中から引きだされるものの大切さに、もう一度、目覚めるべきではないかと強く思います。
とくに今回、安倍首相には悲しくなるほどに「言葉」がありません。いつも「言葉」をウソや偽造、居直りで虐待してきたから、危機を前にして、一度たりとも人々の胸をうつ言葉が出てこないのです。
しかし残念ながら、野党のみなさんも、それに代わる言葉を紡ぎ出せてはいないのではないでしょうか。政治に言葉が不足しすぎているのではないでしょうか。

そしてそれは、おそらくは私たち全体の貧困で、だから私たちはもっと言葉を、やりとりを、大事にしていく必要があると思うのです。
そうでないと感染症の独特の怖さと、太刀打ちできない。正体が見えにくく、だからどんどん増殖しがちな怖さ。これと立ち向かうために、言葉を、やりとりを、納得いくまでの話し合いを、もっと大切にする必要がある。
藤原さんはこうも言われています。「ワクチンと薬だけでは、パンデミックを耐えられない。言葉がなければ、激流の中で自分を保てない。言葉と思考が勁(つよ)ければ、視界が定まり、周囲を見わたせる。」

そうだよなあととても強く思います。だから僕も説得力のある言葉を探し続け、紡ぎ続けていきたいと思うのです。
オンライン企画にご期待下さい!


クリスマス島でのイギリスの核実験の際、無防備なまま放射線にさらされた若き英軍兵士たち。もはや「知は力なり」などとは言えない!

***

『危機を好機に?ポストコロナをどう生きる?』
世間がほっとかなくなった「パンデミックを生きる指針」の藤原辰史さんと「原発からの命の守り方」の守田敏也さんと参加するみなさんの双方向トーク。

◇ 日時
未定

◇ 参加方法:
zoomにて

参加ご希望の方はFacebookページの「参加予定」のポチをしていただるとありがたいです!
https://www.facebook.com/events/248780339559800/?notif_t=plan_user_joined&notif_id=1590461790079598

◇ 参加費
投げ銭カンパをお願いします。振込先は以下に。無料でなければいくらでも結構です。
ゆうちょ銀行 普通 14440-50025191 ウチラコマッテンネンアットマークキョウト

◇ 主催:ウチら困ってんねん@京都
連絡先 09099939447(サトウ)

#パンデミックを生きる指針 #藤原辰史 #新型コロナウイルス感染症 #ポストコロナ

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