昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十三) ぶっとい、ふかし芋

2013-12-06 19:34:50 | 小説
(六) 「申し訳ありません。ちょっと昔のことを思い出してしまいまして。 そうだ! 今日は小夜子さまのお帰りだと聞いて、実はこれを」 ぶっとい、ふかし芋を卓に乗せた。 「旦那さまの前では食べにくいのですけど、小夜子さまお好きでしょ? 千勢はだ~い好きでございまして。旦那さまのご出張の折なんかに、ご飯代わりに頂いていたんです」 目をキラキラと輝かせる千勢。小夜子もまた、昔を思い出す。 “おや . . . 本文を読む

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