昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十三) 血相変えて包丁を持ったまま

2013-12-07 11:42:37 | 小説
「小夜子さまと同じでございました。実家ではうまくやれていたことが、どうにもちぐはぐになってしまいます。緊張していたのだと思います」 「そう。やっぱり千勢でも、緊張したの? 初めは。あたしもね、くくく、包丁を持った時なんか。武蔵がね、あたしを呼んだの。武蔵はね、大丈夫か? って声をかけたらしいんだけど、あたしったら、血相変えて包丁を持ったまま。くく…分かる? 武蔵にね…」 . . . 本文を読む

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