にあんちゃん ~通夜の席でのことだ~(三) 2016-01-25 08:54:41 | 小説 翌日は朝から雨がしとしと降っていた。大勢の弔問客の訪れる中、ほのかは母親の背にぴったりとくっついて、隠れるように座っていた。どんなに「席に戻りなさい」と言っても聞かなかった。僧侶の読経が続く中、孝男関係の弔問客が次々に焼香を続けていく。 . . . 本文を読む