その日はいつになく暑い日だった。
夏休みもあと一週間に迫ったとはいえ、
例年の気温をはるかに上回る暑さだった。
ーこの場合、
具体的に摂氏何度とは表現しない方が良いと考えた。
数字にこだわる方には申し訳ないが、
次には湿度は? などと発展しかねないだろう。
作者としては、
そんな先入観を持たれることは遺憾である。
その数字から感じられる暑さは、
個々人によって多かれ少なかれ、差がある。
そこで敢えて数字を書かないことにした。
唯、
近くに川があったならば
“ザブン!”と
飛び込みたい衝動に
駆られるような暑さだった。
酷暑である。
特に、
高校生には耐えきれない暑さだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます