久しぶりに、新作です。詩、です

［雨です、雨です、・・］

雨です、雨です、こぬか雨です。
霧のような雨です。
断りもなしに、わたしの心に染み込んでくる
雨です、雨です、こぬか雨です。

雨です、雨です、篠突く雨です。
滝のような雨です。
突き刺さるような、体が痛い
雨です、雨です、篠突く雨です。

雨です、雨です、そぼ降る雨です。
しとしとと降る雨です。
哀しみで、知らず知らずに頬を濡らす
雨です、雨です、そぼ降る雨です。

雨です、雨です、氷雨です。
みぞれ模様の雨です。
憎い憎い、冷たく心に響く
雨です、雨です、氷雨です。

雨です、雨です、やらずの雨です。
後悔の念を呼び起こす雨です。
逃げてしまったわたしを、いつまでも責め続ける
雨です、雨です、やらずの雨です。


夕方に、ものすごい雨に遭遇しました。
会社を出たとたん、建物から出たとたん
雨が降り始めました。

そのときの雨粒といったら、
薄着の肌に、
バシャバシャと、
叩きつけるように、でした。

とに角、痛くて痛くて
たまりません。
車まで僅か、三十メートルもないと思います。
でも、肌が真っ赤になっていました。

その折に、

雨です、雨です、篠突く雨です。
滝のような雨です。
突き刺さるような、体が痛い
雨です、雨です、篠突く雨です。

のフレーズが浮かびました。