昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百三十九)

2011-01-15 12:02:55 | 小説
「千佳ぁ!
遅刻しちゃうよ、急いでくれえぇぇ!」
あぁ、忘れてた!
お買い物、頼むんだった。
「ご、め~ん!
これに書いてあるからさ、
お願いね。」
お母さんのお見舞いに行くの、
千佳。
二泊するのよ。
でね、
お泊りセットを買ってきてもらうの。

お母さんがね、
千佳といっぱいお話したいんだってぇ。
千佳もさ、
話したいことが沢山あるしね。
お父さん?
勿論、
家に帰るわよ。
母子の会話よ、
お父さんはお邪魔虫なの!

「お兄ちゃんな、
金曜日はデートだからな。
だから、
一人で病院に行ってくれよ。
送っていけないから、な。」
「でぇとぉ?
お兄ちゃんがぁ?
ウソだぁ!」
「嘘じゃない!
マジで、
デートするの!」
まったくもう、
妹に見栄張ることないじゃない。
えぇっ?
ホントなのぉ?
ククク、
騙されないわよ。


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