昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム ~黄昏編~ (セント・バレンタイン・デー)

2025-02-10 08:00:19 | 

とうとう 来てくれなかった
しょんぼり帰るぼくにいたずら? 神さまの……

零時をすぎてかえると、ドアの前に 
リボン付きのプレゼント だれ?

ふたりして食べるつもりだったのだろうか
チョコ と、フライドチキン が、ふたつずつ

置手紙のない プレゼント
ひとりぼっちのへやで 灯りを消して

きょうだけは こんやだけはゆるしてください
涙が 止まりません

拭っても ぬぐっても 溢れ出てきます
勘弁してください もう 許してください。

こんやは 明るい月です
でも歪んで見えます 雨降りのように

壁際に腰をおろして 膝を抱えてみます
きょうは、すこしずつですが 冷えたこころが温まってきました

求めはしなかった 優しさを
与えはした の筈なのに……

きょうは、セント・バレンタイン・デー


=背景と解説=

待ち合わせの場所に来てくれなかった彼女
諦めて帰ったアパートのドアの前に置いてあるプレゼント
誰? 
未だに分からない
届いていなかったのか 僕からの手紙は
こころのすれ違いがもたらした 場所のずれ?



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