昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!] (五)

2013-07-26 22:39:52 | 小説

(五)

「申し訳ありません、重かったですね。

体重は、今、三十七キロです。
まだ成長途中です。身長は一メートル六十センチで止まります。

体重は、四十二キロで止まります。
ご安心下さい、それ以上にはならないようにプログラムされています。」

神妙な顔つきで言う。
眉毛を寄せて、申し訳なさそうな表情を見せもした。

「ご主人さまの体格からしますと、少し大きいようですね。
申し訳ありません。」

まったく、人間と見紛うばかりの精巧さだ。
箱から引きずり出した折の感触からしても、体温然りだが、何よりその肌ざわりだ。

すべすべとして張りもある。
しかも胸の膨らみがしっかりとあり、乳首さえ付いていたのには驚いた。

「ご主人さま、お願いがあります。
洋服を着せて頂けませんか。
箱の中に入っていると思いますので。」


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