(五)
「申し訳ありません、重かったですね。
体重は、今、三十七キロです。
まだ成長途中です。身長は一メートル六十センチで止まります。
体重は、四十二キロで止まります。
ご安心下さい、それ以上にはならないようにプログラムされています。」
神妙な顔つきで言う。
眉毛を寄せて、申し訳なさそうな表情を見せもした。
「ご主人さまの体格からしますと、少し大きいようですね。
申し訳ありません。」
まったく、人間と見紛うばかりの精巧さだ。
箱から引きずり出した折の感触からしても、体温然りだが、何よりその肌ざわりだ。
すべすべとして張りもある。
しかも胸の膨らみがしっかりとあり、乳首さえ付いていたのには驚いた。
「ご主人さま、お願いがあります。
洋服を着せて頂けませんか。
箱の中に入っていると思いますので。」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます